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神から人へ、人から神へ。人の世界の決まりごと、守るべきこと、従うべきこと。 多くあらばあるほどに、煩(わずら)い、悩みも多かるべし。なれど人の世界には、 規則、法律、約束なくば、たちまち混乱、秩序も無からむ。 人はこの世に生を受け、自然に沿いて生きるもの。自然に逆らい、背きなば、 生は苦しく辛きもの。夫婦といえども同じこと。夫婦は死ぬまで夫婦なるべし。 神の仕組みに出会いを頂き、神に縁をば結ばれて、伴侶となるもありがたき幸。 この世の修行を楽しくあれと、神の配慮の縁なれば、人は気安く別れるべからず。
夫婦は仲良く睦まじく、互いに助け、慈しみ合う。夫婦の愛は美しきもの。 この世の愛の原型なれば、人は尊び、愛(お)しむべし。夫婦の愛は清きもの。 命を作る奇跡をなせる、奇(く)しき力の源なれば、さらにも斎(いつ)き、 守るべし。人の夫婦はさらにも尊し。命を伝え、ことばを伝え、心を伝え、 祈りを伝える。次なる子孫の繁栄のため、後世の豊かな発展のため、 我が身の生の犠牲も厭(いと)わず、命の流れを繋(つな)げむとせる。 かくも尊き夫婦なれども、人の現世の迷いは深く、身をあやまつを憐れむべし。 この世の生が、現世の命の、肉体のみの生ならば、人は夫婦になる要もなし。 子孫を残すためのみならば、夫婦にならずも可能ならむ。なれど人は、 動物ならず。唯(ただ)に命を残すのみには、人の役目は果たせざる。 人を人とし、人ならしむには、ことばと祈りが欠かせぬを。祈りを表わし、 祈りを生きる、そこそが夫婦の務めならむ。神のみ業(わざ)に等しき奇跡を、 許せる神の願いを知れよ。子の魂に、祈りのなくば、人は衰え、病みつかれる のみ。祈りは愛の形なり。神の愛をば ことばに表わし、人の御魂(みたま)に 光を当てる、御魂の目覚めを促すものなり。さなる祈りを伝えるも、夫婦の なからば不可能なり。夫婦の間に育まるる、感謝と尊敬、信頼なくば、祈りも 神の願いを伝えず。神の切なる願いを汲めよ。
人に男女を創りしは、この世で最も美しき、愛の形を実現せむため。夫婦となりて 幾年(いくとせ)も、ますます愛を深めるための、楽しき行を与えるためなり。 なれば人は離婚せず、夫婦の道を全うすべし。されど途中にあやまちて、 やむ無き別れを選ぶなら、必ず神の願いを思い、己の欠けしを補えよ。 独りの修行はさらにも辛し。独りで二人の働きをなし、苦楽を分かつ喜びも なし。多生(たしょう)の縁ある者たちと、命の旅を共にせよ。人それぞれに、 命の旅を、祈りを胸に進むべし。さにて本日、夫婦の根本と、離婚の避ける べきを教えたり。適うならば、夫婦の縁を、人たる基礎と心得るべし。
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最終更新日
2016.07.20 12:47:52
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