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カテゴリ:教授の雑感
一昨年、書評を依頼された本ですが、昨日・今日で読み終えてしまいました。理系の方が書いた勉強の仕方を指南する自己啓発本だったんですけどね。
で、確かにいい本ではあって、売れているのもよく分かる。 だけど、その本を、なんで2~3時間で読み終わっちゃうか、というところがね、私にはどうも・・・。 つまり、この本が指南していることっていうのは、箇条書きにすると3行で終わるのね。その箇条書き3行のために、調べてあることは結構膨大で、こういう実験があった、ああいう実験もあった、と書いてある。だけど、結論として、「実験の結果、この方法で勉強すると効果的だということが分かった」という一言に集約されちゃうわけよ。そういうのが3つ書いてあるので、指南内容としては箇条書きで3行。 これが、要するに、理系の自己啓発本なのよ。 この本書くのに、すごく時間が掛かっただろうなとは思うのですが、結果、3行だから、ものの数時間で読めちゃう。しかも、余韻はない。だって、明らかな事実が3行なんだから。 こういうのが、売れるんだね。8万部だからね。結局、3行でまとめられるような自己啓発本が売れるんだな。 でも、だからこそ、自己啓発本なんかくだらないと思う人も出て来るんだろうね。 ま、そんなことを考えながら、書評をどうまとめようか、考えこんでしまっている今日のワタクシなのであります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 15, 2024 10:39:35 PM
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