クラシック音楽を聴き続けて54年になります。
書いてきましたメモも膨大な数になりました。 それらのメモを基にここに音楽作品・作曲家・演奏家などのエピソードを書いています。 花のカメラ撮影を始めて7年ですが、四季の花画像も掲載しています。 こちらもご覧下さい。
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「名曲100選」 ヴェルディ作曲 オペラ「リゴレット」 昨今の日本でのオペラ公演には、私がオペラを好きになった頃に比べるとはるかに人気があり、老若男女を問わず幅広い客層に支えられています。 ブームとも呼ぶべき現象でしょうか。 外来公演も年間にいくつあるでしょうか。 日本で居ながらにして世界のオペラ座引越し公演を観ることが出来ます(但し、お金に糸目をつけないという条件になりますが)。 ヨーロッパなどでは小さな町や市には歌劇場があって、庶民が気軽にオペラを楽しんでいるのを出張中に何度も目にした光景でした。 今の日本のオペラ・ブームが底辺に広がるのある、しっかりと根付いていって欲しいものと望まずにはおれません。 さて、オペラと言えば「イタリア・オペラ」、「イタリア・オペラ」と言えばヴェルディ、ということになりますが、このオペラ「リゴレット」を知らなくても「風のなかの羽のように~」という「女心の歌」で有名なアリアをご存知の方が多いと思います。 第3幕で歌われるのがこの「女心の歌」なんです。 物語は、イタリア・マントヴァ地方でそこのマントヴァ公爵は好色男性。 若い娘でも人妻や家臣の妻女など手当たり次第に手を出す漁色家。 その公爵に仕えているのが足に障害を持つ道化師リゴレット。 公爵を煽り立てて女を抱かせる不届きな道化師。 先日も貴族の妻のよからぬ行為に及んで、その貴族から呪いの言葉をかけられます。 リゴレットにはジルダという娘が一人いて、その彼女が美人。 リゴレットの知らない間に村の若者に変装した公爵に魅せられるジルダ。好きになってしまいます。 リゴレットの行いを日頃から妬みや反感で見守っている家臣たちがいます。 その家臣たちの計略にはまるジルダとリゴレット。 自分の好きな男が公爵とわかったジルダは、殺されようとしている父リゴレットの身代わりとなって殺されます。 娘の亡骸に取りすがるリゴレット。 そしてオペラの幕が下ります。 見所は何といっても娘ジルダが公爵の餌食にならんとわかって歌う。リゴレットのアリア「悪魔め、鬼め!」。 このアリアがすごい。 あの貴族の呪いが自分の娘に降りかかろうとは夢にも思わなかったリゴレットの悲痛な叫びが歌われます。 それに第3幕の重唱(公爵、リゴレット、ジルダ、家臣)、歌の凄さを体感できるシーンです。 それに「女心の歌」。 公爵の歌うこのアリア、名歌手による名唱はいつ聴いてもいいものです。 それにまつわるエピソードがあります。 ヴェルディはこのアリアが初演後に大当たりするのを予感しており、歌手には公演前には絶対に歌ってはならぬと言い置いたのに、初演前からこのアリアが街のあちこちから聞こえてきたそうです。 愛聴盤 ピエトロ・カップッチル(B)、プラシード・ドミンゴ(T) エレナ・コトルバス(S) 他 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 ウイーンフィルハーモニー管弦楽楽団・合唱団 (グラモフォン・レーベル 4577532 1976年録音 海外盤) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月07日 00時11分33秒
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