ハンコ屋さんでタイムスリップ
今日、家の近くにあるハンコ屋さんに印鑑ケースを買いに行きました。 大学で事務用に使っている三文判用の印鑑ケースの留め金が壊れてしまって、ちょっとした衝撃でパッカーン! とケースが開いてしまい、ハンコが飛び出てしまうようになったので、これは買い換えないといかんかな、と思いまして。 ま、何しろ今の大学に赴任した時に買ったものですから、もうかれこれ十数年前のもの。その時だって、ごく安い値段で買ったものですから、随分もったとも言えます。 で、今回は普通のケースではなく、ハンコをケースにセットすると普通の三文判がシャチハタ・スタンパーにヘンシーン! みたいなのにしようかな(←説明、分かります?)、と思い、そういうのを探したのですが、そしたら、ありました、ありました。その名も「ワンタッチ式印鑑ホルダー ハンコ・ベンリ」。あ、これ、まさにシャチハタが作ってるんだ。これこれ! ↓ハンコ・ベンリ グレー なかなかカッコいいでしょ? これ、ハイテク(?)な割に400円チョイですよ。 で、こいつにしようと思ってお店のレジに持っていこうとした時、あるモノが私の視界に入ってきたのであります。ん? まさか、これは・・・。 あろうことか、私の壊れてしまった印鑑ケースとまったく同じものが置いてあるではないですか! き、君はまだ現役だったのかい!? なんと、なんと。私が十数年前にどこぞで買ったしょぼい印鑑ケースとまったく同じものが、いまだに売られているという・・・。ケータイやパソコンや、その他、現代社会の文明の利器に関しては、それこそ数ヶ月単位で新製品が売りに出され、その一方で過去の製品が次々に消えていく中、ハンコ関連の商品の世界では、末端価格400円~500円というようなしょぼい値段の商品ですら、十数年にわたる長寿を保っているんですなあ・・・。 ま、よく考えてみれば、「ハンコ」というもの自体、時代遅れというか、よくこんなものがいまだに通用するなあと思うような代物なんですけどね。ハンコが社会のシステムの中で重要な役割を果たしている国なんて、今日本以外にあるのかしら? 寡聞にして知りませんが。 とにかく、十数年前に買ったのとまったく同じ安物の印鑑ケースが、今もなお現役ばりばりで売られていると知って、なんだか一瞬、十数年前にタイムスリップしたような、嬉しい錯覚に陥りましたよ。大人になってから、子供の時によく食べた駄菓子がまだ売っているのを発見したような感じといいましょうかね。 よーし、長寿の印鑑ケース君。今日買った「ハンコ・ベンリ」が壊れた時にまだ売っていたら、その時はもう一度君を買ってあげるからね~!