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カテゴリ:映画
こんちは、かもしだ(元野球刑事ゴロー)です。お前の悪事もそこまでだ!すたらっく・あうっ!ぎゃちゃ(手錠の音)
HDDで録画したハウルを見ました。CM跳ばせるので時間が短縮できてヨロシイ。 確か、劇場も含めて3回目だと思うんですが、初回の感想と変わらず「何を主張したいか、良くわかんない」でした。ダイブじっくりとみたんですが、凡人には3つか4つくらいの作品のアイデア(1,魔法使いとかを戦争に使う大国同士 2,みすぼらしい女の子の恋愛成就 3,魔法使いの諸行無常 4、どんなテクノロジーも暴走する 等)を1本に無理矢理押し込んだってな感じしかとらえられず、作品としての完成度はかなり低い、そんな気がしました。 戦争をやたら遠方から俯瞰した感じでしたが、兵器を描きたい気持ちが丸見えの映像でした。本当は「飛行機びゅんびゅん」「戦車ぐぎゃぐぎゃ」やりたいはず。こんな回りくどい方法取らずに、きちんとした近未来、もしくは異世界の戦争物を作ればいいのに、と思うのはわたしだけでしょうか。そのほうが作品のメッセージ性や主張も強かったかもしれません(正月名物、素人の主張)。 宮崎作品は、必ずと言っていいほど「境界」とその周辺の人々の生き様がドラマの中心となって描かれます。「この境界越えたら…」みたいな分岐がドラマを面白くさせてるんですが、前回や今回みたいな、とらえどころのない「夢」の世界の映像化は、世界中の映画監督が死ぬ直前によく作品にするんですよね。宮崎サンがそうならないことを強く願いたいモノです。 さらに気になるのは、いわゆる脇役を固める声優陣が「ジブリ組」を形成しつつあり、芸達者なのはいいんですが、作品が硬直化しかねない状況だってことですかね。 本物の声優さんだと、「アニメ」っぽすぎてジブリにはあわないんでしょうけどね。 もひとつ気になるのは、ジブリ出身の映像作家がほとんど輩出されてないってコト。 美術館できてダイブ経つし、美術館で上映されてるジブリ短編アニメでは、若手が起用されてるのは間違いないんですが、ジブリブランドで押し出された一発目が「息子」ってとこがやや、いやらしいなあ、とか思っちゃうんです。おそらく稼いだお金は、税金の関係もあるでしょうから、次回作への制作費に多くが廻っちゃうんでしょうけど、作品公募して、若手アニメーション作家を発掘するとか、後援するとか、町おこしに一役買うとか、もうそろそろ「アニメ」周りのパブリックな動きに参画してもいいなあとか思います。三鷹市周辺だけじゃなくね。 にしても、シュナの旅が、ゲド戦記になって公開されるのは、やや不本意なファンも多いのではないかな。と思ったりして。もはや「ジブリ組筆頭」菅原文太のハイタカはベリグーですけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.07.26 18:25:08
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