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カテゴリ:環境
80年代に都市緑化を先取りして完成したビル 駿河台ビルは、江戸時代には武家屋敷が建ち並び、今は大学のまちとして知られる東京都千代田区神田駿河台に立地しています。竣工時のコンセプトは「地域に溶け込み、地域の人々と共に栄える」「近隣の価値向上に貢献する」ことでした。建設時に地域の人々から「緑豊かなビルにしてほしい」との声が寄せられ、周辺環境との調和を理念の一つに掲げて緑化に取り組みました。 特徴的な屋上庭園も、建設当時から計画されたものです。都市の環境を意識した建物がまだ少なかった1980年代にこのように緑あふれるビルを完成させたことは、時代を先取りした取組と評価されました。 緑地の再開発の中でも特徴的な取組が、「エコロジカルネットワーク構想」です。皇居と上野公園という豊かな緑地の中間点という立地を活かし、両拠点を往来する野鳥の羽休めの場所となるよう、都市化によって分断された生態系のネットワークの回復・形成に貢献するというものです。 既存緑地の緑量の増加、屋上庭園の一般開放、屋上菜園の再整備など、新しい技術を用いて地域の生物多様性に配慮した緑化を推進し、地域貢献も一層進めました。 さらに、安全で快適なまちづくりの推進・公共貢献として、周辺道路の再整備や災害時の支援機能の強化、地下鉄出入口の新設等も行っています。 日本の都市部では、建物や土地に関するさまざまな規制があります。この再開発も通常であれば規制対象となりますが、独創的かつ高い社会貢献性が認められ、東京都の都市再生特別地区として自由度の高い計画を進めることができました。 駿河台緑地は、三井住友海上の本社機能がある駿河台ビル・駿河台新館の周辺を取り巻く緑地のほか、一般の方も直通エレベーターを使って入場可能な屋上庭園、地域との環境に関するコミュニケーションスペース「ECOM駿河台」で構成されています。 2030年までに陸と海の30%以上を保全する「30by30」の目標が国際的に議論されるなど、企業が所有・管理する敷地においても緑化の推進が叫ばれている今、駿河台緑地の取組はその先がけです。 環境省は、2023年から企業等によって生物多様性の保全が図られている区域を保全地域として認定する制度「自然共生サイト認定」を開始しました。駿河台緑地は自然共生サイトに認定され、これによって国際データベースのOECM(公的な保護地域以外で生物多様性保全に貢献する場所)に登録されました。 引用サイト:こちら 関連サイト:30by30 自然共生サイト認定 こちら 関連サイト:在来種植栽登録制度「江戸のみどり登録緑地」への登録(優良緑地) こちら 関連サイト:江戸のみどり登録緑地とは こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.19 07:00:16
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