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テーマ:詩(900)
カテゴリ:ぽたまえむ(詩)
その手のひらの上で 安心しきってた私
それはとてもあたたかくて 怖いものなんて何もなかった ずっとそのままだと思ってた 失うなんて考えたこともなかった あまりにも近くて 当然すぎた 不意に私は 手のひらから降りた 当然すぎて 自分の一部になっていることにも気づかずに すべてに気づいた時 手のひらは消えかけていた 心は必死に追いかけるけど 私の足は動かなかった 雲をつかむように 細い糸をたぐるように もがいて もがいて 泣き叫んだ 自分の中に残った 手のひらの一部は 今も心に軽い鈍痛を与える きっと ずっと 消えないんだろう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月06日 21時51分40秒
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