雪・月・花

今朝　新宿二丁目部長が亡くなった知らせがあった
春に退職をされ、夏ごろ入院したと聞いていたが・・・



１３年前に私が入社した時、口も聞いてもらえなかった
好き嫌いのはっきりした人で、
気に入らない人には、はっきり物を言う
最初は、すごく怖かった

そのうちに、だんだん声をかけてもらえるようになり
「○○ちゃん○○ちゃん」と、いい年をした私を名前で呼んでくれた

飲みに連れて行ってくれたり、
お昼をご馳走してくれたり、
誕生日には、抱えきれないほどの花束をもらった
家に帰るのに、大きな花束が恥ずかしいほどだった
あの時は、「花は食えん」とか、冗談を言ったが
生涯で、あんな花束をもらったことなどないのだから
素直に、喜べばよかった・・・

「私、こんなにお世話になっても、部長になんにもお返しできない」
と言ったことがあるが

そのとき、部長は
「そんなこと考えなくていいのよ」
「あなたは、子供を一生懸命育てなさい！」
と言って、いろいろ面倒を見てくれた

以前にも　日記に書いたが
若いときに結婚して　年をとっても
世の中のこと　なんにも知らない私を
新宿二丁目の有名な　○○なお店巡りにも連れて行ってくれ
驚かせてくれたこともあった
二丁目部長日記


こんなに、面倒を見てくれた恩人なのに
入院してると聞いた時、すぐお見舞いに行けなかった

父が入院して亡くなるまで　病院に通い
だんだん弱っていく様を　見続けたので
病院に行って、私の知っている
はっきり物を言うけど、優しかった部長が
弱ってたらと考えると
怖かった・・・

元気になって　退院したら　会おう
以前から、持病があって
よく入退院を繰り返していたので
すぐに良くなると　思い込んでいた
悪くなるなんて、頭に浮かばなかった


今月の２日に亡くなり　すでに　ご遺骨は故郷に戻られたそうで
お別れも出来なかったが

本当に　心から　ありがとう