『JAF MATE』の○○○○にびっくり仰天!
皆さんのお手元にも届きましたでしょうか、『JAF MATE』12月号。私のところにも昨日届きました。それで昨夜は夕食後のくつろぎタイムにこの雑誌のページをパラパラめくっていたわけですよ。今月号の特集記事は「旅先のうまいラーメン」だったので、「あー、そういやラーメンも食べたいな~!」などと思いながら、ね。 で、そんなことをしているうちに、たまたまこの雑誌の奥付(65ページ下)に目が行ったんです。そしたらびっくり仰天。 『JAF MATE』12月号の発行部数、12,285,750部・・・! せ、せんにひゃくにじゅうはちまん部! ぎょえ~、この雑誌、そんなに発行部数あるの?! うーん、ま、日本中のJAF会員の数を思えば、そういうことになるのかしらん。それにしても凄い発行部数です。今、日本で定期的に発行されている商業雑誌で、こんな桁違いな発行部数を誇る雑誌なんて他にあるんでしょうか。 で、その辺、どうなんだろうと興味が出てきたので、ちょいと調べてみました。巷に流通している代表的な雑誌の発行部数は大体以下の通りでございます:男性週刊誌『AERA』25万部 『週刊文春』80万部『FRIDAY』47万部男性月刊誌『中央公論』4万2千部『新潮』1万2千部『プレイボーイ』6万7千部『文藝春秋』63万部ビジネス系『会社四季報』60万部『PRESIDENT』24万部趣味系『山と渓谷』18万部『趣味の園芸』52万部マンガ『週刊少年ジャンプ』295万部『週刊少年マガジン』240万部『りぼん』54万部『ちゃお』103万部情報誌『東京ウォーカー』14万部『DIME』17万部『月刊テレビジョン』110万部女性誌『CanCam』63万部『JJ』43万部『non・no』50万部『More』68万部『Oggi』23万部『With』63万部『BAILA』16万部女性情報誌『クロワッサン』30万部『ESSE』60万部『オレンジページ』53万部おばさま系『女性セブン』56万部『家庭画報』18万部『婦人之友』10万部『きょうの料理』86万部 ・・・とまあ、こんな感じです。ま、『少年ジャンプ』あたりが295万部と健闘していますが、それにしたって、『JAF MATE』の1228万部と比べちゃったら桁が一つ違う。となれば、大概の雑誌とは桁が二つか三つか四つ、違うということですよ。『JAF MATE』の膨大な発行部数に気づいた私が驚くのも無理ないでしょう? で、『JAF MATE』というのはそういう空前絶後の雑誌なんだ、と思って改めて内容を読み直すと、これがまた何ともしょぼいんですわ・・・。「高速道路のSA・PA名物メニュー」「すぐできるエコドライブ 不用な荷物は降ろそう」「車内のCO中毒」「花田勝さんのお店のちゃんこ鍋レシピ」・・・それからこれは何だ? 「クルマ川柳」だぁ? 「地図よりも カーナビよりも お父さん」・・って、一体何の話だ!? いや~。いかんですたい。1千万部を軽く越す雑誌の内容がこんなんじゃ、ぜーんぜんダメですたい。 あのですね、発行部数が1千万部を越す雑誌なんてのは、とんでもなく強力なメディアなんですよ。それなのにその自覚も自負もなく、こんなどうでも良いような記事ばっかり載せちゃって・・・。第一、これだけ発行部数がある雑誌だったら、その気になりさえすれば、どんな一流ブランドの広告だって取れますよ。そして、そこからとんでもない額の広告収入が得られるはず。いんちき臭い「ランタン」だとか、ダサイ「あったか下着」だとか、「30枚のカードが収まる大容量の財布」なんて通販しているバヤイじゃないです。 それにそれだけ広告収入があれば、世界中のどんな一流のライターにだって原稿頼めますよ。ハイソなブランドの広告載せて、その広告料で最高のライターに記事を書かせ、それを最高の編集者に編集させ、最高のアーティストを使ってデザインさせたら、もうほとんど夢の雑誌になるのに・・・。「みんなのエコ川柳2006大募集!」なんてやっているバヤイじゃなーい! 私もこれまでのクルマ人生の中で、何度かJAFのお世話になったことがあり、この組織のロードサービスの優秀さについては、なーんの文句もありません。しかし、組織全体として見た場合、本来ならもの凄くパワーのある組織であるはずなのに、そのパワーを有効に活用していないと思いますし、そのことについては常々非常に腹立たしく思っております。『JAF MATE』のおちゃらけ編集ぶりは、その氷山の一角ですな。 とにかく、1千万部を軽く越える空前絶後の大雑誌として、『JAF MATE』にはもっとセンスのある、もっと知的な、もっと美しい雑誌になってもらいたいと、ワタクシはそう思うのであります。読者諸賢のご意見や、如何に?