日本の文学賞をアカデミー賞的にショー・アップしては如何?
第88回アカデミー賞の発表があり、私もつい長々とその模様を見てしまいました。 驚いたのは、『マッドマックス』が意外に沢山の賞を獲得したこと。確かに迫力の映像ではありましたが、そこまでのアレかあ? という個人的感想も。 あと、ディカプリオがついに主演男優賞を獲ったのが印象的だったかと。本当は『ギルバート・グレイプ』で助演男優賞を獲るのが良かったのではないかと思いますが。でもそうなると、トム・クルーズにもなんかあげたいよね。いずれ功労賞とか獲れるのかもしれないけれど。 ま、それはさておき。 アカデミー賞の授賞式の模様を見ていて思ったのですが、こういうの、日本の文学賞でもやってくれないかなと。 今、日本の文学賞って、芥川賞・直木賞を始め、単発でやるじゃないですか。それはそれでいいのだけど、出版不況の現状も踏まえ、文学賞をもっとショー・アップできないものかと。 で、一年に一回、その年に出版された最高の文学を表彰する。テレビ生中継で。 で、アカデミー賞式に、色々な賞を考える。例えば最優秀短編賞とか、最優秀エッセイ賞とか、最優秀詩歌賞とか、最優秀SF賞とか、最優秀ドキュメンタリー賞とか、最優秀翻訳賞とか。最優秀研究書賞(理系/文系)も作りますか。 それから、地味で売れはしないけれども学術的に重要な本が出た場合は、それも表彰する。何年もかかって出版した全集とかね。 また、本を作る側の賞として、装丁系の賞も用意する。最優秀装丁賞。それから、勿論「最優秀編集者賞」も作りましょう。 あるいは、売る側の表彰もするということで、最優秀「帯」賞なんてのはどう? で、やっぱり、一番の華は、最優秀小説賞かな。芥川賞作家がとるのか、それとも新潮新人賞をとった人がとるのか、とか、下馬評も楽しそう。 もちろん、重要なのは、どの賞にどの本がノミネートされているのかを前もって明らかにすること。そうすれば、受賞した本だけでなく、ノミネートされた複数の本の売れ行きも上がるじゃん? どう、このアイディア? 出版不況だって言って情けながっているだけじゃなくて、ある程度攻めの姿勢を見せないとさ。 ま、仕事の合間にそんなことを夢想していた今日の私なのでございます。