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今大会、日本戦以外では初めて真剣に見入っちゃいました。結果は1-0でポルトガルの勝利。 両チーム合わせて22人(交代選手を入れると28人)のフィールドプレーヤーに対し、 総計26枚のイエローカードが飛び交い、各チーム2人ずつの退場者を出し、最終的には9人対9人! サポーターは髪を掻きむしり爪を噛み、シュートが外れれば絶望の表情で雄叫びを上げてのけぞり、相手チームのファウルに対しては身振り手振りを交えつつ殺気丸出しのブーイングを浴びせる。 まさに国対国の威信をかけた壮絶な戦いでした。 もうね、「まぁまぁそんなに熱くならずに、スポーツなんだからフェアプレーでいきましょうよ」 っていうのとはまた別の意味で次元が違う。 イエローカードを食らったり退場になったり怪我したりして一番困るのは自分たちだとわかっているのに、止まぬこの闘志。 低俗な喧嘩なんかじゃない。闘いなんです。 退場となったポルトガルのデコと、オランダのファン・ブロンクホルストがピッチ脇に残り、 隣同士に座って話しながら戦況を見守っていた映像を見て、強くそう感じました。 さっきまで血相変えてどつきあいしてたのに。 サッカーでは審判を欺くような演技や遅延行為等、「汚い」と呼ばれるプレーも多々ありますし、 後ろから、または相手を挟み込むようなタックルは非常に危険です。 確かにそのようなプレーは悪質。対抗策として近年はルールが改正されてかなり厳しくなっていて、 そのようなプレーに対しては厳正な判定が下されるようになりました。 ゲームの醍醐味や選手生命を守る上で、非常に重要なことだと思います。 それでも、頭では理解していても、それでも。 やはり止まぬこの闘志。 「勝つための狡賢さ」とか、そんなもんじゃーないんじゃないかと。 戦場で命を獲る、獲られるという状況に追い込まれた場合、 そこに立つ戦士たちはこんな風になるのではないかと。 頭で考えてプレーするんじゃない、魂で闘うんだ、という、底から湧き上がる気迫に圧倒されました。 どう言い訳しても賞賛されるべき内容ではなかったし、遺恨が残る部分もあるかも知れん。 FIFAは何らかの裁定を下すかもしれんし、こういうゲームは本来あるべきではないのかもしれん。 世間的には「最悪のゲーム」として報道されて、叩かれるのかもしれん。 でも。 時にこのようなゲームを目の当たりにしたとき、 綺麗事では済まされない、人間の根源的な部分を揺らされる気がします。 良し悪しは別として。 逆に言えば、これは戦争ではなく、スポーツなんですよね。 だからこんなにも面白い。 【古賀拓也】 ※画像のカードが26枚あるのか数えてしまったあなたには、「生真面目マン」の称号を授与します。笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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