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 真理の御霊 (三輪山より)

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2017.07.25
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神から人へ。神から人へ、伝えんと、教えんとせしことの多くを、今早

忘れられ、見捨てられ、人の多くは過去のこと、過ぎ去りしことを

振り返らず、ただ己の前のみを、先のことのみ慮(おもんばか)る。

なれば、人は過去から未来へ、残し伝えることもなく、自ら学びて得る

こともなく、同じ過ち繰り返し、返りて罪を深めゆくなり。何ゆえ、

多くの過去からの、財産、知恵を大切にせぬ。新しきことのみ目を奪われて、

古人の知恵や、教義信仰、学ぶるに足ることの多けれ。古きを捨てて

今をのみ、新しきのみ求むれば、やがては忘れられ、衰えん。昔のことばの、

神への祈り。神の存在疑う心は、神を卑しめ、貶(おとし)めん。

 

 

神は、人を救わんことを、願い導くものなれど、人の真の祈りのなくば、

神の思いも届き得ず。神の願いも叶い得ず。ただ残るらん、空しき思い。 

やがては神もあきらめて、人の改心待ちたれど、人の気付くは尚難く、

さらなる過(あやま)ち繰り返さん。人は心を忘れぬる。神を思い、人を思い、

平和を思い、愛を思う。家族の幸せ、世界の繁栄、文明の富、文化の発展。

全てを望み、祈る心を忘れて、望むは物のみの、目に見え、形に触れる物。

形に見えず、手に触れず、心や思いで感じることは、人の内から衰えて、

昔の人の敏感さ、昔の人の敬虔さ、さなる心の豊かさを、取り戻し得ず、

今は戻らず。人は心を失いて、魂汚して何を得ん。今の世のみの繁栄か。

泡のごときの名声名誉か。いずれも儚(はかな)く移ろいて、やがては

朽ちる花の如。一度得てもすぐに消え、満たされぬ思いをいかにせん。

 

 

真の富をなぜ求めぬ。何ゆえ、儚き一瞬の、雲の如きに移ろい変わる、

刹那の夢のみ追い求むる。虹の下には何があらん。虹を求めて歩めども、

虹は瞬時に消えて失せなん。なれども求めてさまよう者の、愚かに哀れな

この世の生よ。哀れみ愛しみ気づかせんと、すれども人の愚かは深まる。 

なれば気づけよ、悟れよと、親の心で諭せども、届かぬ人の心の遠さよ。

親の心は神の御心。神の心を思え、我が子よ。一人生まれて育つにあらず。

命を魂を、肉体を、いただき賜(たまわ)り授かりて、ようやくにして

生きながらえるを。勝手のわがまま、我欲に目覚め、親のことばも聞こえず

なりぬる。親のことばも通じずに、人のことばを乱用、悪用、汚れし思いや

欲望のみを、表すためのことばなり。 

 

 

神から人への思いも言葉も、今移ろいて変わり果てん。かつての慈愛も、

深き情けも、今は嘆きと悲しみ。人を救いて導きたく、迷いを覚まして

甦らせたく、祈る心を、なぜ気付かぬ。人の心は悲しく貧しく、心の富も

豊かさも、何も持たざる無一物。あの世に帰りて神に裁かれ、質(ただ)され

問われて何と答えんか。残し持ちゆく富もなければ、清く磨きし魂もなく、

汚し疲れた心と魂、それのみ差し出し、神に見せんか。神に許され認めらるる

よう、少しも残すな、汚れと曇り。富もなからば、致し方なし。なれど残すな、

見するな、汚れ。生きて素直に正直に、真摯(しんし)に向き合え、日々の行。

全てが己の鍛えとて、怠(おこた)る心を戒(いまし)め、諌(いさ)め、神に

仕える心を高めよ。全ての富を手に入れよ。喜び、嬉しさ、楽しさ、優しさ、

豊かさ、安らぎ、いたわり、ゆとり。あの世に持ちて帰りなば、神は歓び迎え

なん。この世の行の成就を祝い、魂愛でて、昇華を許さん。なればこそ、

神の心を思え、我が子よ。遠き無縁の世界にあらず。過去の因習、迷信ならず。

謙虚に虚心担懐に、耳をすませば聞こえなん。心の内の魂なり。そなたを導き

救わんと、過去よりつながる魂なり。己の内なる魂を、目を覚ませ、放ちて、

自由を与えよ。己の常識、世間の通念、さなるとらわれ、束縛捨てよ。

 

 

科学や物質、計算のみで、全てを説明、解明せんと、己を騙(だま)し、

眩(くら)ますなかれ。いずれは障害障壁に、ぶつかり、止められ、遮られん。

人知の浅さ、狭さなれ。人の能力、有限なれば、無限はわからず、測り得ず。

さにても遅き進歩なり。人の歴史の何億年、さにてもわからぬ、悟り得ぬ。 

最も身近な自然、生命、命の誕生、死後の世界。何もわからず、わかろうとせぬ。

この先何千、何万年、生きてもわからず、迷うらん。人の学問、知識に頼るな。

所詮は人の作りし妄想。真実真理は他にあり。神の神知に訪ねざらば、

解き明かせぬが、真理なり。この世を創り、この世を動かし、この世を富ませ、

発展させる。全ては神の栄知なり。神の御心、経綸次第の、この世の仕組みと

宇宙の運行。万物流転し、時は流れん。なれども神の真理は変わらぬ。人の

歴史に測り知れぬを、人の人知に測らんとすな。なれどもやがては悟り得ん。

人の愚(おろ)かも役に立たん。過去の愚かな過ちから、学ばば、何かの気付きを

得ん。なれば、思えよ、思い出せよ。過去の先人、古人の歴史を。そこに人類、

地球の真理を、見つけ、見い出せ、悟れ、我が子よ。さにて終わる。

 

 

 

神の声を伝える人
ひふみともこさん著書  「神から人へ(下)」より抜粋
ひふみともこさんHP
http://hifumitomoko.cocolog-nifty.com/blog/






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最終更新日  2022.01.19 10:17:04


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