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カテゴリ:思わず納得!
Y新聞に、マラソンの瀬古利彦さんの思い出の記が連載されているのですが、今日の分は面白かった。
早稲田大学在学中、中村監督の指導の下、メキメキと頭角を現していった瀬古さんは、とあるマラソン大会で5位くらいに入賞し、注目されるんですな。で、ゴール後、記者会見をしているところに中村監督がやってきて、ねぎらいの握手の手を差し出し、それを瀬古さんは椅子に座ったまま握ってしまったと。 すると、中村監督が激怒。「こちらは命がけで指導しているというのに、座ったままとはどういうことだ。なぜ立ち上がらない。もうお前のことなんか指導しない。荷物まとめて国に帰れ!」と。 で、怒り心頭の中村監督、そのまま瀬古さんの実家に電話をかけて、瀬古さんの非礼を難詰したというのです。 すごいのは、ここからよ。 中村監督の罵詈雑言を聴いていた瀬古さんのお父さん(元海軍軍人)は、「そうですか、それは失礼しました」と一応は応対しつつ、こういった。「しかし、その非礼があった時、利彦は私服でしたか。もしそうだったのなら、私の躾が行き届かなかったことになります。しかし、もし早稲田のユニフォームを着ていたのだとしたら、それはあなたの教育がなっていなかったということしょう」と、逆に中村監督に詰め寄ったと。 す、すげー!! 瀬古さんの親父さん、スゲー――! で、中村監督も、瀬古さんのお父さんのこの一言で怒りの矛を収め、以後、瀬古選手に「お前の親父さんは偉いなあ」ともらしたそうな。 ちなみに瀬古選手の親父さんは、そう言ったあと、「利彦のことは先生にお任せしたのだから、今後、煮るなり焼くなり、好きなように鍛えてください」と付け加えたのだとか。 いやはや。昔の日本人ってのは、控え目でも言うべきところは言うんだね。その毅然としたところはどうよ。ほれぼれするね。 とまあ、今朝の新聞のこの連載を読んで、私はちょっと感心してしまったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 11, 2024 06:29:04 PM
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