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テーマ:最近観た映画。(39851)
カテゴリ:教授の映画談義
3年生のゼミで、今日、ゼミ内発表をする予定の学生がインフルエンザにかかり、お休みすることに。で、今日のゼミはそのゼミ生の発表を中心に組み立てる予定だったので、すっかり予定が狂ってしまいました。
で、雑談でダラダラ時間を過ごすのもアレかなと思ったので、短めの映画でも見せようかと思い、研究室に置いてあるDVDを物色して選びだしたのがスティーブン・スピルバーグの出世作『激突!』。上映時間が89分なので、90分授業の中でギリギリ最後まで観られるなと。 で、ゼミ生たちと見始めたのですが、やっぱり面白いんだよね。たまたま追い抜いた大型トレーラーに、しがないセールスマンのクルマが煽られ、追いまくられるという、ただそれだけのストーリーなんだけど。 顔が出てこないトレーラーのドライバーのいわれのない悪意。田舎の住人たちのよそ者に対する親切気と他人行儀が表裏一体となった態度。一介のセールスマンの家庭内/仕事中の孤独。そういう四面楚歌の状況の中でついにセールスマンはヒロイックに立ち上がり、悪のドライバーと一騎打ちをするのだけど、相手に勝利したとて何の意味もない。20世紀の不条理って、こういうものだよな、というのがよく分かる。 でまた、舞台となっているのはカリフォルニアの果てしなくつづく禿山の大荒野で、あの辺に足しげく行ったことのあるワタクシとしては、光景からして懐かしい。 そして、日本人には『警部マクロード』で顔なじみのデニス・ウィーバー主演というところもいい。 ということで、ゼミ生たちはしらず、既に何度も観ている映画であるとはいえ、私は十分に楽しむことができたのでした。 しかし、この映画、1971年の公開なんだよね。1971年! もう52年前じゃん! 半世紀以上前の映画だったのか! いやはや。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 21, 2023 02:09:24 PM
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