なぜ落ちる贔屓店の味
ちょっと嬉しいことがありまして、そのお祝いに今日は家内を連れて某・日本料理店に食事に行きました。 そのお店、長らくワタクシ達の贔屓のお店でありまして、記念日的な時によく利用する京懐石のお店。上品で奥の深い味といい、さりげなくも華やかな演出といい、ほんとにステキなお店なのですが・・・。 あら? あれれ・・・? 今日はどうしたものか、いつもの冴えがないですなあ。 料理の内容にしても、「無菌豚の蒸し物」だなんて、田舎旅館の夕食の一品みたいなものまで出てきたぞ。ま、もちろんまずくはなかったですけど、京懐石の一品としてはどうなんでしょうか? それに、最後のデザートにしても、いつもであれば「○○柿のブランデー漬け」とか、ちょっと他ではないような手の込んだものが出てくるのに、今日はミカンにイチゴにメロン、それに安物のホイップクリームの盛り合わせ? なんか陳腐だなあ。 しかも、演出もイマイチ。いつもであれば、見た目からして楽しめるような華やかな盛りつけがあるのですけど、何だか社員食堂みたいな盛りつけだったし。 いや~。ひょっとして、このお店、料理長が変わったんじゃないですかね。せっかくお祝いに来たのに、ちょっとガッカリ。 でもワタクシの場合、こういうことがよくあるんですよね。あるお店が気に入って、何度も通いつめるうちに、ある時、「あれ? 何だか味が落ちたな・・・。気のせいか・・・」なんて思う瞬間がある。で、その次の次くらいに行ってみると、お店がつぶれて別な店になっていたりするんだ、これが。 というわけで、どうも私が贔屓にするお店というのは、早晩、味が落ち、つぶれるというジンクスがあるんですけど、まさかまさか、このお店にもその徴候が顕れたとか? ま、そういうことにならないことを祈りますが、ちょっとこのお店とはしばらく距離を置こうかしら、と思っているのでありました、とさ。