機械翻訳の実力
最近、ちょっと興味があって、機械翻訳のことを調べているのですが、今、ネット上には色々な無料の和文英訳サイトがあるんですなあ。 で、それらを使ってみるのですが、これがね、結構面白いのよ。 実験してみましょう。 「マジかよ?!」という文章を「ヤフー翻訳」「グーグル翻訳」「エキサイト翻訳」にかけてみると・・・ヤフー:Are you serious?!グーグル:Can't believe it?!エキサイト:So! うーーん、なるほどね。全部方向性が違うという。だけど、まあ、互角としましょうか。 次、もう少し長い文章を訳させてみましょう。「暑くて食欲がないので、お昼には軽いものを食べよう。」を訳してみると・・・ヤフー:Because it is hot and has no appetite, let's eat a light thing at noon.グーグル:Since there is no appetite in hot, I will eat a light thing for lunch.エキサイト:I feel hot and have no appetite, so I'll eat something light for lunch. グーグルが一番ダメだね。文法的にはエキサイトが一番いいか。ヤフーは、「has」が文法的に怪しいけれど、「食べよう」を、自分の予定ではなく仲間への提案にとったところがちょっと面白い。 次。「フランス人に限らず、欧米人は一般に猫舌です。」これ、玉村豊男さんの『食卓は学校である』という本から任意の一文をとったのですが・・・ヤフー:Generally, not only the French, the Westerners are having a tongue too sensitive to heat.グーグル:Not limited to the French, Europeans and Americans are generally can not eat hot food.エキサイト:Europeans and Americans as well as the French are generally the heat sensitive tongue. うーーん、今度はグーグルが一番いいか・・・。「are」と「can」を並置しているのは文法的には相当ヤバいですが、「are」を取ってしまえば、結構いける。ヤフーは「are having」というところがちょっと怪しい。この場合、エキサイトが一番ダメね。 面白いなあ。じゃ、これはどう? 「どう見ても、彼は剽窃をしたに違いない」。ヤフー:By all odds he must have plagiarized it.グーグル:How you look, he must have the plagiarism.エキサイト:How is it, even if it's seen, I'm certain that he pirated. これはヤフーの圧勝かな。 で、この他にも色々試した結果の印象から言うと、「ヤフー翻訳」は相当な実力があるような気がする。短い文章であれば、相当な確度で通じる英語を出してきます。 一昔前、機械翻訳なんてまったく使い物になりませんでしたけど、コンピュータ系は日進月歩。このまま行くと、近い将来、スマホさえあれば人類の相互理解が成り立つ時代が来るかもね。 その時には、英語の教師なんて、必要なくなるのかもしれませんが・・・。 とにかく、最近の機械翻訳の実力に、ちょっと驚いている私なのであります。