切りかけのオベリスクで口紅をとられそうになる。
「おーっ、待った、待った」店外へ出ようとする私の肩を後方からガバッとつかみ、また中へ引き入れようとする。(Don't touch)「sorry,sorry.Last price=$80」 ←2つで。 いりませんて。あー、もう疲れた。このショール、買ってもいいと思うけど、この男に腹が立って購買意欲が萎えている。「$60」(No.$40)「$50」(No.$40) ←2つで。「OK,$40 エジプトポンド? ドル?」(エジプトポンドならいくら?)「ポンドなら4000円 ドルなら5000円」↑ 数字に弱い私が暗算と電卓を駆使している。 じゃ、200エジプトポンドで払ってやる!と強気に出たら、196ポンドしかなかった。男は自分が数えるから貸してと言ったが、返してもらえなくなりそうだ。(ない、止める)するとコインは? penは?とこの世の終わりかってくらい騒ぎ出した。(ペンをあげたら196ポンドでいいの?)「of course」じゃ、ちょっと待ってよ・・どれどれ、予備のペンがあった筈。1本出すと金の延べ棒でも手にしたかって位の喜びよう。いい人?するとガラベーヤの中から名刺入れみたいのを取りだし、家族の写真を見せ始めた。時間もないしー、あなたの家族に興味ないのー。っと、子供が3人いるので1本だとこの子とこの子が可哀想だと言う。ないものはないの。悲しそうな眼差しで今度は指を唇にあてる。「Lip lip」 なに?! 私のバッグの中のポケットを指さして「Lip Lip」え?「penがないなら妻にこの口紅をくれ」↑ よく見てたな。何言ってるのー?!(penは1本。口紅なし。196ポンド。嫌なの?どうなの?) Pepsiをclick!Pepsiをclick!★ブログランキングに参戦中↑子犬をclickして頂けると頑張れます