家族旅行
は〜い、家族旅行から戻って参りました〜。 と言っても、そんなに遠くに行ったわけではなく、近場の箱根、箱根。両親の年齢が上がるにつれ、遠出は肉体的にはもちろん、精神的にもきつい(遠くに行くと考えただけでも疲れる)そうで、近場で行けるところと考えて、芦ノ湖畔あたりのホテルでのんびり、ということになった次第。とはいえ、3家族7人が2台のクルマに分乗して行くのですから、それなりに大掛かりでございます。 で、まず初日。午前中に家を出て小田原厚木道路を経由して箱根・宮ノ下へ。有名な富士屋ホテルで昼食。さすがに由緒あるホテルだけに趣がありますが、カレーライス2,500円はないかな。本来の価値の倍の値段と見た。老舗ホテルの場所代を含むとしても、この程度の味をこんな値段で出しちゃあいけないと思うな。この値段で出すなら、「この味なら納得!」と思わせるような味で出しなさい。ま、母がチョイスしたミックスサンドはとてもおいしかったけど、それとて2,300円はいけません。1,800円が適切な値段でしょう。 さて、お腹を満たした我ら家族が次に向ったのは強羅・彫刻の森美術館。昔からあるところですが、ここを訪れるのは三〜四十年ぶりくらいか? 懐かしさ半分で見て回りましたけど、見て思ったのは、私は絵画に対するほど彫刻には興味が持てない、ということ。ヘンリー・ムーアの作品とか、「ふうむ」と思うけれども、さりとて「これ欲しい、家に置きたい」とは思わないものなあ。それでも、ジュリアーノ・ヴァンジとかニキ・ド・サンファルの作品なんかは割と好きかも。 で、広い園内を回りながら、途中にあるカフェでアイス・カフェオレなんかを楽しんでいる時に、来月に出る『クロワッサン』のインタビュー記事の校正原稿がスマホに届きまして。おお、こういうふうに載るのか、と、興味深くチェック。 そしてここを見終わった後、今日の宿となる箱根ホテル・レイクビュー・アネックスへ向うべく、芦ノ湖を目ざします。 で、今回の旅行で良かったのは、このホテルでの夕食。ここには、前に家内と泊まったことがあるのですが、その時と比べても夕食の質がすごくアップしていて、とても美味しかった。そこは大いに誉めてあげましょう。ただ、このホテル、大浴場がないのが玉にきずで、箱根温泉の楽しみが味わえなかったのがちょっとアレだったかな。 翌日、朝食を済ませて宿を出た我ら一行が向ったのは、湿生花園。ここはいつ来ても素晴らしいので、はずせません。私と両親はひっきりなしにここに来ていますが、姉は久しぶり、義兄は初めてとあって、結構楽しかったみたい。 そして昼食は園の近くのおそば屋さんで。武士の情けで名前は言いませんが、非常においしくないおそば屋さんでございました。近くにもっと色々おそば屋さんがあったので、もっと調べていけば良かったかな・・・。 さて、昼食の後は今日二番目の目的地、ポーラ美術館へ。ここ、相当いいものを持っている美術館ですが、入館料が高いのがよろしくないところ。ポーラとして美しくなる物を売り、そこで稼いだお金で美しいものを買うのはいいことだし、それを公開して人々に美の還元をするのはもっと素晴らしいのだけど、そこで高い入館料とってもう一度稼ごうというのは、企業の精神としてどうなんだ? と、釈迦楽から一言言っておきましょう。アメリカじゃあ、こういう場合、無料で見せるぞ、と。ま、それはさておき、当館で開催中だったのがモネ展だったので、モネ作品を中心に印象派の名画が展示され、それ自体は質が高く、大いに目を楽しませることができました。 ただ、あれですな、印象派ってのは、あんまり沢山見ると、どれも皆同じで飽きるね。それに比べると、ヴァン・ゴッホは、どれを見ても、どれだけ見ても、飽きないというところがすごい。今回の一連の展示の中で、どれか一つくれると言われたら(言われるわけないけど)、ゴッホの描いた花瓶に挿した花の絵が欲しい。 ってなわけで、ポーラ美術館を堪能したところで、今回の旅の目的はほぼ達成。御殿場インターから帰路についたのでございます。 ・・・が! 実はここからが大変だったんだ。まずインターから乗ったはいいけど、いきなりの渋滞。ま、それはいいとして、一旦、足柄サービスエリアに入って、その日の夕食になりそうなお弁当などを買った後、クルマを止めたところから本線に戻るまでに小一時間かかったという。 なぜそんなに時間が掛かるかというと、ひたすらこのサービスエリアの駐車場の設計が悪いからだよ!! ここ、昔は広々とした駐車場に楽々止められたのですが、何年か前に改装してからというもの、駐車上の仕組みが複雑になり、実際にはいくらでも駐車スペースはあるのに、なかなか止められなくなってしまったんです。で、クルマを止めるのが難しくなっただけでなく、出すのも一苦労。なにせバックでクルマを出さなくてはならないのに、そこには渋滞の列が出来ているので、物理的に出せないのよ。 で、櫛の歯状の駐車場から出たクルマが一本の道に出るので、互いに譲りあわなくてはならず、そこでまず大渋滞。しかもその大渋滞の先、駐車場に新たに入ってくるクルマと、本線に出たいクルマが交差する個所があり、そこでも大渋滞。 こんな馬鹿げた設計の駐車場なんて、世界広しといえども、足柄をはじめ、東名道上の新設サービスエリアだけだよ!! たまたま義兄が止めたところは、出口に近いところだったので、割にすぐ出られたようですけど、私は運悪く、別なところに止めてしまったので、駐車場を出るまでに小1時間かかってしまった。もう、クルマを止める場所によって、出るまでに小1時間の差が出る駐車場って、一体何なんだよ〜! 足柄サービスエリアよ、一刻も早く、バカなバカな大バカな駐車場を改良しなさい! でまた、あちこちに渋滞もあって、普通なら1時間半で帰宅できるはずが、4時間かかったという。家に帰った時は疲れ切っちゃった。 でも、大家族での旅行、楽しかった! ま、これで実家で過ごす夏休みのハイライトも、おわりかな〜。 以上、1泊2日の箱根旅行の総集編はおしまい。明日は名古屋に戻ります。また明日からは名古屋からのお気楽日記だ〜!