2月1日の肩透かし;「Haraya」探訪記
もう2月1日にあえてキャンプインのネタを取り上げなくなって久しい。元々は別の理由があったのだが,よくよく考えてみると2月1日に出てくるようなネタというのはほとんどレギュラーシーズンに繋がらないようなどうでもいいネタが多いのであって,これからしばらくの間は盛んに正体不明の秘密兵器が喧伝される時期でもある。したがって,こういう者はほかの凡百のブロガーに任せておけばよい。と,いうわけで,2月1日には必ず肩透かしを引いていたわけだが,今年もやる。実は今日,念願が叶って,広島市は十日市町にある鉄板焼き店「Haraya」に食べに行ったので,その感想を書いてみることとする。もはや紹介するまでもないだろうが,「Haraya」のオーナーは,元カープの選手でありコーチも勤めた原伸次さんである。もちろん広陵高校の4番捕手で甲子園の大スターだった方でもある。本来であれば今はもっと野球界にかかわっていただきたい,ことカープの指導者となっていただきたい方であるのだが,諸般の事情で今は鉄板焼き屋のオーナーシェフとして腕を振るわれている。これが独身時代であれば必ず何かにつけて通い詰めていただろうが,家庭を持ってしまうと何らかの理由付けをして財務大臣折衝をしないと話が通らない。このたび折衝が実り,初めて行くことがかなったのである。話が逸れた。まずはエクステリア。非常によく目立って入りやすい。インテリアもこぎれいで,家族連れからパーティまで幅広く使えると思う。肝心の味だが,私の舌にはぴったりと合ったとだけ言っておこう。品数も豊富だが外れがない。値段も妥当。飛び抜けて高いのが3,200円のサーロインステーキだが,これもたっぷり200グラム相当あるのだからむしろお値打ち価格と言ってもいい。ここで食べるべきものに困るということは,まずないと言っておきたい。そしてオーナーシェフの原さんだが,とにかく鉄板に向かう姿は現役時代の鋭い目つきを彷彿とさせる厳しさ。まさにあのバッターボックスでのオーラそのままなのであって,一見の私が気安く声をかけられるような雰囲気ではなかった。しかし,そこには一品たりとも気を抜かない食に対するこだわりを感じ取ることが出来たのである。出てきた料理の一つ一つから,彼が心を砕いたであろうことが感じ取れたのである。私はもうそれだけで満足をした。色紙とカメラをも持って行ってあわよくばと思っていたにもかかわらず。ところが,勘定を済ませて帰る断になったら,原伸次さん自ら見送りに出てくれたのである。しかも気安く声をかけていただいた。これには感動した。しかも,不躾ながらサインをねだったにもかかわらず気安く応じていただいたし,わずかだが会話も交わすことが出来た。これだけでも本当によかったと思う。これで,我が家の財務大臣からも何かの記念日の折にはまた来てもいいという許可をいただいたくらいであるから。とにかく,カープファンであろうとそうでなくても,一度は足を運ぶに値する店であると言うことは,強調しておきたい。もちろん,カープファンならなおさらだろう。なお,詳細はこちらから。ただし,価格は改定されているため附記しておきたい。とにかく一度行ってみる価値はあり。BlogPeopleSIGMA People