これは、昨日の事ですが・・・
またもや来ました~
昨年4月に続いての「振り込め詐欺」電話。
今回のテーマは、「痴漢行為」。
出演者は、
警察官、国選弁護士、被害者の夫 と名乗る面々。
まず、警察官が、
「○○さんのお宅ですか?こちらは、千代田区にある警視庁の本部の○○ですが、
○○さん(息子の名前) のご家族ですか?」
で始まり、
「息子さんが、電車の中で痴漢行為を働きまして、側にいた人たちの協力で
現行犯逮捕されて、今こちらに連行されてきたのですが、かなり動揺していて、
泣き始めてしまったので、調書が取れない状態なんですよ。
普通は、親御さんにはこの段階では連絡はしないのですが、落ち着かせてやって
いただけませんか?今代わりますから」
息子と名乗るその男は、泣きじゃくっていて、何を言っているかまったく聞き取れない。
警察官が代わって、
「被害者は○○才の既婚者で、かなり動揺している為、ご主人が代わりに対応しています。
息子さんには国選弁護士が付きましたので、被害者のご主人の所へ行って、
被害届けを出さずに穏便に済ませてもらえるよう交渉してます。
穏便に済ませれば、息子さんの経歴にキズは付かなくて済みますので、あとは、
弁護士と話してください。」
と言って、弁護士の 携帯電話 の番号を言って、
「これからは、こちらの手が離れましたので・・・」と、その警察の連絡先を聞いても
教えてくれずに電話を切ってしまう。
携帯に電話をすると、弁護士が出て名乗る。
「今、被害者のご主人と話している。お休み明けで忙しいのに、時間を取ってくれた。
ご主人はかなり怒っていて、被害届けを出すと言っている。出されてしまうと、
裁判は免れない。おそらく、禁錮6ヶ月、罰金500万円になるでしょう。
穏便に済ませてもらえるよう、お母さんの方からも話してみてください。
くれぐれも、怒らせないようにしてください。」
代わって出た夫と名乗る男は、
「妻はもう怖くて電車に乗れないと言っている。どうしてくれるんだ!」
と、だいぶ怒っている。
どう出ようか考え、ここはまず、「動揺している母」らしく、
涙声で謝り、どうしたら穏便に済ませてもらえるか尋ねると、
「初めての事だと言うし、お母さんも謝っているので、穏便に済ませるので
後は、弁護士に任せるから・・・」
と、いとも簡単に折れてきた。
弁護士は、
「ご主人の気が変わらない内に、和解金の額を決めて振り込んでください。
金額は、200~400万円が相場なので、間を取って300万円でどうですか?
ただし、約束して欲しいのですが、この事は、たとえ父親であっても
言わないで下さい。本人も他の人には知られたくないでしょうし、
被害者も知られたくないと言っていますので。
すぐお金の準備は出来ますか?どこの銀行から振り込みますか?」
立て続けに決めて行く。
「手元には無いので、預金残高を調べた上で連絡します。」
「何時ごろになりますか?」
「おそらく3時ギリギリになると思いますが・・・」
「なんとか 今日の午前中に振り込めませんか?」
「まず、調べないと何とも言えません。」
などなどのやり取りが続いて電話を切ったのですが、これは要点だけで、
それ以外にも、公安だとか、刑法なん条がどうとか、刑事事件だとか、民事不介入だとか、
あ~たら、こ~たら、ありましたね。
きっと、振り込んでしまう人はいるだろうなぁ~と、思わせるような状況でしたよ。
私が引っかからなかったのは、
1.息子の名前をポピュラーな読み方で、呼んでいた事。
この時点で、気が付いたんです。
もちろん、最後まで訂正はしませんでしたが・・・
2.息子は涙は流すかもしれないが、号泣して云々は、有り得ない事。
ましてや、痴漢行為 などとは縁が無い・・・ん?
母はそう願っていますが・・・(笑)
3.国選弁護士に「どちらに所属していますか?」と尋ねたら
答えられずにいて、「第一ですか第二ですか?」でやっと
答えた事。
4.父親にさえ、言うなと口止めをした事。
5.和解金を「すぐに振り込め」と言う事は無い事を知っていた事。
6.総じて言える事は、話がくど過ぎ、説明し過ぎる事。
そして、必死で息子の危機を訴えている事。
家族が帰宅して、事の顛末を話したら、私の対応は「20点」。
もっと、吉本興業が喜びそうにやらなきゃダメなんだそうな。
不謹慎な家族ですよねぇ・・・