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 真理の御霊 (三輪山より)

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2016.02.22
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(人を愛することについて)

欲望、本能、人の根源。そこに本来 我(が)はなけれども、自己と他者との

違いを知りて、己の優越、選良意識、そが芽生えぬる時、我は強まらん。

人は本来一人で生きる、孤独の生にあらざれば、他との調和を重んじて、

共存共栄を願うものなり。なればさらにも浄めてゆかば、必ず人は

神に近づき、慈愛の心、寛容の愛、そに目覚めゆくもの、気付くもの。

我の曇りにて、気付かざれど、人とは神の愛を持ち、いつでも人を愛せる

ものなり。なれば人を愛するときに、我の混じりぬるは、改むべし。

己の愛に我の混じりなば、さなる愛は汚(けが)れとなりて、相手も汚し、

己も貶(おとし)む。

 

 

人を愛すは難しきこと。正しく愛し、正しく尽くせよ。あやまち我欲に

迷いなば、かえりて双方、汚れを積まん。相手の幸せ願うはよからん。

なれど幸せ、そをあやまつな。相手に金銭物質与え、物にて顕(あらわ)す

愛は汚れよ。真の愛とは、相手の心、魂満たす、それのみなれば。

なれば最も明らかな愛は、ことばによりて伝えらるべし。

愛の深さは音にも表れ、目にも表れ、顔にも見えん。なれば饒舌(じょうぜつ)、

巧言(こうげん)要らぬ、ただに心と心の還流、そにて充分伝わりゆかん。

 

 

我とは本来、己への愛。自己のみよかれの心ならずや。我の入る愛とは、

己のためなり。相手の真の幸せよりも、己の満足、自己中心。

相手の迷惑省みず、己の偏愛、強制す。全ては我のなす仕業(しわざ)なり。

なれば人は、人を愛すも安易に考えあやまつなかれ。人を愛すは神の行い。

神の行いなせる者のみ、真の愛を顕せるもの。

神の愛とは公平なり。差別もなくば、偏(かたよ)りもなし。全ての生を

等しく愛し、全ての生の救済願う。

なれど、愛にも差異はあり。最も深く強き愛。最も大きく寛き愛。最も高く

熱き愛。愛に違いはなけれども、顕す愛に違いあり。人それぞれに見合う愛、

神は等しく分けて与えり。なれば人はそにならい、神の愛にも近づくべけれ。

人は人とし、人の愛を正しく顕し行うがよし。家族の愛もまた然(しか)り。

親子の愛に兄弟の愛。子弟の愛に恋人の愛。愛にも幾つか違いはあらん。

なれどいずれの愛にても、独善の愛に真実はなし。相手に押しつけ嫌われて、

悲惨な終わりを迎えなん。独善の愛は厳に戒め、宇宙の心で人を愛せよ。

全ては神の子。汚れぬ魂。その本来の愛に目覚めよ。幾多の生に出会うも

縁なり。その縁を守り、広げていけよ。

 

 

一人一人の努力と協力。そのみが地球を、宇宙を救わん。

今人に、神は全てを預けたり。人の最期の献身と努力の姿を、神に示せよ。

必ず宇宙は一人を守り、一人は宇宙を救いてゆかん。一人一人が神と結べよ。

一人が全てを救うにあらず。一人が一人を救うなり。一人一人の帰依の姿が、

神の光を強め高めん。なれば一人の努力の姿は、千にも万にも価(あたい)せん。

一人を侮(あなど)り、軽んずなかれ。一人の重みは人には量(はか)れず。

人の尺度や基準に量れぬ、神の世界の尺度を知れよ。そも適(かな)わずば、

神を信じよ。ただひたすらに、愚かに信じよ。無垢なる心の信仰こそが、

神にも通じ、人をも変えん。

なれば愛とて同じこと。我にて愛する愛は慎み、一途に祈れよ、人の幸せ。

陰にて祈る心こそ、尊き愛の始めなり。なれば相手に露(あらわ)に示し、

押しつける愛は、我のみの偽善。よく戒(いまし)めて、高めてゆけよ。

神の愛とは、見返りも、感謝も求めぬ、ひたすらの帰依(きえ)。さにて相手が

喜ぶ姿を、見守ることにて、満たされなん。さなる愛こそ、抱きて生きよ。

儚(はかな)く短き生ならん。神の愛にも昇華させ、あの世に帰らば神は祝わん。

   

 

(我を取る、執着を取ることについて)

我とは己の独占欲、己一人がよかれと願う、おのが中心の現れなれば、先ずは

己の幸せのみの、願望欲望、考え捨てよ。されどそもまた難しく、

よき時ばかりが続くにあらず。苦労、困難、危機のときに、いかに他人を

優先さすか。最も厳しき状況なるらん。人には生まれて死ぬまでに、

なさねばならぬ霊行のあり。人の多くは、そにも気付かず、目先の利益や

富のみを、人生最大の目的となす。さなる心に精進難し。我を取る行は、

さらにも難し。なれど一度、己の霊行、生 賜(たまわ)りし意味を悟らば、

霊行以外の何事も、行うは易(やす)く、困難あらず。人の努力と辛抱あらば、

およそのことは、全て叶わん。

なれど霊行は、人の一人の力には、行うは難く、実現し難し。なれば、

神にも他人にも、力を仰ぎ、己も捧げて、ようやく一つの霊行となる。

 さなる霊行積み重ぬれば、必ず自ずと我は取れゆかん。なればこそ、

今ある人の大方は、霊行さえも知らざる不幸よ。知りてもなさぬが人の常。

人の弱さを、神にも十二分に、知りておられば無理を求めず、人それぞれに

見合いし行を、段階つけて与えらる。なれば先ずは、霊行を、生ある意味を

知るが始めよ。

この書記読みし者ならば、必ず神とのご縁も深く、恐るることなく行を積む

べし。無償の精進、それのみにて、我も執着も離れてゆきなん。執着、我欲は、

本来なければ、なきと思いしその瞬間に、消えて離るる、煙の如し。執着取らん、

我を無くさん。 思えば思う、それほどに、かえりて強まり、離れずなるなり。

 

 

心の自由を、思い描けよ。心を遊ばせ、空(くう)となれ。恐れず求めず、

惜しまず止まらず。ただ自らを、自然摂理と一体となりて生きるがよけれ。

己の存在すら忘れ、今ある宇宙と一つとなりて、己の内なる宇宙に帰れよ。

宇宙の魂と、己の魂とは、一つの魂と気付くべし。さにて己の内なる宇宙は、

目覚めて時から解放されん。無限の時に身を任せ、大なる宇宙と共に生きなん。

さなる時こそ、我は既になく、執着一つも残らずなりなん。

先ずは始めに霊行を。その後求めよ、無我の境地を。いずれも一つの精進要す。

迷い、悩みもあるらめど、過ぎたる苦悩は執着なれば、求めぬ心を育みてみよ。

まだまだあれど、方法は、自ら探すも修行となるらん。さなる努力と曲折を、

神は愛しく見守るらん。心安けくおおらかに、神の波長を甦らせよ。

さにて、終わらん。後にも問えよ。人のため。人の苦しみ迷いを救わん。

 

 

 

神の声を伝える人
ひふみともこさん著書  「続神誥記」より抜粋
ひふみともこさんHP
http://hifumitomoko.cocolog-nifty.com/blog/






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最終更新日  2016.07.21 22:21:09


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