音楽話は今回ちょいとお休み。
今日は8月以来2度目の西荻窪に行ってまいりました。
その時に書いた記事の中で、やまだないとさんの『西荻夫婦』って作品が好きだって話をしてまして。
コメントでいただいてたんやけど、あの表紙の写真は今宿なのですなぁ。
そう言われてみれば写ってる電車も福岡の地下鉄のような。そして今宿の景色のような。
やまだないとさんは唐津生まれで学生時代を福岡で過ごしたそうなので、縁とゆかりがあるのかも。
で、先日ないとさんのメルマガで、『西荻キッチン』なるトークイベントが開催されるという内容のものが届き、応募してたところ当選したのです。なので行ってきたんだぜ。
イベントはお菓子研究家の福田里香さんと共に約2時間。
「食」、「漫画」、「ものづくり」、「西荻」についてが主な内容。
福田さんは「お菓子研究家」としてライターの仕事もされており、著書も多数。
福岡出身ということで福岡話もちらほら出る中、漫画や映画作品における表現技法の中で、
特に「食」という観点で切り取ったお話をされていて、非常に興味深い内容でございました。
・・・ちゅーたらあまりにも実のない感想やけど。笑
一旦自分の中で噛み砕いて、取り込んでみたい内容だったもので。
もうちょっとじっくりモグモグしてみる。
ないとさんは「漫画家になりたい」という想いよりも先に、
「昼間にぶらぶらできる大人になりたい」という想いで漫画家を目指されたのだそうです。
で、その生活を守る為に全力で仕事してます、と。
気付いたらがっつり頷きよったわ~。笑
「○○になりたい!」って目標を立ててそこに向かって進む方法もあれば、
「こんな暮らしをしたい」ってところから入るアプローチもありますわな。
どっちもリンクしとるし、どっちが先でもいいし。
よくよく考えると、僕もどちらかというと後者の考え方に近いかもしれん。
注ぐ力と時間と情熱はどちらの方法でも同じ。なのでしょう。
その時手に握ってる武器でガッシャンガッシャンやりながら、
磨いたり拾ったり捨てたりしながら。
思い描く未来の暮らしに近づく為の大冒険。
ウチにあった『西荻夫婦』は誰かに貸しててどこにいったかわからんくなったので、
物販コーナーにてもう1冊購入。以前も一度なくしてもーたのでこれで3冊目。笑
今貸してる人!もしこの記事読んでたらそれあげるわ~。返却不要。
トークイベント後に本の購入者に向けたサイン会があって、
この本にどうしてもないとさんのサインをいただきたくてですね。
順番待ちしてる中では何か色々伝えたいことあったような気がしたけど、
「あっ、握手していただいてもいいですか」ぐらいしか言えんかったぜーっへっへっへ。
しかもせっかく握手してもらったのに、会場出てすぐ目の前のトイレに入ってもーた。
あほだ。笑
帰りがけに駅のそばにあるカフェに立ち寄って『西荻夫婦』を再読。
8月の記事でこの本の内容について「ひとつの愛情のカタチ」と書いた。
それは音も立てず、静かに崩壊しながらも繰り返される日常。
「言えるのは。
彼しか許してくれないだろうということ。
愛情は日常。」
うおーっ
【古賀拓也】