映画『アナザー・ラウンド』を観る
マッツ・ミケルセンの主演映画『アナザー・ラウンド』をアマプラで観たので、心覚えをつけておきましょう。 本作でマッツは高校の歴史の教師役。でも、全然仕事に熱が入らず、生徒からも保護者からも不安視されている。また私生活の方も二人の息子たちに愛想を尽かされ、奥さんとの仲もあまりうまくは行ってない。 マッツはかつてはやる気満々の先生で、博士号を取得し、大学の先生になることを目指していた時期もあるのですが、子育ての大変な時期と重なったこともあり、その夢を断念。その辺りからやる気を失って、平凡な先生になってしまったのでありましょう。 で、同じ高校に、気の合う仲間が3人いるのですが、それぞれ、マッツと同じような状況にある。 そんな時、仲間の一人が「アルコールの血中濃度を0.05%に保つと、やる気が出る」というような言説を聞きかじってくる。で、マッツを含めた4人はこの言説を実際に試してみようと思うわけ。 すると・・・ アルコールでハイになった彼らは、今までとは打って変わった授業ぶりで、生徒受けも急上昇。かつて若く、教育に情熱を燃やしていた頃の記憶が蘇ってきて、至極いい調子・・・ だったのですが・・・ あまり調子がいいものだから、4人はさらに実験を過激化しちゃうわけ。アルコール血中濃度をさらに上げたらどうなるか、もっと素晴らしい授業ができるようになるのではないか、という幻想を抱いてしまうんですな。 で、そこから先は転落するごとし。アル中のようになってしまって、生活が一方的に荒んでいく。そしてついにある悲劇が・・・ さて、彼らはこの悲劇を乗り越えられるのか? アルコール摂取実験のその先にあったのは? というようなお話。 まあ、しょぼい高校の先生を演じても、マッツ・ミケルセンはカッコいい。それだけは確かに言えます。それで総合評価はといいますと・・・ うーん。佳作マイナス、くらい? なんでもそうですけど、酒に頼ってはダメってことですな。これこれ! ↓『アナザー・ラウンド』 映画としては、そこそこって感じでしたけれども、デンマークのごく普通の家の様子がとてもいい。こういう家(アパート?)に住みたいと思うほど、部屋の間取りとかインテリアが素敵。そこはね、私も大いに楽しむことが出来たのでした。