samasama的スポーツのすすめ

トリノパラリンピックが開幕し、日本勢は小林美雪選手の金メダルで
幸先の良いスタートを切りました

選手団の中で、特に気になる選手とガイドがいます。
視覚障害の小林稔選手と、ガイドの大平紀夫さんです。

数年前、私を含め友達３人がクロスカントリースキーにはまり、
「オリンピックのコースに挑戦しよう！」と長野オリンピックの競技会場
だった「スノーハープ」に行った時、同じコースで彼らがトレーニングしていました。

長野パラリンピックの時、彼らの事がNHKの番組「人間ドキュメント」で取り上げられたり、雑誌「Tarzan」に載っていたりして、２人の絆や、競技にかける思いを見たり、読んだりしていたので、すぐに彼らだとわかり、ちょっと興奮しました

トレーニングの邪魔をしてはいけないと思い、適当な距離をとって同じコースを滑っていましたが、広いコースで滑っているのは上級者に交じってヨロヨロ滑っている私たちを含めても20人程度。
自然に目が合って、会話をするようになり、彼らの後をついて滑っていく感じになりました

視覚に障害のある小林さんを、ガイドの大平さんが声で導き、その声を頼りに小林さんが滑っていきます。
その後を私たちがへっぴり腰でついていく。。。
邪魔になっていないかな・・・と気になっていたのですが、そばに居たのに私たちの会話が途切れ、目の見えない小林さんは私たちが近くに居ないと思ったのでしょう、大平さんに「あの人たち来ませんねえ。」と言ったのです。
待っててくれたのかな、と思わず嬉しくなりました。

コースを回り終わった後、スタート・ゴールになるトラック部分で、
クロスカントリーの元学生チャンピオンでもある大平さんが、私たちにクロカン教室を開いてくれました
腕・足の使い方、スキーの滑らせ方など教えてもらい、上達した気持ちになれました
ちょっと線が細くて気弱に見える小林さんを、年下だけど頼りがいのある大平さんが引っ張っているという感じでした

あの日のスノーハープ以来、気になっており、トリノの選手団の中に彼らの名前を見つけた時はとても嬉しかったです。
そして、今日の新聞にも彼らの事が載っていました。
初戦となるバイアスロン12.5キロでは11位という結果のようでしたが、
今後の種目に手ごたえを感じているようでした。
自分たちで満足のいく結果が出ればいいなーと心から応援したいです。

がんばれ！小林さん、大平さん！