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テーマ:気になったニュース(30839)
カテゴリ:その他
ここ数日、ポルトガルのテレビでは中絶の話題が持ちきりです。 リスボンの街で中絶反対運動をする多くの女性達の様子や政治家の討論などをテレビで放映しています。 タイトルのDIZ QUE NÃOというのは『ノーと言って!』という意味で、中絶反対運動グループがスローガンのように使っていて、ワッペンやらTシャツやらに掲げられている様子を見たところから取ったものです。
このニュースでも持ちきりだった昨日、夫の元同僚だった女性の話を聞きました。 彼女の妊娠が発覚した後、胎児の背骨が割れているという奇形 がわかり、すぐにでも中絶の手術をしなければならないと分かったのです。しかし、一切の手続きや許可などに手間がかかり長期にわたって待たされ、(全く、ポルトガル特有ですが)中絶が可能な時期をもうすぐ超えるところまで来てしまったのです。そして彼女は自分の身体も危うくなると判断し、即スペインにいって中絶をしてきたそうです。
中絶が違法なら違法、それならそれで、システムがしっかりしていて滞りなく判断、決断、処置ができないと言うのは許されないと思うのです。子供と母親の命がかかっているのですから。 全く腹の立つ話です。 その元同僚である彼女の置かれた状況、一通りを見ていた夫のディーは、『中絶にとにかく反対!!』という女性運動家達をテレビで見て疑問を持っているようでした。 他にも、未成年の妊娠、未成年といっても13歳や14歳の女の子の場合もあるわけです。学校に行っている少女ですよ。しかし、そういった場合の中絶でも、レイプでの妊娠や子供の奇形、母体に危険がある以外の中絶は違法行為となり、最大で3年の懲役刑で公開裁判にまでなるのだそうです。日本ではとても考えられませんね。
もしも日本で中絶が出来なかったらどうなるでしょう。そういう国で今まで生きてきたので想像つきませんが、きっと少子化といわれる日本ですら、子供が増えるでしょうね。未成年の母親やシングルマザーももっと沢山になることでしょう。 日本の厚生労働省のちょっと古い数字を見ましたが、(平成16年) 出生の数が1 107 000件、 中絶の数が301 673件ですって。 さて、国民投票の結果はどうなることか。
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