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プレッツェーモロ
イタリアで食べ歩き旅行をするぞ!そのための情報収集と準備の過程を記録します。
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近所のデニーズが、地味~な電飾で飾られてました。
そろそろお店は、クリスマスモード突入ですねえ。
ぼちぼち気分は年末、ということで、今日はイタリアのクリスマス料理の話。
イタリアでクリスマスイブに食べるものと言えば?
いろいろあると思うけど、その一つが、なんとウナギ!
日本では土用の丑の日に食べるけど、イタリアでは、なぜかクリスマスとかイブに食べるんですねー。
ところで、ウナギが卵を産むところを見た人って、人類数千年の歴史の中で一人もいないって、知ってた?
スーパーにはたくさん並んでるし、養殖もされてるのに、誰も卵を見たことがないなんて、どういうこと?
でも言われてみれば、ウナギの卵、見たことないし、子持ちウナギも見たことない。
わたしゃ浜名湖のウナギは、浜名湖で生まれて浜名湖で育つんだと思ってたよー。
でも、養殖のウナギは、ウナギの子どもを捕って、それを育てるんだって。
↑
ウナギの稚魚、昔は輸入物の缶詰を時々見かけたけど、最近は高級品になっちゃったみたいだなあ。
日本のウナギがどこで卵を産むのか分かったのが、なんとたった2年前なんだって。
しかも産卵場所は、グアム沖。
グアム沖の深海で生まれて、小さなシラスの姿で黒潮に乗って日本までやってきて、川や湖にたどりついて、そこで暮らして大きくなって、産卵のためにまたグアム沖に帰っていって、卵を産んで一生を終える、それが日本のウナギ。
産卵場面を誰も見たことがないのは、卵を産む場所が深すぎるから。
子持ちウナギが発見されないのは、一説によると、産卵前は餌を食べないから、釣りの餌に食いつかないかららしい。
とにかく、ウナギの生態は謎に包まれていて、よく分かってないんだって。
とりあえず、ウナギの偉大な一生がなんとなく分かったところで、イタリアのウナギの話に戻ります。
イタリア語でウナギはアングイッラ。
だけどクリスマスの時期に食べるウナギは、カピトーネって呼ばれる大型のもの。
こんなに大きい。
こちらはカピトーネの炭火焼き。
間にローリエをはさんでますねー。
たれを塗って焼くところは日本と同じ。
たれは、オリーブオイル半カップ、白ワイン1カップ、塩。
これをローズマリーの枝につけてウナギに塗る。
アングイッラとカピトーネは、種類が違うのかなあと前から不思議だったんだけど、ウナギの生態を知って、答えが分かった!
カピトーネは、川や湖で成長して十分大きくなって、そろそろ産卵しに生まれた海に戻るぞ、ってう状態のウナギのことだったんですねー。
何しろ海に戻って産卵するまでの6ヶ月間、何も食べないので、たっぷり栄養をつけとかなくちゃいけない。
だから、そういう時期のウナギはすごく大きくなってる。
そこを見計らって捕まえるわけだ。
これからの時期、イタリアでカピトーネを食べる機会があったら、産卵に帰る前のウナギのことを思い出してやってくれい。
ヨーロッパウナギの産卵場所は、日本よりずーっと早い1922年に、北大西洋のサルガッソー海だってことが発見されたんだそうな。
ウナギは、古代エジプトやギリシャでも食べられていた歴史のある食材。
そう言えば、去年、ドイツで食べたなあ。
でもその時は、脂がぎとぎと過ぎて、お世辞にもおいしいとは言えなかった~。
イタリアでも、ウナギの養殖地では、地元の人は、大型のカピトーネじゃなくて小型のウナギの方が好きなんだって。
産卵前のウナギが一番脂がのっているっていうのは日本でも言われてるらしいんだけど、肝心の、いつ産卵するのかが分からないんだって。
多分イタリアのカピトーネも、大雑把に、成長したウナギっていう区別なんだろうなあ。
あっそうそう、そもそもなんで、イタリアではクリスマスイブにウナギを食べるのか。
実は、イタリア人もその理由はよく知らないらしい。
なんでも、蛇に似てるから、悪魔払いの意味がある、っていう説が一番有力なんだって。
適当だなあ。
まあ結局は、ウナギは蒲焼きが一番!
今年はクリスマスイブに、ウナギの蒲焼きなんていかが?
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