「しわ」の主な原因はお肌の乾燥。
でも現代社会に生きている私たちには
なかなか避けられない「しわ」「お肌のトラブル」の要因が
たくさんあるのです。
●しわってどうしてできるの?
しわは、年齢とともに目立ってくるものですが、
その原因としては次のものがあげられます。
【肌の乾燥】
いわゆる小じわといわれているものの中に、
これが原因となっているものがあります。
表皮の角質層には15%程の水分が含まれていますが、
この水分が蒸発してしまうと肌が乾燥してしまいます。
この潤い・柔軟性も失った状態で肌がうごくと
小さなしわができてしまいます。
これが解消されないままに繰り返されると、
はっきりとしたしわがついて、いずれ本当の
しわになっていくのです。
また、乾燥によって新陳代謝が乱れ、
肌のうまれかわりが不順になり、
たっぷり水分を蓄えた細胞ができなくなります。
角質層にも隙間ができ、
そこから水分が蒸発するようにもなってしまいます。
すると、ますます肌の乾燥は助長され、
その結果しわの程度も進行していきます。
【紫外線】
真皮にまで届く紫外線(UVA)は真皮のコラーゲン繊維を傷め、
みずみずしさや丈夫さを損ないます。
すると肌の乾燥、肌のはりを失った状態をひきおこし、
しわやたるみができます。
【老化、加齢】
紫外線(UVA)による「光老化」を含め、
活性酸素の増加などで肌が老化してしまうと、
真皮のコラーゲン線維やエラスチン線維の構造が変化したり、
乱れたりします。
これにより肌の強さ、弾力が失われ、
しわの発生へと繋がります。
【表情】
喜怒哀楽の表情がはげしい人は、
そこの筋肉の収縮につられて皮膚が引っ張られたり、
縮んだりします。
そのうち、その部分の柔軟さ、
弾力が失われしわができていくのです。
【体調の変化】
高熱後の脱水症状や、急激な体重の減少、
栄養バランスの乱れがおきると、乾燥や構造が崩れた肌になり、
しわが発生してしまいます。
その他にもストレスが原因となっているしわや、
スキンケアを怠ったためできたもの、または肌に
負担をかけたスキンケアの結果できたしわなどがあります。
ファイブレージって何?
しわにも様々な原因がありますが、
ではその原因の因子はなんでしょう?
実は今、年齢に関係なく、現代人には避けられない
様々な要因により、しわ、しみ、たるみ、くすみ、乾燥といった
様々なトラブルを抱えていらっしゃる方が増えています。
この肌のトラブルの総称が「ファイブレージ」。
下図のような要因により、新陳代謝のリズムが乱れ、
お肌の機能が低下、自己回復力を失った状態の
いわば複合トラブルを同時に抱えているお肌です。
現代においては「ファイブレージ」を無視して
キレイを目指すことは考えられないことなのです。
美しい肌を保つために最も大切なことは、
しみ・しわをつくらないように普段の生活の中での
「予防」と「肌へのいたわり」です。
そこで、しみ・しわを予防するため、
いくつかドクターからのアドバイス。
普段の生活の中に取り入れて、キレイになりましょう。
なんといっても紫外線
紫外線はしみにとっても、しわにとっても原因であり、
悪化の要因になります。
紫外線が引き起こす主なトラブルとしては
以下のようなものがあります。
1.メラニン色素を生成するための細胞を刺激するため、
メラニンが過剰に生成されます。
2.皮膚の老化を促進し、新陳代謝のリズムを乱します。
感覚器にも狂いが生じるのでメラニンを生成し続ける
状況が発生します。
3.肌の表面が乾燥するため、
角質が荒れ古い角質が落ちにくくなります。
さらには深い部分(真皮)まで悪影響を与えます。
4.肌の水分を分解し、老化の原因の活性酸素を発生させます。
5.真皮にまで届く紫外線(UVA)は真皮の
コラーゲン繊維を傷め、 みずみずしさや丈夫さを損ないます。