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カテゴリ:教授の雑感
大学共通試験の二日目、お役御免となったワタクシは家でノンビリ。
ところで、共通テストの問題って、翌日の新聞に掲載されるのが常ですが、それを見ると、まあ膨大な量なのよね。これを一日で受験生は解かされるのかと思うと、若い連中も大変だなあとつくづく思います。しかも、今日も理系の科目を受験しているわけでしょ。共通試験を受けるために、高校生がどれほどの勉強を強いられるのかと思うと、可愛そうになってしまう。 で、高校生は大変だ、こんな大変なことをやらなくちゃならない高校生はスゴイ、と思うのだけれども、その結果、大学に入学してきた大学生と日々接して思うのは、どうしてこの連中はこれほど知性がないのか、ということ。 まず彼らについて感じるのは、彼らが何に対しても興味がない、ということ。「何に興味があるの?」と尋ねて、明確な答えが返ってきたためしがないもんね。特に外国のことにはまったく興味がなくて、なぜパレスチナでああいう紛争が起こるのかとか、まったく興味がない。興味がないから、何かを知ろうとして調べることがない。 外国人で、日本のアニメが好きだとか、コスプレが好きだとか、百均ショップが好きだとか、日本の武道が好きだとか、そういう人たちは沢山いるけれども、日本人の若者で、アメリカの○○が好きだとか、ブラジルの○○が好きだとか、そういう外国文化への強い興味を持っている者はほとんどいない。 外の事に興味がないだけでなく、古いことにもまったく興味がない。興味がないから、未知のものについての知識を得ようとしたことがない。そもそも「何かを知りたい」ということがまったくないんだよね。 彼らの「無知」というのは、単に「知識がない白紙の状態」というのではない。知識を得ようとする意欲そのものがないのだから。無知であるという意識もなければ、それを改善しなければということに気づきもしない状態。そういうのを、一言で言えば、「お馬鹿」ということなのだけれども。 そこが不思議なんだよね! これだけ勉強して、どうしてこんなにお馬鹿なんだろう? っていうか、これほどお馬鹿なのに、どうしてこんなに勉強ができるのだろう? こんなに勉強して、それが一切、身に付かないというのは、どういうことなのだろう? 彼らの脳って、コップとか皿みたいな感じなのかもね。そこに色々なものが入れられるし、載せられる。で、色々なものを入れたり載せたりした後で、「どれが一番面白かった?」と聞いても、「分かりません、覚えていません、ただ入れたり載せたりしただけですから」っていう感じなのかな? そうだとすると、何か、勉強の方向性に間違ったところがあるのだろうと思うしかないよね。 じゃあ、どうやったら彼らに「知りたい、分かりたい」という欲望を植え付けることができるのか。 文科省が本来考えるべきは、そこなんだけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 14, 2024 06:03:53 PM
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