高速料金について
昨夜遅く、東京からクルマで名古屋に戻ったのですが、夜11時を過ぎていたのに音羽蒲郡インターから岡崎インター間で14キロほどの渋滞があり、通過するのに小一時間かかってしまいました。 普段の日曜日なら、この時間、とっくに渋滞は解消している頃なのに・・・と思ったら、アレですね。6月19日をもって例の「高速料金上限1,000円」のシステムが終わるので、最後の駆け込みで休日ドライブを楽しもうとした方々が多かったと、そういうことらしい。 うーむ。そうだった。 本来なら4月から「週日・週末に関係なく、高速料金一律上限2,000円」の新システムが旧システムにとって代わるはずだったのに、それが東日本大震災のあおりでぶっとんでしまって、また元のバカ高い料金に逆戻りと。 で、世論を見ると、この件に関しては東日本の復興のため、という大義名分があるだけに、正面切って反対する人が少ないようですが、この際、ワタクシ、はっきり言いましょう。たとえそういう大義名分があったとしても、私は旧料金体系への逆戻りには大反対でございます。 大体この大義名分、正しいようで正しくないね。これは単に「取り易いところから取る」ということをやっているだけですもん。公務員の給与を一律10%削減、みたいなのもそうですが、こういうことがあると政府はいつでも「取り易いところから取る」ことをする。公務員の給与みたいに、国が直接コントロールしているところからばっかり削減するなんて、災害対策の立て方として安易すぎる。 それに「クルマを運転し、高速道路の恩恵を受ける人は、復興のために余計、お金を拠出すべきだ」という論理が分かりません。 復興対策のためにお金が必要なら、消費税を上げるべきですよ。これが一番公平だ。それには反対しませんよ、私も。だけど、なぜ高速料金体系を元に戻すのか。 ちなみに、昨日まで行われていた「週末・祝日のみ上限1,000円」というシステムも、私はあまり賛成はしないんですな。高速道路の料金の上限1,000円というのは、いかにも安すぎる。しかも休日だけというのは、良くないと思う。特定の日だけ極端に安いとなれば、それに合わせて日曜日や祝日にトラックを動かすような運送業の企業も出てくるでしょうから、そういう会社に勤める人たちは休日出勤になってしまって、家族と過ごす時間がなくなってしまう。また日曜日の高速道にサンデー・ドライバーが集中して、事故が多くなるのも考えモノです。 だから、そういうことも加味して、「週日・週末を問わず上限2,000円」というのは、いいところだったんですよ。私は大賛成。民主党の政策の中で唯一評価していたのに・・・。 東日本の復興も大切。それは当たり前。だけど、そのための財源確保なら、取り易いところからではなく、消費税アップによって広く浅くやってもらいたい。あ、もちろん、米とか、粉ミルクとか、そういう基本的なものに対しては消費税のアップは見送ると。そういうことをやっている国はいくらもありますし、日本でできないはずがないでしょう。 とにかく、高速道路の料金の異常とも思える高額負担強制に対し、一クルマ愛好家として、猛反対を表明しておきます。ふ・ざ・け・ん・なっ!