真理の御霊 （三輪山より）

神から人。神から人へ、教えん、伝えん、知らせ広めん。人の多くの魂を、

浄めて高めて、引き上げん。あの世の遠く、遥か彼方よ、昔も未来も共に

存在する、過去の栄華も、未来の繁栄、共にあるなり、栄えるなり。

今に変わらぬ神の国。地上世界を超えてあり。時空の妨げもなく、一日の

長さも一月も、同じ長さの不思議なるか。なれどもさならず。不思議なし。

神の前には時間なく、巡り巡りて、繰り返さん。神は時間のいずれの時にも、

いつの世にても現れて、思いの通りに行わる。人を作るも、自然を生むも、

地球を回すも、全ては同じ。神の力は力になくて、神のご意図のそのままに、

この世は創られ顕れり。神のご意図は顕れん。全ての事物、現象、事象。

人に知らせて悟らせんと、起こして見せるも神秘なり。神秘なれども真理なり。

人に測れぬ思いの深さで、人に分からぬ言霊で、神は奇跡を起こし給う。

奇跡は人知の尺度なり。人知の限界、能力を超え、神の奇跡は真理に添いて、

神の全き法則により、何の不可能、不思議もあらず、ただに自然の理(ことわり)

なれば。人は測るな、わからんとすな。所詮は神の作られたもの。神のご意志に

適わぬことは、もとよりなし得ぬ、そが道理。元より神は与えざる。人の能力、

体力、 知力、全てを神に従うように、作り備わせ、与えたり。神のご意志に

逆らうことは、なせぬようにと仕組まれし。なれば、任せよ、自然摂理に。

従い、添わば、人はなし得ん。神の力に適わんほどの、こともなし得ん、

行い得ん。元より仕組まれ、備えられ、己の内に命を約して、地上に降りるを

許されし。 なれば自然に忠実に、己のみ役を行いゆかば、自ずと神の摂理は

働き、全ては進みて妨ぐるなし。

神の御心、尊き愛を、いかに得ざるか、背かんか。己の生命そのものが、

神の愛なり、光なり。この世に生まれて死ぬるまで、神の慈愛を受け続くるを、

忘れ、離れて、遠ざからんとす。神の慈愛をかくも賜り、さにて生かさる大恩

忘れ、己の勝手、都合にて、逃れんとして、尚逃れえず。生あり、肉体持つ

うちは、魂残りて、続く限りは、神の恩愛、逃れ得ざるを。神の御前、神前に

己の素直な魂捧げて、感謝と詫びを祈れよ、宣(の)れよ。己の過ち、思いの

足らぬを、心に深く、悔い恥じ、刻めよ。常に感謝と謙虚の、心の低き人たれよ。

低きは卑しきことならず。神の力を畏れ敬い、己の弱さ小ささを、素直に認めて

教えを乞うる、真の純粋、謙虚の心。なれば神は、与え給う。許し給う、教え

給う。示し給う。迷える魂、求むる魂、さまよい漂う縁なき魂。全てを救い、

拾い上げ、光の内に導かん。縁を結びて、さらに強め、高みに導かるるを歓び、

光に従い進まんとせよ。

あらゆる困難、難題も、神の試しと思え、わが子よ。困難、難題、さにあらず。

辛し苦しは真実ならず。真の辛さ苦しさは、光も失い、暗闇を、さまよい

歩く修羅の道。光もなくて、ただ遠く、先にも後にも果てなく続く、終わりも

初めもなき世界。神の心を知る者は、さなる世界に落ちることなし。

光を知りて、誘われ、神のことばに従わば、神は魂救い給う。守り、導き、

愛に包みて、光の中を歩ませ給う。なれば、人よ、自ら落ちるな。自ら離れて、

遠ざくるな。一度離れて遠ざからば、声を聞けども聞こえねば。神は光を当て

給えども、見えざれば。心の曇り深ければ、光も鈍かり、暗からん。神の慈愛に

守られよ。包まれ、抱かれ、従えよ。  

人は、神の分け御魂。行なう全てが神の御心。自ずと行い、自ずと顕れ、自ずと

進むが真なり。神に計りて問うはまだ、真の浄化の足らざる証。さらに禊げよ、

昇華せよ。やがては自ずと悟り得ん。真の神の光を得ん。自ら行い現さん。

神の御心、神の意図。ただ透明に、真っ直ぐに、光を透す管となれ。

曇り曲がりて、ふさがる管は、神は禊ぎて直さんとさる。神の禊ぎを喜び受けよ。

禊がれ、直され、正されて、浄まり帰らば神は迎えん。始めの元の清き御魂よ。

遠き昔の神の世の、素直な愛しき魂たちよ。神の心に忠実に、謙虚に素直に

従わば、己の意志も目標も、自ずと定まり、迷いなし。 

差なく恵みをもたらすように、神は結ばん、それぞれの縁。なればこそ、

切れるな、切るな、神との縁を。一度切れてほころびぬれば、つくろう糸を

いかに見つけん。神のご縁は瞬間なり。結ぶの時を過ぎたば、再び得るは、

さらに難し。なれど、悔いるな、諦むるな。神の光を常に求めよ。さすれば

必ず結ばれん。自ら離れ、遠ざからぬよう、神は包みて、離すまじ。なれど、

適わぬこともあり。離れ迷いて、戻らぬあり。外れ漂い、帰らぬあり。

神は悲しみ、嘆かるけれど、そもまた運命、仕組みなり。自ら離れて、遠ざかり、

宇宙に散りて滅びなむ。やがては再び生を得て、蘇る日も訪れん。新しき世界、

新しき国、新しき星。姿を変えて、形を変えて、別なる生を生きればよけれ。 

神の声を伝える人
ひふみともこさん著書  「神から人へ（下）」より抜粋
ひふみともこさんＨＰ
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