『オーシャンズ13』を見た
名古屋駅前のピカデリーで『オーシャンズ13』を見ました。(以下、ネタバレ注意) 『11』はまあまあ、『12』は最低、というのがこのシリーズに対するワタクシの評価なんですが、『13』はどうかと言いますと、うーん、「まあまあマイナス」というところですなあ・・・。 大体、今回のストーリーでオーシャンたちがやっつける相手のバンク(アル・パチーノ)って、そんな悪い奴かなあ。確かにバンクはオーシャン一味の恩師とも言うべきルーベンのカジノホテルを乗っ取ったわけですが、しかしこれはラスベガスのカジノ・ビジネスの話ですからねえ。生き馬の目を抜くような騙し合いなんて、日常茶飯事なんじゃないの? ルーベン自身、騙し、騙されで今の地位を築いてきたんじゃないの? そんな世界で生きてきた連中が、仲間の敵討ちとはいえ、バンクを破滅させるようなことして、それでいいんですかね・・・。 ま、多分、制作サイドも「これでは敵討ちの動機が弱い」と思ったのか、バンクに騙されたルーベンがショックのあまり心臓発作を起こして瀕死の重症、ということにしたようですが、それもちょっと取って付けたような感じで説得力なし。 というわけで、何だかオーシャンたちに寄ってたかって苛められているようなアル・パチーノ老人がむしろ可哀相で。 それに『11』の時と違って、今回の作戦では、オーシャンたちがピンチに陥ることがほとんどないんです。そういう意味のハラハラがまったくないので、その点でもオーシャン一味による一方的なアル・パチーノ苛め、という印象が強い。 それに仲間が13人もいる、ということもマイナス要因ですなあ。適材適所を越えていますよ。『11』『12』では仇役だったアンディ・ガルシアまで「仲間」に引き入れるなんて、いくらなんでもねえ・・・。 それに「騙し」のテクニックにしても、全然知能的ではないです。単にイカサマをやってバンクのホテルに大損害をかけ、爆発物とヘリコプターを使ってバンクの宝石を盗んでいるだけですから。 ま、そんな調子ですから、この映画の点数を付けるとすると・・・ 「67点」でーす! 腹立たしいほどつまらないというところまでは行きませんが、お金を払って映画館で見る価値はないね。興味のあるムキはレンタルDVDでどうぞ! しかし、これまだ続編を作るつもりですかね・・・。次回『14』が作られた場合、14人目の仲間は渡辺謙だという説があるようですが、これ以上仲間増やしたら収拾つかなくなるんじゃないの? さて、そんな感じで映画自体は大したことがなかったのですが、映画を見る前にセンチュリートヨタビルの2階、「TCカフェ」で食べたお菓子は旨かった! TCカフェというのは「ベーグル」が売りなんですが、ワタクシが食べたのは、そのベーグルを軽くトーストしたものでアイスクリームを挟み、これに蜂蜜とリンゴのコンポートが添えてあるというもの。これ、馬鹿ウマですよ。コクのあるアイスクリームと蜂蜜風味のベーグルの相性は抜群! 「TCカフェ」は名古屋に何店かありますし、ひょっとして全国にもあるのかも知れませんが、もしお近くにあるようでしたら、この「ベーグル&アイスクリーム&蜂蜜&リンゴのコンポート」のデザート、ぜひお試し下さい。教授のおすすめ!です。『オーシャンズ13』と違って、ガッカリさせませんぞ!