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カテゴリ:たびゆき(旅行)
ということで、4日目です。
朝ご飯はとらずに、ストーンヘンジでピクニック・ブレックファストにしようという従姉の旦那の提案で、珈琲をマホービンに入れ、途中の店で焼きたてクロワッサンを買い(全部従姉の旦那がやってくれました!)、ロンドンから高速道路に乗り入れ西へ向かいます。クロワッサンは、冷凍したモノが店に置いてあり、そのまま買っていく場合と店でさっと焼いてもらってテイクアウトする場合があり、別にパン屋じゃなくても香ばしいニオイが道角に漂ってました。 ロンドンは高速道路が無料らしいので、料金所とかそういう煩わしいモノがありません。速度制限もメーター見るのが恐ろしいほどみんなスピード出してます。車社会においては、紳士の国は存在しないかのようです。が、しばらく走っているうちに、そのルールがわかってきました。中央分離帯寄りがもっともスピードが出ており、後ろからだったかだーと、自分よりスピードを上げてくる車が確認されたら、すぐに車線を空けその車を通してあげなくてはならないのです。 つまり、イギリス一速く走る車は、中央線を一切車線変更せず目的地まで行けるのですが、それ以外のほとんどの車は必ず何度か車線を譲らなくてはならないわけです。 勿論、目的地に近づくほどスピードは落ちるわけですので、中央分離帯から離れた車線に徐々に車線変更していき、出口でポイッと出ていくのですが、4車線も5車線もあるとその減速と車線変更のタイミングも難しいモノがあります。 同じ左側通行だからといって、日本の高速道路のノリで運転するときっと泣きを見ます。 とは、いいながら高速故にあっという間にストーンヘンジのある地域に到着。 羊や牛が放牧されてます。北海道すか?という感じののどかさの中、突然向こうの丘の上にストーンヘンジが現れます。 高い山や鬱蒼とした森があまりない地域なので、ほんとに「突然」でした。 やや、冷え込んでたので、駐車場脇のベンチを借りて、従姉家族と珈琲とクロワッサンをいただいて、腹ごしらえ完了。咲いてる花はどっかで見たような。 ナショナルトラストにより保護管理されており、6£の入場料がかかりました。日本語のテキストも頒布してましたので、購入。ナショナルトラストのメンバーは激安で入場できます。1£250円くらいなので、結構かかるなあと思ってたら、日本語の解説用のトーカー(なんというんでしょう?)が無料で貸し出されました。 日本だと別料金ですよね、普通。でも、ことこのストーンヘンジでは、こういうシステムもありだな、と思いました。解説無しだと、ほんと只の石の列ですから。 晴れて、高原の風の吹き渡る中、解説機を耳に当て、7つのポイントをぐるっと回りました。 詳しく解説しませんが、生け贄を捧げたであろう説から、諸説紛々の時代を経て、現在はクリーンなイメージの説が有力です。 世界の7不思議の一つをクリアーできた満足感とともに、近くの古い町ソウルズベリーへ行きました。 大きなカテドラルではミサをやっており、荘厳な雰囲気と美しいステンドグラスに圧倒されました。 カテドラルの中の中央には、石の床から迫り出した十字架の形の、静かに水を流し落とすモニュメントがあり、水と宗教は東西共通だなと思いました。建物の壁には、歴史的に名を残した聖人とかこの宗教のために尽力したであろう方々の彫像がたくさん置かれてあり、空席(?)たくさんありました。 カテドラルの横には小さな土産物ショップと美味しいスコーンとか軽食を食べることのできる場所があり、ちょっと一休み。 綺麗な町並みを眺めながら、横断歩道の歩行者用ボタンを撮影。説明や文字が多くて、仕組みがよくわからん。かっちょいいけど、ユニバーサルデザインではねーな。 で、次の目的地のインクペンのスワンインへ向かいました。 従姉の旦那お薦めのこのパブは、すっげー田舎にありました。道路標識が茂った立木や雑草で見えないほどの狭い道のさきにある田舎で、別な意味で親近感が湧きました。 で、着くとほんとにイギリスっていう感じの落ち着いたパブで、オーガニックのソーセージとかチーズも置いていたんですが、肉とビールが飲みたかったので、ラガーをハーフとチーズハンバーガーを頼んで食べました。カミさんはシャンディとかいう、ビールとジンジャーエールの半々のカクテルを飲んでました。 途中で、5,6人の女装した厳つい男子学生が、自転車で乗り付け、ビールをガンガン飲んでまた立ち去って行きました。なんでも、学校のチャリティでパブや商店を廻って、寄付を集めているとか。ううむ、いい感じ。 帰り道は、中世からあるというふっるーい小さな教会に寄りました。 午後遅かったので、誰もいませんでしたが、ずらりと並んだ樹のベンチには、毎週来てるんであろう方々のそれぞれの色とりどりのクッションが置かれていました。1354年からの代々の神父さんの名前が、本場のカリグラフィで書かれたものが額装されて壁にかかっており、イギリスのあちこちの田舎でこのようなタイムトラベルな雰囲気が味わえるのかな、と思いました。京都で宗達の襖絵や石庭見る感じに近かったです。かつて、ピューリタンが迫害されてアメリカに逃げて行ったんだなあ、とかとも思いましたが、不勉強ゆえ、果たしてこの教会がどんな宗派なのかわからんので夢想するにとどめました。 で、一路カーナボン卿のお城へ。ここは、あのツタンカーメンを発掘したハワードカーターさんとかいうヒトのスポンサーだった方のお屋敷で、発掘したもののうちこまごましたものをこっそりお屋敷の中に隠してて、というか、まスポンサーなのでそれくらいは当然でしょうが、現在それらを貴重な歴史的資料としてお屋敷の地下で公開している、そんな場所です。 あんまりにも敷地が広くて、屋敷の庭で大がかりな馬術大会が開かれてました。屋敷の裏のシークレットガーデンも、「秘密」のレベルではないくらい広くて市立○○植物園くらいのものでした。驚いたことに生えている草や花々は、うちの庭のものとかぶっており、「ひょっとしてうちの庭は、偶然由緒正しいイングリッシュガーデンか?」と内心どきどきしました。 帰り道の高速ではうとうとしてしまいました。従姉の旦那には一日中運転手をしてもらい、感謝感激です。ツアーでは立ち寄れないような、そんな場所も行くことができて、親戚ってありがてえなあ、とあらためて思った次第。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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