先日、いつも通り道場で稽古があったのですが、我らが師範であるA先生がお仕事で遅れるということで、代わりに道場の大先輩であるU師範が指導をして下さることになりまして。
で、稽古を始めるに当たっていつものように道場の門下の者たちが正座をし、始まりの挨拶を待っていたわけ。
その時、正座をしている我々を見ておられたU師範が、号令をかける前に静かに微笑まれて、「さすがに師範位を得ているお二人は、正座の姿勢が違いますね」と言われ、私ともう一人、師範位を取られているHさんを褒められたんです。
武道というのは姿勢が非常に重要で、正座をするにしても、S字を描く背骨が骨盤に斜めに突き刺さるようにし、丹田を中心に錘がまっすぐ大地に向かうようにしっかり座ることを心掛けているのですが、入門して十数年経って、ようやく少しその座り方が身についてきたということでありましょう。いやあ、U師範に褒められて、かなり嬉しかった。
とはいえ、これでようやく初歩の初歩。まだまだ技の完成には10億年くらいかかりそうですが、それでも常に意識して改善を心掛けて、ここからまた十年くらい経って、今度は技の方で褒められるよう、稽古を積んでいきたいと思います。がんばるぞ~!