嗚呼! 名残り惜しやボストン
いよいよボストンを離れる日が明日に迫りました。 ということで、今日は最後の洗濯だの荷造りだのに追われつつ、それでも最後にボストンの町にお別れを言っておこうと、夕方から町の散策に出かけました。 で、まずはクインシー・マーケットの方に歩いて行ったところ、今日は土曜日ということもあって人々で賑わっております。そして例によって広場では何かパフォーマンスをやっている。何かと思ってみたら、黒人のお兄さんがた10人ほどのグループがこれからブレークダンスなどを披露しようというところ。 で、さすがに黒人のノリでリーダー格が座を盛り上げます。リーダー:"What time is it?"メンバー:"It's show time!"リーダー:"What time is it?"メンバー:"It's show time!"リーダー:"Say, 'Yeah!'"観客:"Yeah!"リーダー:"Say, 'Oh, yeah!'"観客:"Oh, yeah!"リーダー:"Say, 'Do it, black guys!'"観客:あわわわわ・・・ 三番目の掛け声で「ブラック・ガイ」という言葉が出たので、白人中心の観客たちは一瞬ためらいが。で、リーダーすかさず「今はブラック・ガイが大統領なんだから、いいんだよ!」。この一言で観客爆笑。計算されております。その他、「手拍子を! そら、みんな、腕を高く挙げて! おっと、ホールドアップじゃないぜ!」とか、黒人ネタ満載。 とまあ、そんな感じで連中のなかなか見事なブレイクダンスを堪能した後、我らが向かったのはやはりイタリア人街。今日はこの辺で最古のカフェという「カフェ・ヴィットーリア」でお茶をしようかと。 で、そのヴィットーリアですが、最近飲んだ中ではピカ一のカフェ・ラテを飲ませてくれました。そして付け合わせはおなじみの「カノーリ」。これも最高。 さて、ここで夕方のお茶を堪能した後、同じイタリア人街にある「Filthy Rich」というジュエリー店を覗いたところ、これがなかなか面白い店で、色々な映画の中で女優たちが身に付けたジュエリーとそっくりのデザインの指輪やネックレス、ピアスなどをかーなーりお値打ちな値段で売っている。なかなかいいアイディアですよね。で、ここで少しお土産をゲット。 で、今度はダウンタウンの方へ行き、ダンキン・ドーナツの店へ。ダンキン・ドーナツ、実はボストンが発祥の地でありまして、市内至るところに店がある。ありすぎるくらい、ある。で、ここで有名な「ボストン・クリーム」というドーナツを購入し、今日の夜食とすることにいたしました。 ・・・とまあ、これが今日の冒険の顛末。ボストンの町とも、これでお別れでございます。 ま、3週間なんて短いね。あっという間ですわ。それでも、当初予定した「ボストンでやりたいこと」はほぼやり尽くしたかも。ただ一つ、やり残したことがあるとすれば、ジャズの本場であるニューヨークとボストンで、結局一度もライブを楽しめなかったこと。しかし、これもある意味仕方がないところがあって、何となれば、今、ジャズはアメリカにおいても全然ホットじゃないんです。ほんの一部で、細々とやっているに過ぎない。要するに、今やもう過去のものなんでしょう、ジャズというのは。ワタクシがジャズにはまるのが遅すぎた、と。ま、私はいつでも何かするのが遅れるんですけどね。 さて、明日は朝も早くから出立でございます。デトロイトを経由して、名古屋までいったい何時間かかるのやら。またまたへとへとになって名古屋にたどり着くのでしょう。 それでは皆様、次は名古屋からのお気楽日記、お楽しみに。飛行機嫌いのワタクシのために、飛行機が墜落しないことを祈ってて下さいね~!