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2007/01/14
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【第二章】


とある島、薄明るくなる空、じきに朝日が昇ろうかとする海岸沿いの砂浜に一人の男の姿があった。男は穏やかに波立つ音を聞きながら海の先にある地平線を見つめていた。

男の名はルーブ。

地平線の向こう側からゆっくりともれ始める太陽の光。その光は広がり始めどこまでも広がる海面を照らし始める、光は海底をも明るく照らし始め透き通るような海がルーブの目の前に広がる

「さて、やるか!」

手にモリを持ちルーブは立ち上がり、海に光が差し込むと共に大きな音を立るようにルーブは勢いよく海の中へと入っていった。モリを手に泳ぎ始めるルーブ、目的は島の近海に生息する魚『ブルーフィッシュ』平均体長が5m~8mの大きさで力のある男が4、5人で吊り上げることができる魚だった。

ルーブはブルーフィッシュの絶好のハンティングポイントである七つの大岩が並ぶ『七大岩』の影へと静かに泳ぎ寄り身を潜めた。しばらくするとルーブの予想通り、そこには数匹のブルーフィッシュが姿を現した。しかし、そこで目にしたのはブルーフィッシュの中でもめったに見ることができない体長が10m位の大きさの獲物だった。一瞬、魚の大きさを見ると笑みを浮かべたルーブだったがすぐに気を引き締めるような顔で手に持ったモリを力強く握った。

ルーブは静かに海底へと潜り、気配を悟られないよう大サンゴの間を慎重に泳ぎブルーフィッシュへと近づいた。ブルーフィッシュが隙を見せた瞬間、ルーブは手に持つモリを勢いよく魚に刺しつけるのだった。モリは見事にブルフィッシュの背中辺りを命中し、ブルフィッシュの背中から血が流れ始め、大量に流れ始めるその血は透き通るほど綺麗な海にアートを描くように色をつけるのだった。血の流れと共に暴れ始めるブルフィッシュ。力がある者でも数人かかってもすぐには捕まえることができないと言われる獲物を相手にルーブは必死にモリを突き刺し続けた。

モリを刺し続けることでブルフィッシュの体力は除除に削られていくのがルーブにはわかった。もう一息だと油断をした瞬間ルーブは大型のブルーフィッシュの牙に体を捕らわれ海底へと引きずり込まれていくのだった。





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Last updated  2007/01/14 12:06:01 AM
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