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テーマ:ニュース(100225)
カテゴリ:メディア関連
本日24日も産経新聞のゆうゆうLife面「編集長から」のコラムに
私とのインタビューを踏まえ、過去にその方があった少年の話が掲載された。 http://www.sankei.co.jp/yuyulife/henshucho/200708/hsc070824003.htm その記事の中に少年のお母様の言葉が載っている。 ””「人の不幸を待つなんて、とんでもない。口が裂けても、くださいなんて言えない。 でも、できるものなら…」。矛盾する言葉は心のままだろうと、胸をつかれた。”” 私自身も移植後に帰国して「人の死を待ってまで生きる必要があるのか」と 臓器移植を受けたことに対する否定的なことを言われたこともあったために このお母様の言葉は心にぐっと来た。 未だ臓器移植に対してはクリアしなければならない問題は沢山ある。 それは生体肝移植であろうと脳死移植であろうと問題はある。 ただ移植によって助からなかったかもしれない命が繋がり、私の様に 新しい命を腕に抱くことだってできるのも事実。 医療の発展は素晴らしいことだが、今一度 移植云々は置いておいて、 まずは「命」についてじっくりと考えてみることも必要なのではないかと思う。 <以下、上記HPからその記事の内容を転載させていただきます。> 移植の行方と少年の夢 脳死肝移植を受けた今川真紀子さん(34)に取材して驚いたのは、手術から11年たってなお、日々、厳しい制約があることだった。 生ものは食べない、犬や猫にさわらない、観葉植物は置かない-。取材の途中、今川さんの携帯電話が鳴った。「食べちゃだめよのアラームなんです」。日に2回、免疫抑制剤の服用2時間前から食べ物は禁止、1時間前からは飲み物禁止だという。 どこまで命を紡げるか、不安と隣り合わせでも、彼女はこの上なく幸せそうだった。夏空の下、赤いバケツを手に、公園に行こうとする長男の駈(かける)くん(1)の関心を、家族総出で引きながら、2人一緒の写真を撮った。 帰途、1人の少年を思いだした。生まれつきの肝疾患で、移植を申請したばかりだった。しかし、日本では当時、法律は通ったものの、臓器移植はまだ一例も実施されていなかった。今川さんの移植はその2年前だが、助かったのは、たまたま英国にいたからだ。 少年は14歳。中学2年生なのに、身長は125センチ、体重は30キロに満たなかった。顔は土気色だったが、得意だという指相撲では、私が負けた。 ずっと、「長くはもたない」といわれてきた。母親は「ただ、生きていてくれればと一年一年来たけれど、元気だと、生きられるんじゃないかと期待してしまう。それなら、将来の生活のすべも考えてやる時期かと…」。 臓器移植法をめぐっては「人の死を待ってまで生きたいのか」などの反対もあった。母親は「人の不幸を待つなんて、とんでもない。口が裂けても、くださいなんて言えない。でも、できるものなら…」。矛盾する言葉は心のままだろうと、胸をつかれた。 臓器移植法施行から10年がたったが、脳死下の臓器提供は58例にとどまる。少年が元気なら、今23歳。夢をかなえて調理師になっているだろうか。 (ゆうゆうLife編集長 佐藤好美) (2007/08/24) いつも有難うございます♪ 「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 25, 2007 04:04:10 PM
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