配偶者の呼び方
唐突ですが、前々からちょっと悩んでいた問題について一席。 皆さんはご自分の配偶者のことを、人に対して紹介する時、何と呼んでいらっしゃいますか? 私の友人を見渡すと、「ヨメさん」と呼ぶ奴が多いのですが、私の感じですと、自分の配偶者を「ヨメさん」と呼ぶことには何故か抵抗があるんですなあ。「嫁」というと、何だか「私の」ではなく、「私の家」の視点から見た配偶者、といった意味合いがあるような気がするもので・・・。 じゃ「奥さん」はどうかというと、これも何だかしっくりこない。自分の配偶者のことを「奥さん」と呼ぶのは、「山の神」と呼ぶのと同じで、なーんか尻に敷かれているような感じがするんですね。それに、たとえば自分の目上の人に対して、「私の奥さんは・・・」なんて言えなくないですか? ま、そんなこともあって、私は自分の配偶者のことを、とりあえず「家内」と紹介します。しかし私が「僕の家内は・・・」なんて言うと、私のゼミ生たちが敏感に反応して、「えー! 先生って奥様のこと『家内』って呼んでいらっしゃるんですかー! 意外ー!!」などと囃し立てるんですよ。実は今日、ゼミがあって、そこで囃し立てられたんですが・・・。「家内」って変ですか? ま、実は私自身もこの呼び方がいいのかどうか、必ずしも自信を持っているわけではないんです。何だか自分の語彙ではないような感じ、と言いますか・・・。それに、この言葉にも「妻たるもの、家に貼りついているべきだ」というような封建的な響きがあるような感じもしますし・・・。 でも、「ヨメさん」もダメ、「奥さん」もダメ、「家内」もダメとなると、他になんて言えばいいのか・・・。英語だと「僕のワイフは・・・」で済むわけですけど、これを日本語に直して「僕の妻は・・・」ってのも、私としてはあまり使いたくない呼び方なんですよね。小説か何かに出てくる言い方みたいじゃないですか、「私の妻は・・・」なんて・・。 かといって、「私のパートナーは・・・」なんて口が裂けても言いたくない! 一方、私の「家内」に尋ねますと、女性の側としても、配偶者の呼び方には苦労すると言います。「主人」というのは、女=奴隷というニュアンスがありますし、「旦那(様)」というのも、それに近い。それに「私の旦那は・・」というのは、何だか下品な感じがしますしね。また「私の夫は・・」というのも何だか、こなれた日本語ではないような感じがする。じゃ、私のことを何て言って人に紹介するの? と尋ねると、親しい友人には普段「家内」自身が私を呼ぶのと同じ呼び方をし、目上の人には「主人」を使い、一般には「ダーリン」と呼ぶとのこと。「ダーリン」って・・・あのねー・・・。 じゃ僕も普段呼んでいるように「私のハニーが・・・」って言っちゃうぞ。(ウソ) ということで、このブログをお読みの皆さんの中で、何か「これがいいんじゃないの」というような配偶者の呼び方をご存じの方、ぜひコメントをお寄せ下さい。悩めるワタクシに救いの手を!