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神から人へ、人から神へ。次代に継ぐべき人の心の、尊さ、清さ、 潔(いさぎよ)さ。一度なくさば、戻すに難し。汚し、損ない、見失う。 人の心は頼りなきもの。永き時間の流れの中で、徐々に培(つちか)い、 育まれ、人の心の奥深く、静かに息づく、伝統の灯よ。絶やすなかれ、 消すなかれ。人の誇りは、伝統に、歴史の重みに支えらるもの。 短く儚く移ろうは、軽佻浮薄の流行り廃(すた)りよ。守り、伝えて、 受け継ぎてこそ、人は心に誇りを養う。さにて本日、謝ることの大切さ、 心に与える意味を示さむ。
謝ることは、尊きこと。人なればこその行いなり。己のあやまち、非を認め、 そを ことばにて表すは、正しき心の根幹なるもの。非をも認めず、否定して、 そこから逃げるは、卑怯の行い。最も恥ずべき、執着なり。人はあやまち 犯すもの。罪なき者は一人としてなし。なれどそのたび、悔い、詫びて、 己の心を諌め、清める。さにて人は、真の勇気、真の強さを鍛えるもの。 真の勝利は相対ならず。真の相手は己なり。己の弱さに打ち克つためには、 己の弱さを受け容れること。人と比しての強がりは、虚勢に過ぎぬ、空しき錯覚。 己の弱さ、誤りを、認めることこそ、強さならむ。己の弱さを真摯(しんし)に 見つめ、相手と闘う心を去らば、人は何も恐れるものなし。そこそが真の勝利 ならむ。相手を痛め傷つけど、そは幻の儚き勝利。短き喜び、つかの間の美酒。 謝ることは、負けならず。謝ることばは己を救い、相手の心も慰めむ。 相手の怒り、憎しみを、和(やわ)らげ、安らげ、和(なご)め、鎮めむ。 人には尊き言霊あり。尊き言霊、正しく用いよ。地上の戦い、争いを、 ことばの力で平らげよ。終わらぬ憎悪の連鎖を断つは、真の勇気の言霊のみ。 人に真の知恵あるならば、ことばを正しく賢く使えよ。始めに授けし言霊は、 人が共に助け合い、仲良く暮らすを促すためなり。今こそ、正しくことばを 使い、神の願いを顕せよ。さにて本日、謝ることの尊さ、ことばの正しき 用い方について示したり。よく読み返し、糧(かて)とせよ。さにて。
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最終更新日
2017.03.14 11:25:06
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