お気楽日記再開!
さ・て・と。 「教授のお気楽日記」を再開するかな? 一か月以上に亘り、あまりお気楽じゃないテーマについて根を詰めて書いてしまったので、本来の「お気楽日記」ってどう書くんだったか忘れちゃった。あは。 ま、いいや。とりあえず、最近ゲットしたもので、おすすめのものとか、書いておきましょうか。 まず、これは買って良かった! というもの。筆頭はジョー・ヘンダーソンの『ペイジ・ワン』というジャズ・アルバム。これこれ! ↓Joe Henderson ジョーヘンダーソン / Page One - Rvg コレクション 【CD】価格:1,531円(税込、送料別) どう、このオシャレなジャケット。ジャズの場合、ジャケットのいいものにはずれなし、と言われるけれど、確かにそう。冒頭からして素晴らしいです。これはね、持ってて損はないアルバムだね。 そして、ジャズと言えば、最近、面白いジャズ本を読みました。『Talkin' ジャズ×文学』という本。これこれ! ↓【送料無料】Talkin’ジャズ×文学価格:1,680円(税込、送料別) 特に冒頭、小川隆夫さんがジャズと最初に出会った頃のことを書いている辺りが面白くて、医者の卵だった小川さん、医局での仕事があんまりきつかったので、いっそ留学でもして一息つこうと、ニューヨーク大学の医学部に留学するんですな。そしたらそこが日本の医局よりもっときつくて、最初のもくろみはもろくもついえる。だけど、とにかくニューヨークだから好きなジャズが聴けるわけですよ。しかも、本場で。 だけど、お金がないので、有名なジャズ・スポット、ヴィレッジ・ヴァンガードの中で正式には聴けないわけ。で、そこの外扉と内扉の間のスペースに何となく忍び込んで、中で演奏されているジャズをお金も払わずに毎晩聴いていたと。しかし、何日もそんなことをしているうちに、ついにヴィレヴァンのオーナーのマックス・ゴードンに捕まっちゃったんですな。で、お前、ジャズ聴くなら聴くでちゃんと金払え、いや払いたくとも金はない、の押し問答となり、そもそも何でお前は金もないのにジャズを聴きに来るのかと問われた小川さん、実は自分はリハビリが専門の医者で、ニューヨーク大に留学しているのだけど、お金がないので好きなジャズが聴けない。だからこうして盗み聞きしているんだと白状した。 するとゴードン氏、急に「なんか俺、肩が痛いなあ」と。 で、そこで小川さんが彼をその場で「診察」。痛み自体は加齢によるものだから心配はない、痛みを軽減するためにはこういう体操をするといい、などと教えてあげた。そこへ演奏を終えたジャズメンたちがやってきたので、ゴードン氏が、「こいつ日本から来た変な奴で、ジャズのことに詳しいらしいぞ」とかいうと、そこに居たジョージ・ラッセルが「じゃ、俺が出したレコードで好きなの言ってみ」などと言い出す。そこで小川さんが「デッカから出した、ビル・エヴァンスといっしょに演奏している奴」などと、レコードの内容を詳しく言うと、ラッセルもびっくり。「えー、そんなマイナーなのまで知っているの?」と。 で、そうなるともう止まらなくなって、他のジャズメンたちも「じゃあさ、じゃあさ、俺が最近出したレコード知ってる?」とか、次々と口頭試験が始まり、小川さんはそれらに全部正答してしまったと。 以後、小川さんはニューヨークのジャズメンたちのアイドルとなり、ほとんどどこも顔パス状態になりましたとさ。 ってな話が続々。もう、話自体が「ジャズ」なんだよね。 一方、その小川さんと対談している小説家の平野氏。出だしはつまらないこと言って、何だ、大したことないなと思いましたが、段々、調子が乗ってくると、確かにこの人色々よく知っているなと思わせるところがあって、対談としてちゃんと成立している。最後まで楽しく読むことができました。ということで、出色のジャズ対談として、この本、教授のおすすめ!です。 えーっと、「お気楽日記」って、こんな感じでいいんだっけ? じゃ、まあ、復活第一日目はこんなところでお開きといたしましょう。