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カテゴリ:つぶやき
「健闘を祈るわ」
私にそう語る彼女の目は熱かった。 戦いの旗印とも言うべきそれを、彼女から手渡された私は 1人孤独な戦場に入る。 戦場は思いのほか狭く、そして息苦しい。 見えない敵と戦う恐怖 そして厳しくも悲しい現実、、、 「無理かもしれない・・・」 小さくつぶやく私に、どこからともなく彼女の声が届く 「負けてはだめっ。あなたは絶対大丈夫! 息を止めて、すべてを吐き出すのよ!」 声の主は見えなくとも、心強い言葉が私を勇気づける うぐぅぅぅぐぐぐ!!! 立ち眩むような時が過ぎ、気がつくとそこには 勝利を得た私が立っていた。 冬だというのに、額には汗が光る。 戦場を後にした私のもとに、彼女が駆け寄る。 「ほらっ!やっぱり! あなたにならできると思ってたのよ!」 誇らしげに彼女の目を見つめ返す私。 2人の間には、戦友ともいうべき深い情が通っていることを確認する。 「ありがとう・・・。 でも・・・試着室には冬でもエアコンが欲しいわね(--;)」 このジーンズ、本当に伸びるんだろーなっ(~~;) 今のままでは、しゃがむこともできんぞっ! 店員を信じ、小さめサイズを買った私は、 まだまだ成長過程にあるウエストを摘みながら思案にくれるのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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