|
カテゴリ:こんなもん、見っけ!
研究室を整理していたら、色々と面白いものが見つかりました。
一つは、15年くらい前のゼミ生のレポート。それが結構な分量で、数えたら各ゼミ生に半期で10回のレポート提出を求めていたことが判明。しかもそのレポートというのが、本を丸々1冊読ませて、その感想を書かせるというもので、分量はA4レポート用紙にびっしり5枚くらい。 半期で10回って、ほとんど毎週ってことですよね? わしはその昔、ゼミ生にそんな過酷な課題を課していたというのか?? 信じられない。またそんな厳しい課題に対して、当時のゼミ生はちゃんと応えていたんですなあ。ビックリだわ。 それからもう一山の紙屑は、「速読」の授業をやった時の各種資料でした。 それを見て思い出したんだけど、そうそう、大昔に速読の授業をやっていたことがありましたわ。なんかね、アメリカの速読の教科書か何かをベースにして、速読のノウハウを10個くらいに分類し、それを当時の英字新聞か何かの記事の読解に応用して、ちゃんと時間を計って学生に速読させ、おおよそ何パーセントくらいの内容理解を果たしたかを記録させたりしていたのでした。 で、自分でも速読の教科書を編纂するつもりで、授業で使った様々な資料や自作のテスト問題などを全部ファイルしてとってあったのね。 ひゃー、そんな面倒臭いことをやっていたのね、わし。 ホント、振り返ってビックリするんだけど、若い頃のワタクシは本当にいい先生だったと思います。熱心なね。授業もすっごく時間をかけて準備していて、涙ぐましいったらありゃしない。 それに比べて今のワタクシはどう? もう、手抜きもいいところ。授業は適当にやって、出来る限りの時間を自分の研究に振り向けて。ひどい先生だわ・・・。 でも、まあ、若い時と、キャリアの末期では、何に重点を置くかという点について、この位違うものなのかもね。私の場合、若い時は何を研究したらいいか迷っているところがあって、それで授業の方を熱心にやっていたけど、やりたい研究の方向性が定まって以降は、教育より研究の方を重視しているということなのでありましょう。 普通は逆のような気もするけどね! 若い頃は研究を一生懸命やって、年を取ってから研究はもういいや、という感じになって、後進の指導に熱を入れるという方が多いような気もしなくもない。 とにかく、昔の書類をひっくり返しているうちに、昔の自分はこんなだったんだなあ、というのが分かって、ちょっと面白かったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 26, 2023 11:39:49 PM
コメント(0) | コメントを書く
[こんなもん、見っけ!] カテゴリの最新記事
|
|