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プレッツェーモロ
イタリアで食べ歩き旅行をするぞ!そのための情報収集と準備の過程を記録します。
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スーパーにフォンテルートリのキアンティ・クラッシコが並んでた。
フォンテルートリと聞くと必ず思い出すのが、「黒い雄鶏」の話。
キアンティのシンボルになっている黒い雄鶏、“ガッロ・ネロ”の言い伝えは、ざっとこんなもん。
昔むかし、フィレンツェとシエナは、隣り合う町なのにライバル同士で、しょっちゅう領土争いに明け暮れていました。
でも、長年の流血沙汰にうんざりした両者の間で、一つの解決策が登場。
それは、互いの町から、夜明けに、ニワトリの鳴き声と同時に騎士が相手の町に向けて出発し、両者が出会った場所を境界線とする、という方法。
フィレンツェもシエナも、少しでも領土を広げようと、陰で密かに策をこらすんですがな。
どちらも注目したのが鶏。
シエナでは、白いニワトリに餌をたらふく食べさせて、大きな鳴き声を上げさせよう、と考えました。
一方フィレンツェは、黒いニワトリを選んで、わざと何も食べさせないでおいたんですねー。
おなかがすいて死にそうなら、夜明けを待ちきれずにもっと早い時間に鳴き声を上げるだろうという考え。
この読みは見事に当たり、まだ夜が明ける前に、フィレンツェのニワトリは耐え切れなくなって、食いものよこせー!と一声。
それを合図に騎士は出発。
一方シエナは、しっかり夜が明けてから出発。
大幅に後れを取ってしまいました。
そして両者が出合ったと言われているのが、フォンテルートリの村。
その結果、フィレンツェは大幅に領土を増やしたのでした・・・
こちらは、フォンテルートリ・キアンティ・クラッシコを作ってるマッツェイ家のHPにある地図。
一番上にフィレンツェがあって、一番下がシエナ。
そのシエナのすぐ上にある「MAZZEI」っていうマークがフォンテルートリの場所。
こりゃほとんど全てフィレンツェに取られちゃったんだねー。
フィレンツェの仲間になったキアンティ地区は、伝説の黒い雄鶏と金色の大地をデザインしたシンボルマークを作って、一致団結していったっつーわけだ。
キアンティは1716年に世界で最初の公認ワイン生産地区になったそうだけど、わざわざ生産地区を法律で決めるってことは、裏を返すと、それだけよそで造った偽物が多かったということ。
そこで、キアンティの生産者たちは、この黒い雄鶏をシンボルマークにして、すべてのワインの首につけることにしたのでしたー。
こちらはキアンティ・クラッシコ管理組合のHPのトップページ。
いきなり、黒い雄鶏がドーン。
そしてこちらは、シエナのアグリトゥーリズモ、ラ・トッレッタさんで飼われてる黒い雄鶏。
ひょっとしたら、黒い雄鶏料理なんて出してるかも~。
そうそう、フォンテルートリのシエピって、ガンベロ・ロッソの「イタリアを変えたワイン50本」の15本目に選ばれてたなあ。
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