臨死体験と「American Tune」
すっかり懐メロ派になってしまったワタクシ、通勤の行き帰りにはクルマの中で昔のCDを聴いております。 で、最近、聴いているのがサイモン&ガーファンクルの有名な「セントラルパーク・コンサート」のライブ・アルバム。これこれ! ↓セントラルパーク・コンサート [ サイモン&ガーファンクル ] で、このアルバム、とてもいいのですが、今回、久しぶりにこのCDを聴いて、中でも「American Tune」という曲に聴き惚れております。 不思議なことに、聴く時の状況やらなにやらで、「その時は、この曲が特に気に入った」というようなことがあるもので、今回はそれが「American Tune」だったというわけ。これこれ! ↓American Tune ところで、この曲を久しぶりに聴いていて、ハタと思い当たることがありまして。この曲の歌詞に、こういう一節があるのよ。And I dreamed I was dying, I dreamed that my soul rose unexpectedlyAnd Looking back down at me, smiled reassuringlyAnd I dreamed I was flying, and high up above my eyes could clearly seeThe statue of liberty, sailing away to sea, and I dreamed I was dying この歌詞、どう見ても「臨死体験」の話じゃん。 この曲、1973年発表ですが、エリザベス・キューブラー・ロスが『死ぬ瞬間』を出したのが1969年。これがベストセラーとなって、アメリカに臨死体験ということの概念が広まるんですけど、それとの関連で見ないと、なぜこういう歌詞が生まれたのかって、わからないよね? 映画『天国から来たチャンピオン』が1978年にリメイクされたってことも、1970年代のアメリカで「死後生」というものが話題になっていたことの傍証にはなる。それと同じように、サイモン&ガーファンクルのこの曲も、臨死体験や死後生の流行の傍証になることは間違いない。 とまあ、別々に得ていた知識が、ふいにつながって、面白いなと思った次第。この曲の話は、次の本の中で使おうかな。