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2014年12月の記事

全30件 (30件中 1-30件目)

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でかすぎる本屋

　２０１４年最後の一日。　大晦日ってのは、大体そういうものなのかも知れませんが、なんだか、することがあるような、ないような、のんびりしているんだか、せわしないんだか、よく分からない一日でしたね。　ということで、昼食後、なんとなく暇なので、多摩センターというところまで電車で行って、丸善書店を覗いてくることに。　丸善とジュンク堂は同じ会社になったそうですが、本は沢山あるし、本好きにとってはパラダイス・・・　・・・なのですが、短時間の散歩がてらの立ち寄りだと、逆に本が多過ぎて、どこを見ればいいのか分からなくなるというね。　先日、坪内祐三さんと鼎談した折、書店の話題も出まして。　で、坪内さん曰く、ジュンク堂的な本屋は、あれは本屋ではなく本の倉庫だと。今販売しているありったけの本が置いてあるだけで、全然親切でない。良い本屋というのは、手頃な大きさで、良い本だけを揃えているところを言うのであって、ジュンク堂はそれに当たらないと。　で、良い本屋というのは、例えば経堂の○○書店であり、代々木上原の○○書店であり・・・と、具体的な名前を挙げられたのですが、その路線でワタクシに思い浮かぶのは、かつて新百合ケ丘前にあった「あゆみブックス」のこと。ここはごく普通のサイズの書店なのですが、品揃えが素晴らしくて、人文系の良い本が見事にセレクトされていましてね。残念ながら随分前に閉店してしまいましたが、あれは良い本屋でした。　そう考えると、確かに坪内さんの言うように、倉庫のような本屋じゃなくてもいいから、気の利いたセレクトの普通サイズの書店が身近なところにあればいいのになと。　そんなことを思いながら、結局、今日は本を一冊も買わずに帰ってきてしまったのでした。ま、気晴らしにはなりましたけどね。　さてさて、今日も残すところあと数時間。年越し蕎麦を食べて、『ゆく年、来る年』でも見て、初詣をして、という感じで、せめて年末っぽい感じを味わう予定。ご愛読の皆様も、良いお年をお迎え下さいませ。また来年も、本ブログをご贔屓のほど、よろしくお願いいたしまする。

December 31, 2014

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おぎやはぎの愛車遍歴

　突然、変なことを言うようですが、「おぎやはぎの愛車遍歴」っていうテレビ番組はいいね。　共にクルマ好きで知られるおぎやはぎさんと、自動車ジャーナリストの竹岡圭女史がホストとなり、芸能界の様々なゲストの愛車遍歴を尋ねるという番組なんですが、これが実に興味深い。　やはりクルマを買うというのは、その人の経済事情を反映しますから、若い駆け出しの頃は中古車だったり、家族のお下がりのクルマだったりするわけですが、それが段々、芸能界で売れて来ると、新車になり、外車になり、さらには高級外車になり、その人の地位を反映してどんどんお高いクルマに乗るようになる。　しかし、その辺りで結婚したりして、奥さんの好みや、家族を乗せる事情なんかが出てきて、スポーツカーに乗っていた人が、ミニバンやSUVに乗るようになったり、そこでまた乗るクルマが変化したりする。　そんな風に愛車遍歴を見て行くと、その人の人生の航跡が見えて来るもんなんですな。そのあたりを、おぎやはぎさんの軽妙なトークで明らかにしていくところが実に面白い。　今までクルマの番組というと、「新車紹介」的なものしかなかったわけですが、こういうクルマ番組もあり得るんだ、という、まさにコロンブスの卵的な発想の番組。また、この番組に登場する様々な芸能人も、ことクルマのこととなると、普段とは異なる側面を見せるもので、そこがまたすごくいい。　やっぱり、他とは違う発想からなる番組というのは、勉強になります。ワタクシはこのクルマ番組をすごく高く評価するものであります。　閑話休題。　さてさて、毎年、この時期、ワタクシに託される重要な使命、黒豆作りが始まりました。昨夜から水につけておいた黒豆を、今日から煮始めまして、火を入れては火を止めて砂糖をドバ、火を入れては火を止めて砂糖をドバ、を繰り返し、大分いい感じになってきました。明日、さらに一日かけて煮て、明日の夜完成の予定。ワタクシの黒豆は、水と砂糖だけで煮るタイプで、塩とか醬油とかはまったく入れません。だから、仕上がりは上品な味になるのよ。もちろん、使う豆は丹波の黒豆、しかも「飛切」という最上級のもの。　ちなみに、今年の黒豆の出来はいいね。皮にしわがよらないし、煮え方も早いです。　で、今日は姉の一家も合流、姪っ子も合流しまして、急ににぎやかな年末になりました。甥っ子は、今、イタリアを旅行中で、元日に合流する予定。　まあ、こうなってくると、こちらもそわそわして、勉強とか仕事どころではないのですが、まあ、そういうもんでしょ。今は、勉強や仕事より、家族の団らんを重視して、私も最大限、エンジョイすることにいたしましょうかね。

December 30, 2014

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視点を変えると見えてくるもの

　ひゃー、昨日、東京の実家に戻って参りました〜。通常の帰省とは逆向きになるため、東名もさほど渋滞しませんでしたが、やっぱり足柄を越えたあたりから詰まりはじめ、結局、通常より１時間ほど余計に掛かりましたかね。　ところで、家内と一緒に移動する時は、家内にも半分ほど運転してもらい、その間私は助手席でのんびりするのですけど、そういう時は私もすっかり物見遊山の気分で、自分で運転している時のように前を見ないで、電車に乗っているような感じで横を見ながら、車窓から見える風景などを楽しむわけ。　しかし、前を見るか、横を見るか。同じクルマに乗っていても、視線の方向によって見えて来るものが大分違います。　例えば、追い越し車線を走っている時、真横を見ていると、当然、本線を走っているクルマを追い抜かしざまに覗き込むことになるわけですが、これがね、実に面白い。　だって、普段、自分がクルマを運転している時って、他のクルマに乗っている人のことなんて、見ている暇ないでしょ？　だけど、他のクルマに乗っている人たちを見ると、すごく面白いのよ。　例えば、男女のカップルがクルマに乗っている時、ぱっと考えると「当然、男が運転している」と思うじゃないですか。　だけど、実際には、結構、女の方が運転していることが多いんですわ。今や、そういうケースの３台か４台に１台くらいは、女性が運転していて、連れの男が助手席にいたりする。　っていうか、まさにワタクシ自身がその時、そういう状態だったわけですが。　ふーん、なるほどね。男は運転、女は助手席、という考えは、もう古いんだ。ってことがよく分かる。　その他、何か車内に好きな音楽でもかかっているのか、楽しそうに一人カラオケ状態で歌いながら運転している女性あり、助手席も後部座席も爆睡していて、運転者のお父さんだけがつまらなそうに運転しているケースあり、こんな年末にまだ仕事があるのか、背広姿で運転している人あり、色々です。　大昔、「ゲバゲバ９０分」という番組で、ビルの屋上から飛び降り自殺した人が、落ちる間に、そのビルの各階の住人たちの生活ぶりをずっと覗いて行く、というギャグがありましたけど、追い越し車線から本線のクルマを覗き込むのは、これに似た味わいがありましたね。　ということで、東名高速道上の善男善女の生態をつぶさに観察してしまった昨日のワタクシだったのであります。

December 29, 2014

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し、死罪？　釈迦楽侍ピンチ！

　今朝方、面白い夢を見ました。　舞台は江戸時代、ワタクシは御用学者なのですが、何か幕府に対して批判的な言でも弄したのか、死罪になってしまったんですな。　で、いよいよ切腹という日、お上のお情けで、懇意にしていたとある大名屋敷で、最後の朝餉を頂けることになった。　で、すがすがしい朝の光射し込む中、白装束のワタクシが膳を待っていると、大名家の女房衆の一人が赤い椀と青く縁のところに金の入った椀とを持ってきて、どちらの椀で召し上がりますかと尋ねてきた。　で、ワタクシが、うーん、どちらにしようかなと迷っていると、大名がそれを見て「これから死にゆくとなると、椀どころではないかな？」とお尋ねになる。　そこでワタクシ、静かに微笑みながら「いえ、それほどでも」とお答えし、金縁の椀を選んだ。　そして大名と差向いで朝餉を食べていると、大名がおつきの者に向って、しかし実質はワタクシに向って「こやつ、書ばかり読んでおって。だが、せっかく集めた書も、お前亡き後、二年もしないうちに散逸するぞ」と。　で、ワタクシ応えて曰く「そのことに関しては二つの考え方があると存じます。一つは、そうして散逸しても、いずれそれらの書は、その書を必要とする者の手に落ちるでしょうから、書もまた天下の回りモノ、それはそれで宜しいのかと。あるいはまた、もし仮にどなかたがワタクシの集めた書をまとめてお買い上げになられたとすれば・・・」　その時ワタクシは、ハッと気づいた。大名は、ワタクシの書をまとめてお買い上げになり、ワタクシの意志を継いで下さるおつもりなのだと。　そこで「しかし、死罪になったものの書をまとめてお買い上げとなれば、幕府の目も厳しくはないでしょうか？」と。　すると大名、「いや、出入りの商人に何某というのがおる。まずその者に買い取らせ、その後、余が買い取れば・・・」　大名とワタクシはしかと目を合わせ、意を通じあった後、静かに微笑ながら、朝餉は続いたのでありました。　・・・という夢。　なんだこれ？　まあ、死罪なんだからあんまり縁起がよいようにも思えませんが、それでも、何だかすがすがしい夢でもあって、面白かったかなと。　さて、今日はこれから東京の実家に戻ります。明日からは東京からのお気楽日記。お楽しみに～！

December 28, 2014

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今年買ってよかったもの

　今年も数日を余すのみ。今日は「２０１４年を振り返る」シリーズ第？弾、「今年買ってよかったもの」の発表でーす。○シトロエンＣ４（先代）　もちろん、今年買ったものの中での最高値。当たり前だよね。アルファロメオ１５６が１０万キロを超えて（ある意味１０万キロを超えてまだ走っていたこと自体、相当のアタリだったのかも）、走っている途中でエンストしたりして、さすがにやばい感じになってきたので、急遽、シトロエンに替えた次第。　このクルマ、デザインもいいし大きさも手ごろ、オートマは４速だけどトルコン式で安定しているし、シートもゆったりしていて、すごく気に入ってはいるのですが、一つ残念なのは悪路での乗り心地。タイヤが大きくて太いせいもあるのかも知れませんが、路面の凹凸をまともに拾ってしまうところがあって、ドタドタという意外に低級な振動を生じさせるのが玉に瑕でありまして。でも、良いクルマです。必ず間違いのないお車をご案内いたします！全車110項目の納車整備付。BPコーポレーションが誇る...価格：950,000円（税込、送料別）○アヴェダのパドルブラシ　もうね、この卓球のラケットのようなでかいブラシに馴れてしまうと、他のブラシなんかまるで使う気になりません。すごいスグレモノよ。頭皮と髪に心地よいハニーウッド製のブラシで、ブラッシングと頭皮マッサージで健康で扱いやす...価格：4,860円（税込、送料別）　○マルカ・ヘアクリーム　年齢と共にくせ毛になっていく私にとって、もうこの種のヘアクリームでもなければ、寝癖一つ直せません！　上記パドルブラシと共に、必要不可欠なものに！プロスタイル　マルカ　ボリュームバランス　ケアミルク　150ml　★ポイント5倍＆送料割引キャ...価格：721円（税込、送料別）○スーパートゲール　刃物を砥げる男になりたい！　という私の願望（？）を見事かなえさせてくれた逸品。刃物の町・関にドライブした時に買ったのですが、使ってみたら、切れない包丁が切れるようになりました！　難しい包丁研ぎをサポートする角度固定ホルダー【メール便OK】　庖丁とぎホルダー　スーパート...価格：451円（税込、送料別）○（期待を込めて）ゼロ・グラ（眼鏡）　まだ入手していないので、本当にいいかどうかはわかりませんが、久々に眼鏡を替えたので、それも今年買ったスグレものの一つに数えてしまいましょう！　とまあ、こんなところかな？　意外に少ないような気もしますが、今年はこんなところで。　モノとの出会いも人生の一つの大きな楽しみ、と思っているワタクシ。来年もまた、多くのスグレモノと出会えることに期待しているのでございます。

December 27, 2014

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ゼロ・グラを買う

　最近、また近視が進んだのか、今かけている眼鏡が見えにくくなってきたので、今日は眼鏡屋さんに行って新しい眼鏡を作っちゃった。　で、今回選んだのは「眼鏡市場」が扱っている「ゼロ・グラ」という奴。前からちょっと気になっていたんですよね。　で、実際にかけてみると、もうめちゃくちゃ軽い。今私がかけている眼鏡だって、相当軽い仕様なのですが、それと比べても圧倒的に軽い。これは確かに、重力を感じませんな。　何しろ、眼鏡の脇の蝶番すら省いて作ってますからね。その代りつるの部分がしなやかに曲がるようになっていて、専用ケースに収めるようになっているんですな。　ただ、ＰＣなどのブルーライトから目を守るレンズを選んだので、完成は来年に持ち越しになってしまいました。まあ、元日を新しい眼鏡で迎えられないのは残念ですけど、ほんの少しの辛抱ですから、我慢することにいたしましょう。　それにしても眼鏡って安くなりましたよね。　昔は、ちょっと乱視なんかが入っていたり、度を強くしたりすると、すぐに７万円くらいになってしまったような気がしますけど、今回のゼロ・グラだって２万円ちょいくらいですからね。その点では、明らかに良い世の中になったもんだ。　というわけで、来年は開始早々に視界クッキリになる予定。それを契機に、ますます明るく視界の開けた新年になってもらいたいものでございます。

December 26, 2014

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今年のビッグイベント・トップ５

　やあ、今日で年内の授業も終り。道場も今日が稽古修めで、明日から冬休みとなります。　ということもありまして、今日は「今年を振り返るシリーズ」第○弾、「今年のビッグイベント」を発表しましょう。第１位：本を出した。　本を出すのは、常に最高の出来事。春ごろには出版できるかと思いきや、結局１０月半ばまで引っ張ってしまいましたが、難産な子ほどかわいいもので。第２位：クルマを替えた。　都合５年乗ったイタリアの伊達男、アルファロメオ１５６を手放し、フランスのアヴァンギャルド、シトロエンＣ４に。ハラハラドキドキのカーライフから、しっとり癒し系のカーライフへ。第３位：イギリスに出張した。　二年前に初めてイギリスを訪れて以来、すっかりファンになってしまったワタクシ。今年もなんだかんだ理由をつけてイギリス出張をぶちかまし、ロンドン・ライフを堪能して参りました。第４位：生まれて初めて「１１９番」通報をし、救急車に乗る。　救急車に乗ったのは２度目ですが、１１９番に自分で電話をかけたのは初めて。ここにかけると「火事ですか、救急車ですか」って聞かれるんだ、ということを実体験。もっともでございます。第５位：生まれて初めて「鼎談」に出て、さらに文壇バーに足を踏み入れる。　段々有名になってきたってこと？　ま、こんな感じかな？　第４位の「救急車」云々はアレですけれども、初めての体験もありましたし、本も出したし、まずまず充実の一年だったのではないでしょうか。　皆さまの今年は如何でしたでしたか？　良かった人も悪かった人も、来年は来年の風が吹く。来たるべき新年に、期待しましょう。

December 25, 2014

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のんびりしたクリスマス

　毎年この時期、めちゃくちゃ多忙で参っていることが多いのですけど、どういうわけか今年は余裕綽々。　もう年賀状はすべて書いて出してしまったし、卒論も３人仕上がってしまって、残すは一人のみ。卒論一人分なんて、逆立ちしてたって指導できますからね。ちょろい、ちょろい。　なに、この余裕。私に何が起ったの？　ということで、クリスマス・イブも余裕ぶちかましで、例年通り、私が夕食の支度を全部引き受け、例年通り、めちゃくちゃおいしいパエリアを作って、イエス様のお誕生日前夜をお祝いしたのでした。　あー、なんだろう、この心のゆとり。９月半ばからずっと忙しかったからなあ。ようやくここへきて、のんびり出来るようになったよ。　ま、大学の授業はまだ明日もありますが、それが終れば年内の授業はおしまい。このままのんびりした年末・年始に突入できるのかあ。嬉しいなあ。　ということで、今日はこのまま、のんびり一日を終えたいと思います。　それでは、皆様、良いクリスマスをお過ごしくださいませ。

December 24, 2014

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「開眼本」トップ５

　昨日、この１年に観た映画ベスト＆ワーストを発表したのに続きまして、本日は「今年読んだ本」のベストをご紹介いたしましょう。　と言っても、これまた映画と同じく、今年の私はろくな本を読んでないんだ・・・。でもこれはね、本を書いている人の責任はあまり問えなくて、むしろ私自身の責任なの。だって「近年封切られた映画」みたいな感じで、ある程度時代性が問われる映画と違って、面白い本はさあ、古今東西、世の中に一杯ある。その中から面白いものを選ばなかったのは、ひとえに私自身の問題ですから。　ま、ひとつ言い訳としては、今年は私自身が本を出しましたから、その作業が重くて、あまり他人の本を読んでいる暇がなかった、というのもあるんですなあ・・・。　だけど、言い訳していても面白くないから、さっさと本の紹介行きましょう。　とはいえ、他人に文句なしに勧められる本をあまり読まなかったので、今年はちょっと趣向を変え、「ワタクシ自身を未知の世界に誘ってくれたという意味で、ワタクシにとって大きな意味のあった開眼本」を５冊、ご紹介します。だから、万人のための名著ってわけじゃないですよ。そこはご承知おき下さい。中には、なんでこんな本を？！　というのもありますから。どれとは言わないけれど・・・。○千田琢哉著『印税で１億円稼ぐ』（あさ出版）　　今年の元日に読んだ本にして我が人生初の自己啓発本。これを読んだことが、結局、新たな研究テーマの発見につながったという意味で、私にとっては大きな意味があった本でございます。また、「一文毎に段落を切る」とか、「上から目線で『こういう風にしろ』的なアドバイスを適宜混ぜる」とか、売れる本の文法を学ばせてもらったという点でも面白かった。○ジェームズ・アレン著『「原因」と「結果」の法則』（サンマーク出版）　今年読んだ様々な、そして膨大な量の自己啓発本の中で一番面白かったのはデイル・カーネギーの『人を動かす』（創元社）でした。だけど、カーネギーの本は、過去の偉人たちのエピソード集ですから、面白さの質という意味では想定内で、びっくりするほどではない。ところがジェームズ・アレンのこの本は、「人間が考えたことは、実現する」という、想定外のことが書いてあるわけですから、これはもうびっくりせざるを得ない。こういう思想が存在すること自体、私には驚愕でしたが、実はこの思想が意外に大きな広がりと深さをもって世界の思想の底流に流れているのだということに気づいてからは、研究するに足る思想であることを確信しましたね。そういう意味で、今年読んだ本の中では、私にとっては一番大きな影響力があった本と言えるでしょう。○丸山宗利著『昆虫はすごい』（光文社新書）　　最近読んだ本の中ではピカイチに面白かった。うすうすスゴイのだろうなと思ってはいましたが、昆虫の世界がその想像を超えてスゴイんだ、ということを教えてくれた本。　たとえば海の底にいる提灯アンコウが、頭の上にひらひらした突起をもっていて、これで他の魚を誘い、近づいてきた魚をパクリと食べる、とか、テッポウウオが、水鉄砲のように口から水を噴出し、河岸に突き出した木の上にいる昆虫を撃ち落として食べるとか、そういうのを読むと、すごい進化だと思います、よね？　だけど、魚類・鳥類・哺乳類の進化なんてものは、昆虫の進化の度合と比べたらお話にならないほど幼稚なもので、昆虫の世界で進んでいる進化のすごさを垣間見たら、震え上がらざるを得ない、ということを、本書は実に判り易く教えてくれます。人間を万物の霊長だなんて思っているそこのあなた、まあ、騙されたと思ってこの本を読んで御覧なさいな。人間の世界で行われていることなんて、すべて昆虫の世界で、はるかに周到な形で行われておりますよ。○増田奏著『住まいの解剖図鑑』（エクスナレッジ）　建築フェチとして、建築関係の本は相当読みこんでいる私ですが、最近読んで非常に驚いた本がコレ。本書を読むと、家の構造がなぜそうなっているのか、ということが原理的に理解できるようになります。　例えば階段。階段なるものは、家の端っこから家の中央に向って上がっていべきものであり、理想的なことを言えば、家の中央部にあるべきものなのですが、なぜそうなのか。あるいはキッチン。冷蔵庫と流しとコンロと調理場、その並べ方にはちゃんと理屈があって、それ以外の並びだととても不便になるのですが、ではその理想の配置とは何か。そういった、家屋建築上の「理屈」が、この本を読むと解ります。これから家を建てようと考えている人は、一度はこの本を繙いた方がいいのではないでしょうか。○ブレイク・スナイダー著『SAVE THE CAT 本当に売れる脚本術』（フィルムアート社）　　我々文学研究者というのは、基本的に受容者の立場で文学作品を読みます。つまり、一読者として読むわけですな。そこには「文学を書く側の立場」という視点は、あまりありません。しかし文学というものは、誰かが書いているわけですから、当然、そこには「書く側の立場」というものがあるはず。　この本は、効果的な映画脚本の書き方を指導する本なのですが、これを読むと、我々には盲点でもある、その「書く側の立場」が少しだけでもわかるようになるという点で、相当、ためになる本なのではないかと。少なくとも、私には非常に面白かったです。　こんなところかな？　ま、要するに今年の私はこんな本を読んで、今まで気付かなかった様々な側面に開眼したと。そういう風に考えると、最初に述べたこと違うことを言うようですけれども、案外、読書面で収穫の多い年だったのかも、知れませんね。【楽天ブックスならいつでも送料無料】昆虫はすごい [ 丸山宗利 ]価格：842円（税込、送料込）【楽天ブックスならいつでも送料無料】住まいの解剖図鑑 [ 増田奏 ]価格：1,944円（税込、送料込）【楽天ブックスならいつでも送料無料】SAVE　THE　CATの法則 [ ブレイク・スナイダー ]価格：2,376円（税込、送料込）　

December 23, 2014

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今年観た映画ベスト＆ワースト

　レイトショーで『ゴーン・ガール』観てきちゃった。　もうね、怖い。昔の『危険な情事』は、怖いと言っても、直接攻撃してくるからいいけど、現代の『危険な情事』は絡め手で来て、しかも終わらないからね。　だけど、後味の悪い映画ってさあ、どうなの？　作り手として、そういうの作って面白いの？　さて、今年も残すところ十日ほどとなり、あと何作映画を観られるか分かりませんが、とりあえずこの時点で「今年観た映画ベスト＆ワースト」を決めてみようかなと。　ハッキリ思い出せるだけで４０本、思い出せないのも含めると、大体週一くらいの割で映画を観たと思うのですけど、ざっと書き出してみたタイトルを眺めて思うことはただ一つ、「ろくなもんじゃねえ！」　　今年発表された映画で、この先、語り継がれる映画なんてあるのかね？　ないと思うな。しょーもない駄作ばかりだ。　だから絶対評価で言ったら、「ベストな映画」なんてゼロだよ。一本もない。だけど、それじゃあまりにもアレだから、相対評価で行きましょう。以下に挙げるのは、クズばかりの中でそれでもまだましだと思った映画、という意味ですからね。私が高く評価した、なんて思わないでね。第１位　『LIFE!』第２位　『人生ブラボー』第３位　『グランド・イリュージョン』　ひゃー、情けない！　出来ることなら、これらを今年のベストと言ったのを取り消したい。　因みに、第４位は同率で『ズーランダー』と『サイド・エフェクト』です。　次にワースト。これは実に選び易い。どいひーな映画はたっぷり観たからね。ワースト候補なら目白押しだ。ワースト１位　『コレクター』（ジョン・キューザックの奴）ワースト２位　『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』ワースト３位　『エリジウム』　因みに僅差の同率４位は『コズモポリス』と『マレフィセント』だよ！　あー、ろくな映画観てないなあ・・・。いい映画ってのは、もう、無くなっちゃったのかな。　というわけで、貧困な映画体験しかなかった２０１４年。来年は少しはましな映画が観られることを切に切に望みます。

December 22, 2014

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読書三昧

　本当はゼミ生の卒論添削をしなくちゃいけない。それは分っている。だけど頑張ったんだよ、私は。年賀状も全部書き終えたし。だから、いいじゃないの～。少しぐらい本を読んだって。　いいよ。　と、自己判断して、昨日・今日とずっと本を読んでました。４冊くらい読んだかな？　まず読んだのは、先日来読みかけだった『昆虫はすごい』。これはねえ、先日も述べましたけど、ベストセラーになるのも納得の内容。とにかく、昆虫の世界がいかに驚異に満ちているかを淡々と、しかも愛情深く綴ってあって実に興味深い。これはいい本ですね。　次に読んだのが、広瀬洋一著『西荻窪の古本屋さん　音羽館の日々と仕事』。西荻にある有名な古本屋・音羽館、それを広瀬さんがどうやってオープンし、その後どういうポリシーで経営を続けているかを綴った本。　広瀬さんというのは、私とほぼ同世代。出身も神奈川県で、町田駅前にあった頃の高原書店に勤めていて、そこから独立したというのですから、町田周辺を根城にしていた私ともろに重なる。そういう意味で、色々共感をもって読めた一冊。面白かったのは高原書店時代の経験談で、高原社長のユニークな人柄の面白さがよく分かるし、高原書店がいかに新しいタイプの古書店だったか、というのよく分かる。　高原書店では古書の値付けを簡便にすべく、「定価の半額」としたんですな。だから値札をつける必要もないし、手間もいらないから大量仕入れ、大量販売が可能だった。このシステムが、結局、後の時代のブックオフに引き継がれたわけですが、広瀬さんはこのやり方を高く評価しながらも、自分が古本屋をやるならそういうやり方はしたくない、という思いを抱くようになり、やがて自分の理想を掲げて音羽館をオープンするわけ。その辺の経緯が実に面白い。　三冊目は加藤和彦氏の『優雅の条件』。スタイルをもって生き、安井かずみの夫をみごとに勤めた氏の在りし日の生活ポリシーを語った本。　人間、好きなことを好きなようにやっていたら、それは動物と同じ。人間らしく生きるなら、どこかに我慢するところを持たなければならない。そして重要なのは、まず自分のスタンダードを持つこと。またそれを尺度にして、世界を理解すること。　本書の中で加藤さんが語ることは、「それはあなた（と安井かずみ）くらい収入があればできることでしょ」という留保がないわけではないにしろ、基本的に正しいと思います。実際、たとえば「男のワードローブなんて、８割のネイビー、２割のグレーと決めて、あとはその中でのヴァリエーションとクオリティにこだわればいい」とか、「町を自宅の延長と考え、レストランを自宅のキッチンに、バーを居間に、深夜営業の書店を書斎にしてしまえばいい。また日本の町の在り方もそういう風であってほしい」とか、そういう加藤さんの考え方って、かなりカッコいいのではないかと。　ただ、彼は最終的には自殺した人だからなあ。それは彼のスタイルをもった生き方と、どうかかわるのだろうか。スタイルの延長線上に自殺があったのか、それともスタイルを貫くことに無理があったのか。その辺がね、ちょっと考えさせられるところなんだなあ。　でも、いい本です。　そして最後は岡崎武志さんの『読書の腕前』。これも以前に少し読んで読みかけになっていたのをフィニッシュしたもの。これ、読むのはいいのですけど、その過程で岡崎さんが紹介する別な本も読みたくなってしまって、これを読んだがために、次に読むべき本がまた増えるという、悪循環なんだか善循環だかわからない読書地獄にはまるのがたまに瑕。　さあ、どうだ。やるべきことをやらずに本を読んでやったぞ。たまにこういう背徳的な読書をしないと、積読の山が高くなるばっかりですからね。【楽天ブックスならいつでも送料無料】西荻窪の古本屋さん [ 広瀬洋一 ]価格：1,620円（税込、送料込）【楽天ブックスならいつでも送料無料】優雅の条件 [ 加藤和彦 ]価格：820円（税込、送料込）

December 21, 2014

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ほっこりした給料日ディナー

　昨夜は「給料日ディナー」と称して外食することに。　とはいえ、つい最近「ボーナスランチ」をしたばかりなので、今回は節約バージョン。何しろ向かった先は「吉牛」ですから！　テレビコマーシャルでやっている、例の「牛鍋定食」、あれが食べたくなってしまいましてね。　で、家の近くの吉牛に行きますと、さすがに夜ここに来る人は少ないようで、たまに若い人が一人でふらりと入って来て、がーっと食べて、すぐに出て行くみたいな感じ。「ご馳走」として堪能するために来ているのは、我ら夫婦くらいなもの。　でも、実際おいしいよね！　　で、おいしい、おいしいと食べて、お会計は二人分1360円とか、そんな感じ。給料日ディナーとしては相当安い！　で、幸せにお腹が一杯になった我らは、帰り道の道すがらドラッグストアで買い物をし、それから書店に寄って本や雑誌をあれこれ立ち読み。ドラッグストアも書店も、気楽に立ち寄るところとしては楽しいんだよね！　特に夜の時間帯となると一層楽しい。　特に書店は私にとっては市場調査の場所でもある。今、どんな本が売れているのか、平台をひとわたり眺め回すだけでも勉強になります。　だけど、いつも思うことですけれども、くっだらない本がやたらに売れてるんだよね！　で、そういう現状（惨状？）を見る度に、えーー、どうしてこんな本が○十万部も売れるのーーー？　と思うのですけれども、しかし現実は厳しいけれども正しい。売れるには売れる理由があるのだし、私の本が売れないのには売れない理由がある。そこに目をつぶって「どうして俺の本は・・・」と嘆いたところで、それこそ負け犬の遠吠えであります。　悔しかったら、売れる本を書けばいい。下らない本を書けばいい。書けるものなら。書けないのなら、「お前は下らない本すら書けないんだ」と自覚するしかありません。　だから、下らないと思う本こそ、よく見て、なぜこの下らない本が売れるのか、考えないとね。勉強だよ、勉強。　そして、夜のデートで最後に我々が立ち寄ったのが、「イースト・パラダイス」というカフェ。この辺では人気のカフェでございます。　で、注文したのがカフェラテとヘーゼルナッツ・ラテ。それに、フレンチトースト。これが今日のデザート代わり。フレンチトーストはキャラメリゼしてあって結構甘いのですが、今日はその甘さが心地よい。上に載ったアイスクリームも舌に快いアクセント。　で、この店ではゆったりとしたソファ席を占領して、備え付けの雑誌をそれぞれむさぼり読むという趣向。ファッション誌からライフスタイル誌、建築関係・インテリア雑誌など熟読。そしてそこで得た情報をスマホのメモ帳にカキコ。カフェをがっつり使い倒すのが私の主義。　で、吉牛から始まった一連の夜のデートが終了～。　かくして食事とデザート、あわせても二人で3000円ちょいのものでしたが、そこから得た楽しみはプライスレスだったのであります。いいね、こういうのも。　

December 20, 2014

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決定！　釈迦楽カー・オブ・ザ・イヤー

　年も押し詰まって参りまして、そろそろ一年を総括する時期となりました。　ということで毎年恒例、年末企画第一弾、釈迦楽カー・オブ・ザ・イヤーの発表と参りましょう。だけどその前に各メーカーの総括を。国産車編トヨタ　アクア、ヴォクシー／ノア、ヴィッツ、プロボックスなど、売れ線のマイナーチェンジなどがありましたが、今年のトヨタの話題はなんといっても燃料電池車「ミライ」の発売でしょう。内燃機関の革命とも言うべきこのクルマを、予想よりも早く実車化したという意味で、世界のクルマの歴史の中でも輝かしい一頁を刻んだと言ってもいい。プリウスでハイブリッドカーの先頭を切ったように、このクルマで燃料電池車の先頭を切る意志を示したトヨタ。総合力の高さを見せつけたところがあります。ニッサン　そのトヨタに比べてニッサンの惨めなこと。強いて言えば、スカイラインに採用した「ドライブ・バイ・ワイヤ」のシステムが新技術と言えそうですが、そういう革新の方向性が全然トンチンカン。「技術のニッサン」と言われた過去が、遠のいて見えます。ホンダ　今年は新車攻勢の年。レジェンド、グレイス、ヴェゼル、そして来年あたりは噂の軽スポーツ「Ｓ６６０」が登場するのではないかと。　しかし、結局はグレイス、ヴェゼルなどはフィットの派生車種であり、ここ十年ほどのフィット頼みの体質からの脱却は出来ず。むしろ頻発するリコール問題で、製品の品質管理に問題を露呈した一年でした。ヴェゼルは、ちょっといいかなと思いましたけどね。マツダ　一連の「スカイアクティヴ」計画が大当たりして、大いに株を挙げたメーカー。ＣＸ－５が売れ続けているのに加え、今年は主要車種のデミオがスカイアクティヴ技術満載で新型になり、ますます絶好調。来年はＣＸ－３とロードスターが登場するでしょうから、マツダの快進撃は当分続きそう。ニッサンの迷走ぶりと比べ、芯のしっかりしたマツダの方向性が、今日の繁栄を支えていると言えましょう。スバル　レヴォーグが出たり、ＷＲＸが出たり、レガシーが一新されたり、ここも新車攻勢の一年。アメリカでも売れまくり、会社としては絶好調。しかしここのクルマはオートマがすべてＣＶＴで、その点でワタクシにはまったく魅力なし。ＣＶＴに最初に取り組んだメーカーとしてのプライドがあるのかも知れませんが、つまらないトランスミッションであることはどうしようもない。多段トルコンか、ＤＣＴを載せたら、良いクルマになると思うのですけどねえ・・・。スズキ　何と言ってもハスラーが売れまくって、ウホウホの一年。実際、私も欲しくなる一台。ただ、これもＣＶＴなんだよな・・・。その他ワゴンＲとかも新型になったのかもしれませんが、私の目から見ると、初代ワゴンＲの素晴らしさから遠のくばかりで興味なし。来年はエスクードを刷新し、ライトウェイトＳＵＶ市場に殴り込みをかけるらしい。ＳＵＶ技術には定評のある会社ですから、面白いかも知れません。ダイハツ　ムーヴが新型に。また新型ウェイクも売れているらしい。けれど、何と言っても今年のダイハツは新型コペンの登場かと。前のコペンの方が可愛いという説もあれ、クルマのクオリティとしては新型の方が格段に上ともいい、いずれにせよ、マイクロ・スポーツカーの世界を提供している唯一のメーカーとして頑張ってもらいたいもの。ただし、来年ホンダがこの市場に出張ってくると、うかうかはしていられないでしょう。　　外車編ドイツ　ベンツ、ＢＭＷの本気の攻勢がすごい。ベンツは売れ線のＣクラスが新型化した他、車種も多様に。ＢＭＷに至っては、一体いくつ車種があるのか分からないくらいですが、見るべきはＥＶの「i3」とハイブリッド・スポーツの「i8」か。ドイツ御三家の中では比較的地味な活動に終始したのがアウディですが、ここも車種が増えて増えて。　ドイツ車＝高級車という定評を自らかなぐり棄て、ニッチ・マーケットにまで進出してきたこれら御三家。もう、何がなんだかわかりません。　一方、フォルクスワーゲンはゴルフ７が相変わらず好調の他、ポロが新型に。迷いがありません。フランス　ルノー、プジョー、シトロエンの御三家の中ではルノーの攻勢がすごい。ヴァン・デン・アッカーのコンセプトによるデザイン展開が奏功して、その存在感を高めております。ルーテシアは本気で買おうかと思ったくらいですし、メガーヌの新型も相当いいらしい。ライトウェイトＳＵＶのキャプチャーもいいし、カングーも新型化。で、来年、超小型のＲＲ車、トウィンゴが発売されるとなると、ますますこのメーカーから目が離せません。　一方、プジョー、シトロエンは、トランスミッションが相変わらずシングルクラッチの自動ＭＴだったりして、その点でＤＣＴ化したルノーに大きな後れを取っております。日本市場がまだわかってないのかね。イタリア　フィアット・パンダがマイナーチェンジ。あと、他に何かありましたっけ？イギリス　ディスカバリーが新しくなったのかな？　他はよく分からず。ただ、来年導入されるかもしれないジャガーの最小車種、ＸＥはどうなのか。ミニ・ジャガーはお買い得なのか、それとも小さいジャガーはジャガーじゃないのか。興味深く見守っていきたいところ。アメリカ　フォード系が頑張っていて、フィエスタもフォーカスもエコスポーツもクルマとしてはいいみたい。特にフィエスタは、１リッターカーとは思えないほどの出来だそうですが、どこで売っているの？　スウェーデン　ボルボは頑張っているようです。車も悪くない。デザインも悪くない。だけどなんだろう、この訴求力のなさは？　ヴィッツくらいの大きさの、簡便なボルボ、みたいなのを作ってみたら？　　　　ということで、今年の釈迦楽カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのは・・・　うーん、難しいけど・・・・　トヨタ「ミライ」に決定！　究極のエコカーがクルマ社会の未来を変えると信じて。おめでとうございます！　ただし、本音は別のところに。　今年、クルマを買い替えた私。結局シトロエンＣ４にしましたが、最後まで悩んだのはルノー・ルーテシア。あれはすごいクルマでした。で、ルーテシアがあれだけいいと、そのＳＵＶ版であるキャプチャーも相当いいのだろうなと。　　そういう意味で、今私が本当に関心があるのは、「ミライ」ではなく、もっと身近な「次の選択肢」となりえるクルマです。では、それは何かといいますと・・・　ルノー・ルーテシア　ルノー・キャプチャー　ルノー・トウィンゴ　　フォルクスワーゲン・ゴルフ７　マツダＣＸ－３　ジャガーＸＥ　スズキ・ハスラー　ダイハツ・コペン　ホンダＳ６６０　の９車種。トウィンゴとＣＸ－３とホンダＳ６６０とジャガーＸＥはまだ出てすらいませんけどね。この中で、特に現実味があるのは、ＣＸ－３とキャプチャーとトウィンゴかな。　　となると、私にとって本当に楽しみなのは、来年のクルマ市場かも知れません。

December 19, 2014

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物足りない夜の風景

　それにしても寒くなりましたね！　朝方は雪も相当積もっていましたし。今年は雪が多いのかしら？　ところで、夜の長いこの時期に大学から帰宅する時、ましてや道場からの帰りだと９時を過ぎるのですけど、真っ暗な夜道を走っていて、なんだか物足りないなと。何だろう、この物足りなさ感は・・・と思っているうち、ああ、クリスマスっぽい電飾を付けている家が少なくなったからだ、と判明。　そうそう、数年前まで、我が家の近くの住宅街では、家同士が競って電飾に精を出し、それはそれでちょっとした見ものだったのでした。ある床屋さんなどは、あまりにも派手な電飾故に、近隣の町からわざわざ見に来る人がいたほどだったんです。　それが例の震災時の歌舞音曲自粛を機に、年々電飾をする家が減っていって、ついにほとんどなくなっちゃった。今は、ほとんど真っ暗な住宅街。　うーん。　まあ、電飾なんて無駄っちゃあ無駄だし、設置するのも撤去するのも時間と手間がかかるだろうし、自分でやろうとは思わないのですが、それでも冬の夜、住宅街のあちこちできらびやかな電飾が施されていた頃は、寒くて暗い町がなんとなく暖かく雰囲気のある状態になって、私は嫌いではなかったなあと。　あれですかね、もうああいう状況というのは、戻ってこないもんですかね。　まあ、それも時代の流れというものでしょうけど、私のような夜の梟にとっては、電飾のないクリスマスの町というのは、やっぱりちょっと物足りないな・・・。

December 18, 2014

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新しいパン屋さん

　風水なのか何なのか、なかなかお店が長続きしない場所ってありません？　うちの近くに、大きな通りに面したいい場所なのに、よくお店が潰れるところがありまして。あー、また潰れちゃった、と思っていると、そこに居抜きで別な店が入り、おお、新しい店が入ったなと思っていると、しばらくしてまた潰れてしまう。そんなことを繰り返すわけ。　で、洋風料理店が潰れてカフェになっていた、そのカフェがまた潰れて、今度はパン屋さんになったんですわ。　で、先日、どんなもんかなと思って、とりあえず二、三、パンを買ってみた。　で、食べた。　不味くはない。だけど、これは旨い！　という爆発力がないかなあ・・・。でも一回だけじゃわからないから、もう一回トライしてみようかな。　そう思って、実は今日、通勤途中に立ち寄ってお弁当代りにキッシュとか惣菜パンとか買ってみたわけ。だけど・・・　・・・不味くはない。だけど、旨い！っていうほどでもない。　先日の印象とまったく同じ。　うーーん、これはどうかな。長続きするかな。もともとやたらに店が潰れるところに持ってきて、微妙なクオリティ。なんか、危ない気がするなあ。　ちなみに、今、我が家でブームになっているのは「塩パン」です。すごく軽いコッペパンみたいな感じで、中にたっぷりバターが入っている。表面には岩塩がちょっとついていて、軽くトースターであぶって食べるとめちゃくちゃ旨いわけ。シチューなんかに添えたら、最高よ。　これ、どこか地方にある、地元のパン屋さんで開発されたパンで、その地方ではすごく人気があるらしい。それをテレビで取上げたんですな。　そしたら、うちの割と近くにある有名なパン屋さんもいきなりこれを真似した「塩パン」を売りだしたわけ。勿論、我が家で食べているのは、この真似っこの塩パンなわけですが。　やっぱり、売れてるパン屋さんは、目端が利くね。これが旨いらしい、これが評判らしいと聞きつけるとすぐ真似する。　まあ、私だって、もし自分でパン屋さんをやっていたとしたら、「塩パン」真似するもんね。　ところが、今度新しくできたパン屋さんには、もちろん「塩パン」なんてない。と言って、特に、この店オリジナルというものもない。その辺の目端の利かなさもね、ちょっと不安なわけ。　うーん、やっぱりこの新しいパン屋さん、長続きしそうもないかな・・・。

December 17, 2014

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『野蛮な読書』の方法

　先日来、気になっていた平松洋子さんの『野蛮な読書』を買って、パラパラと読んでみました。全部じゃないけどね。　ふむふむ、なーる、これが講談社エッセイ賞を獲った本かあ・・・。　この本は基本的に本にまつわるエッセイ集なのですが、いきなり本のことなんか語り出さないのね。まずどうしてその本に出会うことになったのか、そのあたりの事情をひとくさり。　で、実際に本を手にとっても、なかなか読み始めない。その本を持って、どこへ行ったか、ということをまず書く。例えばこんな感じ。　解説は誰かしらん。急いで巻末をめくると、角田光代さん！　贅沢な気分になって盛りあがる。解説もはやく読みたい。　散歩の予定はすっ飛ばしちゃえ。最初の一篇だけでもすぐ読みたい。さてどこで。　本屋を出て商店街を歩きながら思案したわたしは、どこに吸いこまれたか。自分でもびっくりしました。　「モスバーガー西荻窪北口店」　ハンバーガーショップに入ったのは何年ぶりだろう。いつも寄る喫茶店で読むのは、ちょっとちがう気がしたのだ。むしろそっけなくて、かさついた空気が欲しかった。それは、バッグのなかの戦場の気配だろう。（注：平松さんが手にしているのは開高健の『戦場の博物誌』）（集英社文庫版、p.13）　なるほど、つまり、あれだね。本を読んだ結果だけでなく、本を読む行為全部を記すわけね。最初から最後まで。そしてそれを逐一報告していく。いや、例えば、その本を読んでいる時にダイエットしていたとしたら、今日は何を食べた、とか、そういうことまで読書の合間のエピソードとしてぶっこんで行くわけだな。　よし、分かった。　何が分ったんだ！？　いや、賞を獲る読書エッセイの書き方がさ。　つまり、本のエッセイだからって、本のことだけ書いていると、読者は息が詰まると。だから、その周辺のことを書いて、いい意味で薄めるわけだ。コーラだってカルピスだって、原液が旨い訳じゃあない。それを薄めて初めておいしい飲み物になるわけでね。　まあ、植草甚一のエッセイだって、そんな感じだし。「どうして原稿が書けなかったか」ってことをグダグダ書いて、それを原稿にしちゃうわけだし。　よし、分かった。ＯＫだ。ＯＫ牧場。

December 16, 2014

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投票一番乗りするとどうなるか

　昨日の選挙サンデー、皆さん投票にいらっしゃいました？　今日のゼミの時、「この一週間で何か面白いことあった？」とゼミ生たちに尋ねたところ、口々に「選挙に行きました」と。　で、中に一人面白い子がいて、その子曰く、「選挙で一番乗りで投票してきました」と。　何故、わざわざ一番乗りしたの？　と尋ねると、「一番乗りすると、何かもらえるという噂があったものですから」ですと！　ほう、そんな特典があるの？！　で、何をもらえたの？　と更に問うと、「何ももらえませんでしたー」ですって。　なーんだ、投票一番乗りの人に何かくれる、というのは、単なる都市伝説だったのか！　しかし、選挙の投票で一番乗りした人には、実は重要な仕事があったんですって。　何か分ります？　投票一番乗りの人は、投票箱が空であることを確認する義務があるんだそうです。ですから、選管の人が投票箱を開け、中に何も入ってないことを我がゼミ生が確認して、それで初めて投票が開始されると。　ふーむ！　投票一番乗りの人には、そんな重要な責務があったのか！　まあ、我がゼミ生は、プレゼント欲しさに一番乗りしたわけですけど、その結果、期せずしてそうした選挙の投票行為に係わる重要な仕事を果すことになった。それはそれでいい経験だったのではないかと。　大体、一番乗りしてみようという好奇心だけでも、私は多とします。そういう好奇心が、思わぬ体験を生むわけですからね。　ということで、今日は期せずして面白い体験をしてきたゼミ生を、大いにほめてやったワタクシなのでありましたとさ。今日も、いい日だ！　

December 15, 2014

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エジソンの白熱電球が・・・

　風呂場の電球が一つ切れたので、６０Ｗの白熱電球を買いに近くの家電量販店に行ったところ、いくら探してもない。いや、あるにはあるのですが、聞いたことのないメーカーのしかない。え゛ーーー、このあいだまでちゃんと○芝製のがあったのにぃ！　うーむ、ＬＥＤの進出は、ついに白熱電球を駆逐するところまで来たのか！　いや、もちろん合理的に考えれば、ＬＥＤ電球の方が消費電力も少なく、それは私自身にとっても環境のためにもいい事なのでしょうし、白熱電球との価格差だって、ＬＥＤの方が圧倒的に長持ちすることを考えれば、むしろその方が安いとさえ言えるのかも知れません。　しかし、何だろう、天邪鬼だから？　か知りませんが、私はまだ、白熱電球に愛着があるんだよなあ・・・。　でも買えないのでは仕方がない。結局、1500円くらいでＬＥＤ電球を買い、家に帰って風呂場に装着、従来の白熱電球となんら遜色のない灯りを得ることができたのでした。遜色のない、というのは、ほら、少し前に電球のソケットに装着できる蛍光灯というのがあったじゃないですか。あれは点灯してもしばらくはぼうっとした弱々しい灯りしかつかなくて、点灯と同時にはっきりと明るい白熱電球と比べて、かなり遜色のあるものでしたからね。　で、それを見た私は、ついにエジソンの白熱電球の命脈が尽きたことを悟ったのであります。エジソンの様々な発明品の中で、白熱電球だけは、発明当時とさほど変わらぬ形をとどめていたのに、それもついに終るのかと。ま、百年以上もった発明品というのは、大したものなのですが。　新美南吉の「おぢいさんのランプ」って童話、覚えています？　ランプを売って生計を立てていたおぢいさんが、ついに電気の時代になり、ランプが時代遅れなものとなったと悟った時、自分が売っていた愛おしいランプ全てに火を灯した後、自らの手でそれらに石をぶつけて全部壊し、永年のランプ商売にケリをつける話。　ランプにトドメをさした白熱電球も、ついに今、ＬＥＤにトドメをさされたわけだ。　時代の進化というのは、いいことなのでしょうが、慣れ親しんだものが消えるという意味では、何だか哀しいところもありますね。

December 13, 2014

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大人のための読書術とは？

　平松洋子氏の『野蛮な読書』って本、確か、何かの文学賞を獲ったと思うのですが、どんな本なのかな。面白いのかな。読んだことある人、います？　この本のことが気になるのは、最近、「大人のための読書術」というような内容の本を書くとしたら、どういうものを書けばいいのか考えているから。　いや、そういうオファーがあったということではなくて。でも。　「大人のための・・・」っていうところがひっかかるのだけど、子供向けではなく大人向けに、というのは、どういう要求をされているのだろう？　読書をする人は読書をするし、読書をしない人は読書をしない。だから「読書をする人」のための指南書は必要ないし、必要なのは「読書をしない人のための読書術」だけだということになる。　これは分る。読書の楽しみを知らない人に、読書の面白さを説けばいいのだから。　となると、「大人のための・・・」というのは、「大人だけど、あまり読書をしない人」向け、という意味なのだろうか？　それとも、大人は子供とちがう目的で読書する、という意味なのだろうか。　だとしたら、それはそれで分かる。　でも、では大人はどのような目的で読書をするのか？　子供はただ本を読むが、大人は読書から何らかの見返りを期待している、とか？　つまり、端的に言えば「役に立つ本を勧めろ」ということなのか？　人生に悩んだら、この本を読め、的な？　あるいは、「大人にならなければ分からない、高度な楽しみというのがあるから、それを教えろ」ということなのか？　　まあ、それもありうるか・・・。　だとしたら、私がそういう本を書くとしたら、どういうアプローチで行くべきか？　３つまとめて、「子供には分らないけれど、実はこの本にはこういう面白さがあって、それを知ると人生ハッピーになるから、読んだ方がお得だよ」的な？　かもね。　で、評価の高い平松洋子氏の『野蛮な読書』は、どういう本なんだ？　　買って読めばいいじゃないか、って？　だよね！【楽天ブックスならいつでも送料無料】野蛮な読書 [ 平松洋子 ]価格：648円（税込、送料込）

December 13, 2014

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ボーナス・ランチ

　ボーナス支給を受けて、ボーナス・ランチをすべく、今日は三好のフレンチ、「シェ・モン・アミ」へ。　ここ、今年発見したレストランの中でもピカイチのクオリティ＆コスパの店でありまして、ランチであれば１９００円もあればめちゃくちゃおいしいコースが食べられる。でも、今日はボーナス・ランチですから、さらにグレード・アップしてこのコースに１０００円プラスし、メインにロッシーニが食べられるコースを選択。牛いちぼ肉のソテーに、グリルしたフォアグラ、さらにそこにトリュフを載せ赤ワインソースをかけた背徳的なまでに贅沢な一品。おいしかった～！　それにしても、この店はいいねえ。地元のマダムの御贔屓店なので、真昼間は予約しないと入れませんが、１時半を超して入れば、予約なしでもなんとか、って感じかな。でも、とにかくいい店なので、お近くの方は是非。教授のおすすめ！です。　しかし、ここのところ東京へ行ったり、能登に行ったり、さらにもう一度東京に行ったりして、毎週末遠距離移動していたツケが来て、ガッツリ疲れてしまったワタクシ。今日はもう一切の仕事、一切の勉強をしないことにして、ランチから戻ってからはグダグダ過ごすことに。昼寝したり、昨日から読み始めた昆虫の本を読んだり、録りためた映画を見たり。　今週は久々に家から動かなくてもいい週末なので、このぐだぐだな感じが結構、心地よいというね。　でも、そろそろ疲労感からも回復できたようなので、明日からはまた気合を入れ直して、少し自分の仕事を進めましょうかね。あ、それから年賀状も書かなくちゃ！　

December 12, 2014

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『昆虫はすごい』はすごい

　光文社新書の『昆虫はすごい』という本が密かに売れているようで。　で、私も買ってみたのですけど、パラパラめくるだけですごいことが書いてあるのでびっくり。　とにかく、タイトルの通り、昆虫の世界ではすごいことが日々起こっているんですな。　たとえばある種のハチは、ゴキブリをゾンビのようにして操るとか。本書によると、そのハチはまずゴキちゃんのお腹に一発プスリと毒を注入、さらに別なところにも毒を注入して、歩けるけれども逃げられないようにする、というのですな。で、そんな感じでゾンビ状態にしておいて、穏やかに「はーい、こっちですよ～」と巣まで誘導、そこでそのゴキに卵を産み、幼虫はゴキを食べながら育つと。　あと、これは有名な話ですが、ハリガネムシというのが居て、カマキリだとかカマドウマのお腹に寄生するのですが、ハリガネムシは水中で産卵するのに、カマキリやカマドウマは水の近くには住んでいない。そこで、寄生したカマキリやカマドウマの脳を操作して、水辺まで歩いて行かせ、水辺に着いたら、ハリガネムシは寄生主のお腹を破って無事に水の中に辿り着くと。　で、用済みのカマキリやカマドウマは渓流魚とかに食べられるのですが、そうやって陸上の昆虫が渓流魚のエサになることによって、水生昆虫が魚に食い尽くされることがないと。そこも上手く回っているというのです。　あるいは、ある種の蠅は、アリに寄生するのですが、アリの体内で幼虫が育っていき、最終的にはそのアリの頭を内側から切り落として中から出てくるとか。　あと、キャベツというのは、大概の昆虫にとっては毒らしいのですが、モンシロ蝶の幼虫は、この毒を克服するだけの進化をしたと。で、何しろほかの昆虫が食べないものですから、もうキャベツ独り占め状態。　ところがキャベツもさるもので、モンシロ蝶の幼虫がキャベツをかじると、キャベツの汁と幼虫の唾液がまざってある種の化学物質が生成され、それが蝶の幼虫を主食にする天敵を惹きつけるようになっているんだとか。そうやって、キャベツは自分の身を守っているらしいんです。　もう、ページを開く度に、「何ソレ！」って言いたくなるでしょ？　で、この本はそういう昆虫の驚くべき世界を淡々とつづっているのですが、淡々としすぎて何の外連味もない。ただ、昆虫の世界の事実が驚くべきものなので、外連味がなくても充分読者を惹きつけてしまうわけ。そこがね、羨ましいというか。　あーーー、私もこういう売れる新書、書きたい！　　『アメリカ文学はすごい』っていう本、書けないかなあ。　　「『白鯨』という本の中で、主人公のエイハブは、七つの海を経巡って宿敵の白鯨を見つけ出し、銛を打ち込むのである。」　とか、淡々と書いてみる。そうしたら・・・　「すっげーーーー！　よく見つけたな！　アメリカ文学半端ねえーーーー！」　　とか、そういう風にならないかなあ。ならないか。　とにかく、まだ読み始めたばかりですけど、恐るべき昆虫の世界のあれこれが書かれたこの本、ヘタなホラー小説よりよほどホラーなだけに、怖いもの見たさの人は是非！　教授のおすすめ！です。これこれ！　↓【楽天ブックスならいつでも送料無料】昆虫はすごい [ 丸山宗利 ]価格：842円（税込、送料込）

December 11, 2014

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選挙公約

　日曜日に迫った衆院選、自民党圧勝の予想だそうですけど、さて、誰に、どの党に投票しますかね・・・。　まあ、投票行為の背景には、投票する個々の人の事情があるわけですが、「大学人」という立場からすると、私見ではありますが、一番まともな選挙公約を発表しているのは、あの党じゃないかな。　国立大学法人となって、国立大学が疲弊していること、競争原理の導入が基礎学問の基盤を揺るがしていること、私立大学設置基準のゆるさが、今日の私立大学の定員割れを起こしていることなどをちゃんと把握し、それらに対して筋の通った対応策を提示しているのは、あの党だけ。私も意外に思っていることではありますが、大学人の実感を代弁しているのは、あの党だけなんですよね。　だから、大学人としてはぜひあの党を応援したいところではありますが、私が、このワタクシが、あの党を支持するような時代が来たとはとても信じられない。　その党が理想とする社会が実現することは私としてはとっても嫌なのですが、こと大学（教育）政策に関しては、その党の考え方が圧倒的に正しい。そう言う場合、私はどうすればいいの？　悩むねえ。　まあ、日曜日までもう少し時間があるので、その間、じっくり考えましょうかね。

December 10, 2014

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鼎談のまとめ方

　先月末、都内某所で「文庫本の愉しみ」的なテーマで鼎談を行ったのですが、今日、そのテープ起こし原稿（ゲラ）が上がってまいりまして。　何しろ、鼎談なんてやるのは初めてですから、鼎談で話した内容が、どういう風にして原稿になって戻ってくるのか、楽しみにしていたのですが、今日、その現物を見て、なるほどなあと思いましたね。　鼎談というのは、基本フリートークですから、最初のお題から端を発して三人で話をしている間に、話題は色々な方向に飛びます。で、話している時には、話題が飛んでも、その飛んだ話題が面白ければ、そこからまた話が弾んでゆくので、別に気にはならない。　ですから、話している間はそれで通じてしまっているのですけれど、それを文章に起こすとなると、ちょっと勝手が違ってくる。文章というのは本質的に論理的なものですから、どこかに論理の飛躍があると、読んでいる方はそこでどうしてもつかえてしまうわけ。「え、どうしてこの話題から急に別な話題になったの？」というのが、読者にうまく伝わらない場合があるんですな。　だから、鼎談を文章に起こす時には、そのあたりを編集の方で塩梅をしないとまずいわけですよ。　で、今日はゲラをもらって、その塩梅の具合を見せてもらったわけですけれども、これがね、なかなか興味深いのよ。　というのは、話の流れをうまくつなげるために、鼎談の場では一言も発していないのに、架空のつなぎの会話が書かれていたりするわけ。私も何カ所か、架空の発言をしていたりするんですな。　でも、そこはそういう風に作らないと全体として話が流れないので、仕方がないというところがある。だから、「えー、私、こんなこと言ってないよーー」と言ったところで、あまり建設的なことにはならないので、そこはぐっと我慢して、「そういう風に言った、ことにしておく」という感じにしておくんです。　ということで、「なるほど、鼎談というのは、こうやって文章化しているのかあ！」というのが、今回、良く分かりました。　まあ、何事も経験、そして何事も勉強、ですね。

December 9, 2014

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ザ・タッチうってつけの・・・

　今日、ゼミの時間に、ゼミ生たちに「この一週間でなんか面白いことあった？」と尋ねると、ゼミ生の一人が「ザ・タッチに会いました」と。　ザ・タッチ？　あの双子の？　彼女によると、彼女がバイトをしている某温泉施設にザ・タッチがテレビ取材で訪れたとのこと。　で、「そうなんだ。じゃ、例の「幽体離脱」のギャグ、やってくれた？」とさらに尋ねると、ゼミ生曰く、「実は、私がバイトしている温泉施設には「岩盤浴」のコーナーがありまして・・・」　岩盤浴！　　もう、ザ・タッチが「幽体離脱」をやるのに、うってつけの場所じゃん！　　・・・というお話。　さてさて、それはさておきまして、夕べ遅く、東京出張から戻って参りました。　今回は、これでもかっ！っていうくらい、ばっちり調査漬けの二泊三日で、おかげで相当の成果がありました。私もやる時はやるもんだねえ・・・。　で、最終日には、某学会の役員会にも出席してきたのですが、そこで博士時代の恩師とも久々にお会いすることができたのもよかった。　で、せっかくだからということで、お昼を先生にご馳走になってしまったのですが、先生行きつけのお店に連れて行ってもらう途中、「最近、テレビなどでよく、行列のできる店、とか言って、沢山の人がずらっと並んで席が空くのを待っているのが話題になりますが、あれは見苦しいですね」という話になりまして。　で、「私もそう思います。並んでまで食べたいなんて、思ったことないですね」とお答えしながら、歩いていたのですが、当該のお店の前に着いてみたら、店の前に人がずらっと順番待ちしていたと。　先生と私、二人共絶句。　しかし、他に行くあてもなく、結局、さっきまで話していたことはとりあえず脇に置いておいて、先生と私は長い列の最後尾に並んだのでした。　長い事待って食べた牛タン、おいしかったです。　ま、そんなこともありーの、楽しい出張でした。今回、すごく面白かったので、年度内にもう一回くらい、出張しようかな～！

December 8, 2014

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日本近代文学館

　今日はそそくさと朝食を済まして、駒場にある日本近代文学館へ直行。　ここ、利用するのは初めてなのですが、３００円也を支払って中に入り、見たい資料を申告して、係員の人に資料を出してもらってから閲覧室で読むという閉架式のシステムなんですな。私は基本的に閉架式の図書館ってのは嫌いなのですけど、まあ、ここにしかない資料を読むとなれば、郷に入っては郷に従うしかありません。　でも、本日の利用客は４人ですから。すぐに資料を出してもらえるので、実質的に不満はなし。　で、あれこれ調べものをしていたのですけれども、印象に残った資料は『米書だより』という雑誌。創刊号から最終２１６号まで全部見ましたが、これがなかなか面白い小冊子でありまして。　これ、「米国大使館文化交換局」なるところが母体となって、１９５３年から１９７１年まで発行されていた、わずか３０～４０頁の月刊の小冊子なのですが、アメリカで出版された文学や社会学の注目すべき本１５～２０冊ほどについて、それぞれ日本語で要約して紹介しており、さらに日米の著名な著者による学術的エッセイ風の文章が２本ほど並んでいるというもの。　で、要約の方も、学術的エッセイの方も、共になかなかよく書けていて、実に面白い。エッセイの方は、それこそ市河三喜だとか西川正身だとか西脇順三郎だといった錚々たる面々ですし、その市川三喜がハワイの植物についてのエッセイなどを書いているのを読むと、この人はこんなことにも興味や造詣があったのか、とびっくりさせられたり。とにかく、多少なりともアメリカに興味のある読書子にとっては、恰好の指南書だったのではないかと。　でまた、３０～４０頁という分量が適当で、このぐらいの情報量がちょうどいいんですよね！　創刊当初は無料、後に有料になりますが、それにしても３０円ですから、さほど懐にも負担にならないでしょうし。　『英語青年』という伝統ある雑誌が廃刊になってから、英米文学の紹介書は絶えてないわけですけれども、このくらいの規模・内容の読書雑誌があると、読書好きには有難いのですけどねえ・・・。日本にも『本の雑誌』のようなものがありますが、『米書だより』のシンプルな構成と比べると、シンプルさという点でだいぶ劣るかなと。凝った構成、凝った特集なんかいらない、『米書だより』みたいなあっさりとした読書家向け雑誌が欲しいと思うのは、私だけでしょうか・・・。　で、午後２時ごろまでここで粘り、それからすぐに私の母校の図書館にとって返して、さらに調査をすること数時間。今日も色々収穫がありました。　でも、残念ながら今日は開館時間が午後６時までだったので、仕方なくホテルに戻ってきた次第。ま、卒論指導の仕事は持ってきているので、これから寝るまで、それに取り掛かることにしましょうかね。　というわけで、昨日・今日と調査三昧。相当楽しみました。いいね、たまにはこういう猛勉強も。　明日は、所属している某学会の役員会が午前中にあるので、それに出席して、ちょっと実家に立ち寄ってから、名古屋に戻ります。　それでは、次回はまた名古屋からのお気楽日記、お楽しみに～！

December 6, 2014

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調べもの三昧

　はーい、都内某所、アパホテルからのお気楽日記でございます。アパホテル、久しぶりに泊まりましたが、狭い、狭い。だけど、必要なものはすべてそろっているので、ある意味快適。都内としたら、コスパもまあまあかな。　今回は気合いの入った調査出張なので、ワタクシにしては珍しく一切遊びなし、調査一本、夜10時の閉館時まで図書館にこもってひたすら資料をめくっていたというね。　で、古い雑誌をずーーーーーっと調べていたのですけど、そういう作業を続けていると、私が調査ターゲットにしている著者だけでなく、その他いろいろな書き手が意外な雑文を書いているのを見つけることも多いわけ。おお、こんな雑誌に、こんな人が書いているよ・・・みたいな驚きが結構ある。　まあ、今回は調査ターゲットを絞っているので、そういう脇道には踏み込みませんでしたが、著名な書き手の若き日の雑文を集めていったら、結構、面白い文集ができるだろうなと思いました。　　　で、思ったのですが、かの在野の研究者・森銑三さんの研究方法も、これだなと。古い雑誌をひっくり返しては、大学の偉い研究者たちが見落としていた様々な文献を見つけ出していくという。一時期、森さんの本を立て続けに何冊か読んだことがあって、どうして在野の研究者がこんなに貴重な文献を掘り出せるのだろうと不思議に思っていたのですけど、日本ではどんな研究テーマにせよ、完全な文献目録がないことが多いので、ちょっとその気になって探せば、埋もれている文献をいくらでも探し出すことができるんですな。　ま、それはともかく、今回の出張は目いっぱい充実させるつもりで、明日は駒場の日本近代文学館で調査しまくる予定。頑張ります。　　それでは、今日はこの辺で。お休みなさーい。

December 5, 2014

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ミライが見えた！

　今朝、大学に出勤途中、トヨタの燃料電池車「ミライ」が走行しているのを目撃。あれって、たしか今月15日発売のはずですけど、一足先に見てしまった。渋いバーガンディーみたいな色でした。おお、これが未来のクルマの姿かあ、と、ちょっと感激。燃料は水素、それを酸素と反応させて電気を作り、モーターを駆動、排出されるのは水、というのですから、完全にクリーンなクルマ。しかも水素は地球上にふんだんにある元素ですし、石油と違って特定の場所にしかない、というものでもない。まさに資源のない日本にとっては夢のようなクルマでございます。　　さてさて、明日から東京出張。しかも、わけあって実家ではなく、ホテル泊まりというね。なんか、家があるのに、あえてのホテルというところが新鮮、みたいな。しかし、せっかくのチャンスですから、図書館が閉まる夜10時まで調べものしまくるぜ！　　ということで、今日はもう寝ます。ではでは。皆さま、お休みなさーい！　

December 4, 2014

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他人事じゃなかった！

　先日、進研ゼミで有名なベネッセが希望退職者を300人も募集した、とかいうニュースが出ていましたね。　で、ほ、ほう、進研ゼミも厳しいのか・・・と思っていたら、あーた、他人事じゃなかったっていうね。　なんと、うちの大学も、早期希望退職者を募り出したという。マジかよ！　っていうことは、うちも相当経営がやばいってこと？！　昔はねえ、国立大学と言えば「親方日の丸」で、私も国立大に就職が決まった時は、博士課程時の指導教授から「羨ましいようなもんだ」と声を掛けていただいて、ふーむ、そういうもんか、と思っていましたけれど、何のことはない、独立法人化した今は、その日の丸親方からいじめられまくって、早期退職者募集のていたらく・・・。　もうこうなったら、「はいはーい！」って手を挙げて、大学なんか辞めちまって名古屋・栄に「文壇バー」でもオープンしようかな。　あ！　名古屋にはそもそも「文壇」がなかった！　ダメだ―！　さてさて、それはともかく、先日某新聞に書いたエッセイの校正が今日来たのですけど、早いもので、明後日の夕刊には載るんですって。　ということで、名古屋方面で有名な某新聞の読者の方は、明後日の夕刊に注目！　

December 3, 2014

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人間ドック

　今日は年の一度の人間ドックの日。　まあ、この年になると、身体のどこかしらはガタが来ているので、大事に至らないうちにと思い、今年も受けて参りました。　一番怖いのは癌なので、腫瘍マーカーも５種類くらいやりましたけど、その分、結構な分量の血を採血され、若干、ふらふらという・・・。しかも、腫瘍マーカーって結構料金も高いので、お財布の方もフラフラ・・・。　でも、まあ、毎年人間ドックをやっておけば、たとえ病気が見つかっても、早期発見・早期治療が出来ますからね。我慢しましょうかね。　　

December 2, 2014

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能登の旅

　今日はゼミがあったのですが、その場で先日、坪内祐三さんとの談話で仕入れた村上春樹氏にまつわるちょっといいエピソードを披露しまして。それでいよいよ話が山場に差し掛かり・・・　「・・・それで、その時、村上さんがホイッと手渡したのが、何と、『多崎つくる』の原稿の入ったチップよ」と、芝居っ気たっぷりに語ったのですが、ゼミ生たちはまったく反応せず。　え！？　本来ならここで「おおっ！」という反応をしてほしいところだぜ！　　で、「『多崎つくる』だよ。知ってるだろ？」と一応確認したところ、三人ともまったく知らなかったのでした。　ひょえ～！　発売１週間で百万部突破という、昨年の伝説のベストセラーじゃないか！　ニュースなどでもしばしば取り上げられたのに・・・。　その後、また別の話の流れで、アイルランドのロック・グループ「Ｕ２」のことを話したのですが、ゼミ生たちは彼らの存在もまったく知らなかったのでした。だって、このあいだまでやたらにテレビＣＭで彼らの演奏が流れたじゃない！？　iTunes で新曲を無料配信したりして、ずい分話題になったのに・・・。　もう学生と話なんかできませんよ・・・。私が何を言っても、通じないんだもの。　　さてさて、それはともかく、昨日、能登旅行から戻って参りました。そう、週末を利用して和倉とか珠洲とか、能登半島の東側を旅して来たんですわ。　で、色々見て回ったのですけれども、印象に残ったのは、石川県のあのあたりの走り易さね。クルマも少ないし、信号も少ないので、いいペースで走れるわけ。　だけど、そうやってクルマで走っていて気付くのは、能登半島の家々のでかさ、ですな。土地に余裕があるということもあるのでしょうが、一軒一軒の家が相当でかい。倉のある家も多いし、洗濯物を干すためだけの小屋もでーんとあったりする。それから一軒の家にクルマが三台くらいある家も多く、そのクルマのための車庫が屋根付き、いや、屋根どころか、車庫自体が家みたいになっている。自動車をしまっておくための家。　おそらくは雪深い土地柄なので、洗濯物の干場やクルマの車庫も、家のような仕様にしないとどうにもならないのかもしれませんが、それにしても、家の敷地の中にでかい母屋と、倉と、干場用の家と、車庫用の家がゆとりを持って並んでいたりすると、この辺の土地の人たちは、暮らしぶりが豊かなのかなあ、という気がしてくる。　といって、能登半島に大きな会社の工場とかがあるわけでもなく、一体、この人たちはどういう社会生活をし、どこからこれほど豊かな生活の糧を得ているのかしら？　と、不思議な気がしてきます。　やっぱり、漁業が儲かるのかな？　そう言えば、あるホテルに泊まって風呂に入った時、家内がたまたま地元の年増の芸者さんと一緒になりまして。その姐さんたちが話しているのを耳にした家内によりますと、その姐さんたちは「最近の漁師は、駄目だねえ」と口ぐちに言っていたそうで。昔の漁師は、芸者をあげて遊ぶ時の豪遊ぶりが半端なかったと。　今はともかく、昔の漁師は、今とは比べものにならないくらい羽振りが良かったらしいんですな。まあ、芸者さんにそれだけお金をばらまくくらいですから、相当儲かったのでしょう。クルマを三台入れるための家みたいな車庫だって買えるわけだ。　　というわけで、能登は豊かであるなと、そういう印象を受けつつ、暖流と寒流がぶつかる能登半島突端のあたりの、その豊かなパワーをもらい受けるようなつもりで、各所を見て回ってきた私なのでございます。

December 1, 2014

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