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テーマ:暮らしを楽しむ(387466)
カテゴリ:ポルトガル人
この週末は、家族でお義父さんの実家に出かけてきました。お義父さんの生まれ育った土地は、リスボンから車で4時間ほど北に進んだ、スペインとの国境に近いQuintas da Torreというとても小さな村。最寄の村まで20キロ。スペインまで10キロ。ラジオはポルトガル語よりむしろスペイン放送が聴けます。 お義父さんは、今の住まいであるAMADORAの自宅とは別に、家族とともに休暇を過ごすためと、退職後の余暇なども考え、この家を改築したようです。 去年のパシュコアの時期にも一家そろって出かけました。そのときの家の状態の記憶が鮮明に残っていたので、これだけ家がしっかり出来上がっていることに私はかなり感動しました。それでも両親の話によれば、相当の遅れが出た模様・・・(汗) 台所の水が出ないとか、家の作りのいい加減さが気になっていたようですが、私はその苦労をあまり知らないので、一人でかなり感動していました。 家の周りはオリーブ畑、オレンジの木々、りんごの林、ワインのブドウ畑に囲まれた、とてものどかな村。 なんと最寄スーパーマーケットまで50キロという場所で、この村には子供が一人もいません。当然学校も閉鎖し、若者も大きな街に仕事を求めて出て行ってしまうために過疎がどんどん進んでいるようです。それでも、たまに訪れるにはとてもステキなところだと私は思っています。 夜は降ってきそうなほどの星が見れます。昨日は流れ星を3つも見てしまいました お義父さんの家で気に入ったのは、家の外観だけではなくインテリアも。 なんともカントリーな雰囲気でいっぱいでした。半分くらいは、結婚当初に買った家具だそうです。昔の家具ってしっかり作られてて、長持ちするものなんですね。 ↓ テレビ台として使っている小テーブル。アンティーク調なので、電化製品とはあまりしっくりこないのですが、雰囲気がありますよね・・・。 足が渦巻いています。 ↑ お姫様ベッド。私がかってに付けた名前ですが。ベッドの上に薄い布をたらすことが出来るベッドです。小さいころ、こんなベッドに寝てみたかったな~。 今は大量生産で安く家具が購入でき、おしゃれでカワイイ家具が沢山そろう IKEAなどが大人気ですが、昔は皆こういう家具を結婚のときなどに買ったものよ~とお義母さんがしみじみ話してました。この家は思い出深い家具がいっぱいのようです。 これは、大昔からお義父さんの家が代々使っていたと言う豚さんのえさ入れ。今は家畜はいませんけど、今までの歴史上で、一体何匹の豚さんがこれで食事をしていたんだろう?と思うと不思議な気分に。。。 日曜の早朝から働いている隣のおじちゃん。トラクターをあまりにかっこよく乗りこなしていたのでカメラでパシャっ。満面の笑みを向けてくれました。トラックの積荷はヤギのえさだそうです。 今日は日曜。日曜だと言うのに、近所の道端で暴走するトラクターを何台も発見しました。一台はタコのような真っ赤な顔をした酔っ払い。友達と飲んだ帰りでしょう。 一台は若いお兄ちゃん。ぶい~ん、と、一人レースをしているみたいでした。ひっくり返るってば・・。 もう一台は、スーツを着た、教会帰りのおじいちゃん。 村人がトラクターを日常の足として使っている姿にカルチャーショック。というか爆笑しました。 隣のおじちゃんがくれたもぎたてオレンジ。早速ジュースにしよう!
庭にはオリーブやりんごがすくすく育っています。
近くで見ると、こんなごつごつした石で、よくこんな壁を作ったものだと感心してしまいます。この村のドアがユニークだったので何枚か写真を取りました。
熱い夏、ドアを開け放しても虫が入ってこないように、網戸式(?)の のれん。 ダイナミックな石の壁にカラフルなドアが目立っています。色んなタイプのドアがあるもんだな~とマジマジ観察してしまいました。すると別のことに気が付きました。 入り口の隣の壁に張り付いたこの四角い石。何だか分かりますか? 椅子です、椅子。この村をお散歩しているときに気づきましたが、お年寄りがこの椅子に座って、近所の人とずーーーーっとしゃべっているんです。しゃべっていなかったら昼寝。 よくポルトガルの写真で、入り口のドアの横にちょこんと座るお年寄りの写真なんかを見ますが、こういう石の椅子もあるんだってことに、これまで気づきませんでした。しかも家を建てたときからの備え付け。 村のてっぺんからの眺め。派手ではないのですが、何だか心がスッとする眺めです。
私たちが現在住んでいる市、AMADORAは大都会とはかけ離れた生活です。でも、この村に来ると、どれだけ便利で、何でも直ぐに手に入る生活をしているのかを思い知ります。このお義父さんの家に来ると、時間を忘れた生活に戻ってしまいます。テレビも見ないし、鳥の声で目が覚めたり、星を飽きるまで眺めたり、花に群がる蜂を観察したり、そんなことをして心が浄化されてAMADORAに帰ってきます。 AMADORAに戻って、『あぁ~なんて都会なんだろう』と思っている自分 東京からAMADORAに来て、プリプリしていた当時が不思議な感じで思い出されます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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