真理の御霊 （三輪山より）

神から人へ、人から神へ。多くの縁と、絆に結ばれ、人はこの世で行をなし、

一人でなし得ぬ 功(いさお)を積みて、果てし後には宇宙に帰り、

子々孫々までも 栄えるように、天より見守り、導かむ。さにて本日、

日本人の霊性と、関連する大和魂について、つまびらかにせむ。

人はこの世に生を享(う)け、それぞれの土地、風土の中にて、歴史の流れに　

交わりながら、伝統、文化を身につけて、御魂の奥に、そを刻む。

なれば日本は、大和なる国、大和の地にて育まれ、御魂を養い、後へと

継がるる。大和の土地は、大なる和なれば、人は互いに和(なご)やかに、

丸く納まり争いもなし。なれば治世も穏やかに、上下の別なく勤勉に、

身をば慎み、分をわきまえるもの。

さなる御魂を根源に持つ、世にも稀(まれ)なる尊き魂。高きは低きを

卑しまず、低きは高きを敬いて、互いに親しみ睦み合う、大なる和こそが、

大和(やまと)なり。人は互いに、平等に、神の周りに等しく集い、

神の御影(みかげ)に感謝を捧げ、地上に住める喜びを、祈りに表わし、

奉(たてまつ)る。自然の中に神を見出し、畏れ、畏(かしこ)む、謙虚さは、

神への感謝と一体に、万物融和の理想を掲げる、類なきまでの尊さよ。

ことばは清らに、言霊を秘め、優美な音にて表わさる。弱きを助け、

卑怯を嫌い、身の潔白を第一として、神の前にて恥づることなき、

身の証(あかし)こそ、立てまほしけれと、命も惜しまぬ、勇みの御魂よ。

上なる者ほど己に厳しく、倫理の心を練磨して、下なる者を慈(いつく)しみ、

内なる基準に神あれば、万古不易(ばんこふえき)の礎(いしずえ)ならむ。

大和の御魂に呼び掛けむ。今こそ目覚めよ、甦らせよ。大和の御魂の尊き

息吹きを、眠りの中より、吹き返せ。地上を覆う、邪なる気を、大和の地

より、祓い去れ。数は少なく、微力なるとも、一人一人が目覚めれば、

大和の御魂は宇宙と呼応し、地上の悪さえ凌駕(りょうが)せむ。

人の内なる宇宙の理(ことわり)、そに目覚めるが、先決なり。自然を離れ、

遠ざけるほど、人の心は荒(すさ)みを進め、自ら苦しみ、悩みを深めむ。

大和の御魂は、自然の中にて、宇宙の則(のり)に外れることなし。

太古の人の始まりは、宇宙の神秘を授けらるれば、そを伝えるが言霊なりき。

時は昔に戻れねど、ことばに込めらる言霊にて、人は大和の御魂と返れよ。

尊き御魂は 亡ぶことなし。時の来たらば、必ずや、尊き使命を 果たさざる

なし。耐えて、守りて、信じ、待つべし。やがて訪る栄光を。さにて。

神の声を伝える人
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