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2007/01/21
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カテゴリ:カテゴリ未分類
【第三章】


どこまでも緑広がる大森林、背中には数本の矢が入った矢立を背負い、手には大きな弓を持ち、森の中を駆け抜ける一人の男がいた。

男の名はリーグ。

大森林の森の近くにはカラーワールド大国の一つであるウッドエル城があり、その傍には小さな村があった。村の金品、食料は貢物としてウッドエル城の王の命により強制的に取り上げられていた。村の民の苦しみを救うべく立ち上がった男がリーグなのだった。

リーグは城の兵の目をかいくぐり宝石庫や食料庫に忍び込み、そこから盗んだものを民に分け与えていた。そして、いつしか民の英雄と称されるようになっていた。しかし、その行為はいつしか王の耳へと入り、リーグは王の激しい怒りをかっていた。

この日もいつものように「仕事」を終えたリーグは城から出るなり、村へと向かい、城で得たものを村人達に分け与えていた。そんなリーグの姿を見つけた城の兵達は剣を引き抜き、リーグ目掛けて走りだした。

リーグは背中の矢を取り弓を引いた。矢は風を切り裂き、兵の頭上にある看板を貫き落とした。落ちた看板は見事に兵に当たり、数名の兵はその場に倒れた。ニヤリと笑みを浮かべたリーグは一目散に森へと向かい走り出した。

「奴を逃がすな!」

他の兵に意気込みを入れるように叫んだ隊長だったが、村人がリーグを助ける為に投げたカボチャが隊長の頭に見事に命中し、隊長はいくつかの星を見るかのようにその場に倒れた。残る兵達が驚いたような顔をしてお互いの顔を見合した。

「た、隊長!うぉぉぉ!」

倒れる体長を後にリーグの後を追いかけるのだった。ルーブは木から木へと己の気配を消しながら上手く森の奥へと進み追ってから逃れたのだった。森の奥にある泉に着くと、リーグは矢立と弓を下ろした。するとすぐ背後で手を叩き拍手をする音が聞こえてきた。一瞬にして弓を引く体制をとり、拍手の音がする方へと矢先を向けた。そこの先に立っていたのはウッドエル城の王直属の親衛体長のオーガスだった。





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Last updated  2007/02/21 02:58:58 AM
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