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カテゴリ:教授の雑感
先日、数百万部のベストセラーを出した二人の著者と直で話をする機会があったのですが、その時の印象が、結構、自分の中で重いパンチのように感じられて、そのダメージにうずくまっているような状態です。
まあね、私も「売れる学術書を書く」という目標を持ち、これまで何冊かの本を出してきました。それも、全部、商業出版として。つまり自費出版ということはしたことがないのね。 自分でお金を出して本を出すというのでは、単なる自己満足に過ぎない。私はそれでは満足できない。人がお金を出して買ってもいいと考えるような本を出し、それを実際に売って、印税を手にする、それをして初めて本を出すということだろうと思っているわけよ。 で、印税をもらって本を出すというのは、自分の誇りでもあったわけだけど、しかし、実際には数千部しか売れないので、印税といっても大したことはない。 で、そういう時に、何億という印税を手にした著者、それも私よりよほど若い著者二人と会っちゃうとね、これはちょっとヘビーですよ。自分は今まで、数千部の売り上げでいい気になっていたんじゃないかと痛感させられますからね。上には上がいる。もっと上を見ないといかんのじゃないかと。 彼らと比べて、私はライターとしての実力で圧倒的に下回っているわけではない。だけど、彼らにはできて、自分にはできないわけだから、何か自分には足りないものがあるはず。それは一体何なのか。そしてそれが見つかった場合、自分も彼らと同じことができるのか。 それを考えて、うーんと唸るばかり。 でも、今までと同じことをしていたら、「数千部倶楽部」からは抜け出せないよね。さて、ならばどうすればいいのか。 悩むことの多い日々であります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 16, 2023 05:49:36 PM
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