|
テーマ:障害児と生きる日常(4433)
カテゴリ:のんのこと
昨日朝、いつものごとく集団登校に付いていくと、養護学級担任のS先生が待っていてくれました。 今週の金曜日、給食参観と給食の試食会があるのですが、先週金曜日が締め切りだったのに、申し込みを忘れて、月曜日に頼んでみたものの、断られました。 ところが、1人キャンセルが出て、行けそうとのこと。もう別に、参観だけでいいや、と思っていたのですが、わざわざ待っていてくれてるのにそういうわけにもいかず、素直に「ありがとうございます」と受けました。 ところで、なぜS先生が? そう、それぞれのPTA委員会には担当の先生がいて、S先生が給食委員会の担当だったのですね。 で、その時に出た話。 先日の日記に書いたかもしれませんが、1年上の同じダウン症のNちゃん、のんとよく遊んでいます。ある日、突然のんが家から持っていっていた電池で動くおもちゃを放り投げ、Nちゃんの額に当たってしまいました。幸い傷にはならなかったのですが、相当痛かったようです。先生方は、当然のごとく、きつく叱り、Nちゃんに謝るように言いましたが、のんとしては、「投げた→当たった→泣いた」この連鎖がわかりません。叱られるにしても、なぜNちゃんに謝るのかが理解できず、謝ろうとしません。長いこと叱られ、やっと不服そうに謝ったそうです。 そのことをNちゃんの連絡帳に先生が書いたところ、 「叱られている間ののんちゃんのことを思うと、愛おしくてなりません」 と返事が書いてあったそうです。 S先生は、 「本来ならぶつけられて怒るはずが、そんな風に思えるなんて、ステキなお母さんだと思いました。」 と言いました。 怒る怒らないはともかく、叱られている間ののんの心情を思いやっての言葉ですね。 このお母さん、以前はNちゃんを恥ずかしいと思っていたけど、あるときに吹っ切れたと、先日の懇談会でおっしゃってました。それ以来、考え方が変わったと。Nちゃんを嫌いな子は、Nちゃんがダウンだからじゃなく、個人として嫌っていると思えると。ダウン症だからどうこう、という考え方はしなくなったと。 S先生から、その返事の話を聞かされた時、自分はどうだろう?相手の子の気持ちを思いやられているだろうか?(しても、されることはほとんどありませんが)と考えてしまいました。先生たちには要望ばかり言っていて、とてもステキなお母さんではないですね。 保育所時代は、いろいろと無理を聞いてもらったり、多少の病気のときも見てもらったりしていたので、とにかく、預かってもらっていると、文句や要望はほとんど言ったことがありませんでした。 でも、学校に入り、先のことを考え、できるだけ意見や要望を言うようにしていたのですが、(実際、そうするべきとの勧めもあったのですが)のんのことだけに目が行ってたように思います。 とてもNちゃんのお母さんの真似はできませんが、他の子や人を思いやる気持ちも忘れないようにしないといけませんね。 ちなみに、このNちゃんのお父さんは、私の小中学校とクラブで同じで、よく口げんかをしたものです。いろいろ容姿の悪口も言われ、泣いたこともありました。そのことを言うと、覚えてないんですね、そういうことって。 まあ、卒業してからは、偶然に会っても、仲良く話をする友人ですが。 今度会ったら言ってやろう、 「いい人をお嫁さんにしたね」って。 そうそう、Nちゃんの、のんにおもちゃをぶつけられた後の話。 いつも、家で誰が一番好きか聞くんですって。必ず、「のんちゃん」二番目はクラスの男の子。三番目は、お父さんかお兄ちゃんと言ってくれるだろうと、二人とも待ってるけど、「う~ん」と考え込んで、言わない。 ところが、数日間は、一番好きな子にのんの名前を言わない。「のんちゃんと違うの?」と聞くと、「嫌い」ですって。それから、会う先生会う先生に、額を指差して、「痛いの」って訴える。(ホントはもう痛くないのに)跡も何も無いし、汗疹のようなブツブツがあるので、「汗疹、痛いの?」と聞くと、「ちが~う!!」って怒ったそうです。 今、のんはやっとまた「一番好きな子」に戻れました(笑)。 さて、のんは今日はプールなし。今度は暑さに負けて、ぐたっとしているかもしれません。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|