よく分からないブリティッシュ・ジョーク
今日、とある本を読んでいたら、イギリスの古典的なジョークというのを知りました。次のような会話なんですけどね・・・A: Who was that lady I saw you with last night?B: That's NO lady, that was my wife! ま、敢えて訳すと・・・A: 昨夜お前がレディーと一緒にいるのを見かけたが、あれは誰だ?B: どこがレディーなもんか、ありゃ、俺の女房だ! ということになるのでしょうか。で、イギリス人はこの会話を読むと腹を抱えて大爆笑なのだとか。 さて、これのどこがそんなに可笑しいのでしょう?? いや~、私にはどこが面白いのか、さっぱり分かりませんが。単に、「うちの女房はレディーなんてシロモノじゃない! とんでもない鬼婆だ!」というところが笑いどころなのかも知れませんが、それじゃあ、ユーモアのかけらもないもんなぁ・・・。少なくとも「古典的ジョーク」の誉れ高いものともなれば、もっと高度な笑いがあるのではないかと思うのですが、それが何なのか、私にはまるで分かりません。 こういうのが文化の壁ってものなんでしょうかねえ。そういえば先日、小谷野敦さんのブログを読んでいたら、小谷野さんがイギリスの有名なユーモア小説『ボートの三人男』を読み始めたところ、思わせぶりなばかりでよく分からないイギリス流ユーモアに閉口し、ついに途中で投げ出してしまった、というようなことが書いてありましたけれど、確かにそういうところはありますね。日本人にはどうしても分からないユーモアのセンスというのが、イギリスにはあるような気がする。いや、その国独自のユーモアのセンス、ということで言えば、何もイギリスばかりが特殊、というわけではないかも知れませんけれど、イギリスのジョークに特にそういうわけ分からんものが多いような気がします。 例えばの話、イギリスの有名なドタバタ喜劇・『空飛ぶモンティ・パイソン』なんて、一体何が面白いのか、よく分からんことが多いですもんね。でも、あれこそがイギリス流のユーモアなんでしょ? わけ分からん・・・。 ということで、もし上記の「レディー」ネタに関し、「このジョークはここが面白いんだよ」ということをご存じの方、いらっしゃいましたら、哀れな教授にご教示下さい。よろしくお願いします。ま、どなたにも分からないようであれば、そのうちイギリス人の同僚に聞いてみます。